01-08-03 斉五 景公・晏子
晏子が外出しようとしたとき、その場車を引く御者は四頭の馬を率い、いかにも誇らしげであった。それを影で見た御者の妻は言う。「ご主人様があれだけ謙虚なのに、その召使いのあなたが威張り散らすなんて! もうあなたとは離縁します」
それから御者はすっかり謙虚になった。突然態度の変わった御者を不思議に思い、晏嬰がそのわけを尋ねる。御者が正直にあらましを話すと、素直に身振りを改められる御者に感心し、幹部に推挙した。
景公が晏子を
果たして景公の五代のち「
范冉は後漢の人。才人であったが俗世とは一線を画した恬淡とした生活を送っていた。そのため米炊き用の釜に塵がたまったりさえすることもあったという。
そして晏嬰は脫粟、要は玄米をいただくぐらいで、食を贅沢にしようとはしなかった。
食に対して恬淡なふたり。
晏嬰の御者がイキった話、と来れば、対応する
史書上でそれほど大きな作用をもたらしたわけでもない二人、ともに伸びた鼻をへし折られた感じですが、片方は改心、片方は挫折と、真逆なところもありますね。
ここに出てくる景公は、
対する何曾は
贅沢者繋がり、こうして並べられると「将来の国運衰亡にも繋がったのだ」まで言いたくなっていそうではある。
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