第4話将来の事

新年を向かえ、それから卒業式を経て、おれは高校二年生に進学した。

そんなある日の授業で、「君たちの将来について」のことを一枚の作文にまとめて提出する宿題が出た。

期限は一週間後、おれは自分の部屋へ向かい作文の内容について頭をひねった。

「将来か・・・、そういえば中学の頃も同じ事を言われたなあ・・・。」

あの頃は、おれの将来に力を貸せるほど家の経済力は無かった。だからなんでもいいから、働いて金を稼げれば後はなんでもよかった。

なかなか内容が決まらずにお腹が空いたので、赤いきつねにお湯を入れた。

「将来・・・、お金をただ稼ぐことじゃない・・・、やりたいことを続けていくこと・・・、やりたいことは・・・テニス・・・。」

テニスは小さい頃からの特技だ、自慢だが中学ではエースと言われるまでに上手だった。

そうだ、テニス選手になろう・・・。

おれはその気持ちを原稿用紙に書き進めていった。

そして書き終えたおれは、赤いきつねを思いだし見てみると、めんはすっかり伸びていた・・・。

おれは

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