第2話おれの高校生活

その後、おれは長谷川家に引っ越しして、高校受験の勉強にはげんだ。

おれが長谷川家に引き取られた理由は、おれが中卒で極貧生活をしていたことが気がかりなので、せめて高卒の証だけはもってほしいということだそうだ。

三ヶ月間の受験勉強の末、公立東扶桑高校に合格。入学式を無事に終えて、おれの人生初の高校生活が始まった。

おれはもう大人だから、周りから浮いてしまうのかと思っていたが、実際はその逆でみんなの注目を集めていた。

おれは高校の勉強をするのは初めてだった、やはり中学の時とはレベルが違っていてついていくのが大変だ。

だがその中でも一番楽だったのは、体育だ。

元々、体力には自信があったので大抵のことはできた。

そしておれは体育の教師・宮本大造みやもとたいぞうとなかよくなった。

「神室、お前も苦労したんだなあ・・・。」

どうやら宮本はおれに対して、思うところがあるようだ。

お昼ごはんは、おばさんが作ってくれたお弁当。

おれは元々母親にすら、弁当を作ってもらったことはなく、これがとても美味しかった。

部活動はテニス部に入った、中学の頃と同じ部活にした。

部活も楽しくやれている、そしてとても充実した高校生活を送れている。

おれの高校生活は、これから始まったばかりだ。






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