第5話インターハイへの切符

いよいよ愛知県立高校テニス大会の決勝戦が来た。

会場の控え室で準備をしていると、顧問の宮本先生が言った。

「君たちはよくここまでがんばってきた、もう私が言えるのはこれだけだ!・・・最後までやりきれ!!」

おれはみんなと一緒に、「ハイ!!」と大声で言った。

六年間テニスから離れたブランクを越えて、いよいよ大会が始まった。

相手の高校は、これまでにテニスが強い高校として有名になっていた。

そしておれの番がやってきた、相手はおれより四歳若い。

「くそっ、こいつ強いなあ・・・。」

打ち方も玉の速さもおれに負けないくらいある、だがおれも現役の高校生だ!テニスでは負けたくない!!

そして激闘の果てに、おれは相手に勝利することができた。

「よっしゃーーーっ!!」

テニスをしていて、これほど充実感を感じたことは無かった。

そしてみんなの激闘が実を結び、おれたちは大会で準優勝し、インターハイへの挑戦権を獲得した。

そしておれは自分へのご褒美に、赤いきつねを一つ、セブンイレブンで購入した。



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