第478話 アリストテレス

“愛というものは、愛されることによりも、

むしろ愛することに存する”



私も同意見である。


今、自分の言葉を見て、一瞬思ったのだが、


アリストテレスの意見だから同意見は当たり前だ。


と思った人もいるかもしれないから、一応、哲学の基礎的な


概念を話しておくことにする。


哲学は人間のあらゆる現実的な生活に関わっている為、


殆どの事にそれぞれの哲学論が存在する。


そして、哲学は自分の理論をそれぞれが持ち、


ひとつの議題に対して答えがひとつという訳では無い。


どんなに有名な人物の言葉でも、納得できなければ


自分自身で理論的に通る意見を、見出していくのが哲学である。


このアリストテレスの意見に対してもそうだ。


そう思わない人も存在する。


愛するという気持ちは自分のものであるから、


実際は目に見えないものではあるが、


目に見えるほど確かな事が分かる。


自分自身の気持ちだから自分がよく分かるはずだ。


しかし、愛されるというのには、実際、浮気を隠す為に


愛をアピールする人もいたり、愛し方も人それぞれある。


故に、自分が愛する気持ちは、愛される気持ちよりも、


明確である。たまに愛されているのか、不安になる人もいる。


それが確かな愛でも、不安になる気持ちが変わる事は無い。


愛とは非常に大切なものだ。それは人に限らず存在するからだ。


車を愛する人も存在するが、人を愛するのとはまた違う愛だ。


愛には底が見えない。実に深く形も変わりやすい、愛の意味を間違えて


解釈する人もいる。その為、殺人なども起こる。


確かに存在するものではあるが、目には決して見えない。


自分の目で、相手が人間であるならば、確かめるべきだ。


私は男だ。そして相談に乗る時は常に中立だ。だから相談相手は女性が多い。


男だからといって全てを知る訳では無いが、私は本当に色々な人間に


出合って来た。それは私にとって非常に大切な出会いであり、


私の成長を助ける、ひとつの役割を果たす事も出来た。


偏見も持たない為、同性愛者の人に対しても偏見は持たない。


世の中は常に変わっていく、その中で大きな変革も確かにある。


我々が生きている間では、パソコンは間違いなく大きな変革をもたらした。


世界中が繋がった。これは凄い事だ。


愛も世界中で生まれた。世の中で起こる大変革には適応していかないと


生きてはいけない。これは歴史的にも証明されている。


愛はそういう意味ではよく似ている。


相手が望むのであれば、それに対して愛し方も変えねばならない時もある。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る