第6話新しい世界への準備

それから月日は流れて、高校三年の十二月になった。

今、おれは受験勉強に取り組んでいる。

おれはもちろん、大学へ行く。そして再びテニスをやり続けていくつもりだ。

インターハイへ出ることはできたが、結果は一回戦で敗退してしまった・・・。

そして今年もインターハイへ出ることはできたが、二回戦で敗退してしまった・・・。

二度の悔しい思いを胸に、おれは日本一のテニスプレイヤーになるという夢ができた。

大和も大学へ行くことになったが、神楽は夢であるダンサーになるために、専門学校へ入ることになった。

勉強に身が入るあまり、お腹が空いた。

おれは買っておいた赤いきつねにお湯を入れて、五分待つことにした。

この五分の間、おれは新しい世界へのイメージを思い浮かべていた。

その世界へ自分は行くことは果たしてできるのか・・・、それは誰にもわからないけど・・・、必ずいける気持ちはおれの胸の中にある。

さて、五分経った・・・。

おれは新しい世界への準備のために、赤いきつねを食べた。

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新しい世界への準備 読天文之 @AMAGATA

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