01-16 蒙求 一巻該当時代分
01-16-01 蒙求 上1
匡衡(前漢)&孫敬(楚国先賢伝)
貧乏暮らしであったため明かりをともす余裕もなかった。そこで家の壁に穴を開け、隣の家の明かりで書物を読んだという。最終的には元帝の時代に丞相にまで至っている。
昔楚の国にいた孫敬は引きこもって書の虫と化していたのだそうだ。天井からロープを垂らし、寝落ちしそうになると首が絞まるギミックを施して。そんな孫敬が町中に出てくると人々から「閉戸先生が来たぞ!」と言われていたという。
ややアブネー書の虫ふたり。
墨子(墨子)&楊朱(淮南子)
墨子は真っ白な糸を見て泣いた。この後この糸が様々な色に染め上げられるのを思ったが故だという。
楊朱は分かれ道に立って泣いた。ここから行く先が様々に分かれることを悲しんだためという。
元々は同じであったものがバラバラにならねばならないことを嘆いたとのこと。
朱博(前漢)&蕭芝(孝子伝)
前漢哀帝時代の人。カラスたちが宮殿にこぞっているのを見て「これは皇帝権が軽いあかしだ、御史中丞=不適格な官吏を弾劾する責任者がいないためである」と語り、自らがその座について綱紀引き締めにかかった。
蕭芝は孝行者であり、彼が出仕すると「めでたいこと」の象徴であるキジが付き従うように飛んできたという。
取りの集うふたり。ともによきひととしては描かれている。よきひとの方向性は結構違うけど。
王忳(後漢)&扶風張氏(三舗決録)
王忳は旅路で病人を看病したが、その病人は看護の甲斐なく死亡。死亡するときに十斤もの金子をを礼に、と王忳に託す。王忳は一斤のみ葬儀費用に充て、残り九斤は病人の墓にともに埋めておいた。ある日王忳の元に迷い馬が駆け込んで来、また繡被=刺繍の入った布団が風に乗って飛んでくる。後に馬が元の持ち主のもとに戻ると、飛ばされた布団もその人のものであり、更に聞けば王忳が旅先で埋葬した病人も、彼の息子であったという。これらのことから王忳の名は大いに広まり、立身の途に就いた。
扶風張氏の先祖のもとに、鳩が飛んできた。その鳩は赤銅の鉤をもっており、これを身に帯びると張氏はたちまち立身。しかし手放すとたちまち没落した。
財宝に絡む霊験のお話、とすればいいんでしょうかね。微妙にこの二つがワンセットになってる理由が見出しづらいなぁ。
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