第479話 哲学の難しさ
哲学を語る人間は多くいる。
しかし、その中の大勢の人は、ハリボテだ。
安全な位置からの意見でしかない。
真の哲学者たちは、自らの人生から生まれた言葉を
語ってくれている。
だからこそ、言葉としては分かりやすくても、実際にその壁を
乗り越えられる者は少ない。
人間は苦境に陥ると、混乱や錯乱状態になりやすい。
そういう持病を持っていた哲学者もいる。彼らはより厳しい
立ち位置から言葉を残した。
己が苦境に立たされた時、その頭で哲学を活かそうとするのが、
哲学の理解者である最低限のラインであるが、
これは非常に難関である。恐らくはではあるが、哲学はいつの時代においても
難しいとされるのは、おそらくここの問題であろうと私は思う。
余裕がない時だからこそ、哲学で解決する道を探す余裕を、作らなければならない。
ここで殆ど人が振り落とされるだろう。
真の哲学者でも簡単な事では決して無い。難しい道だが、それに気づいていない言葉
だけの哲を学ぶ事には、あまり意味をなさない。
平穏な時代なら言葉だけで充分に皆を納得させることは出来るが、偽物でしかない。
本当に理解すると言うのは、経験を経てないと、正直いって厳しいものだ。
しかし、その席に座る事になるかもしれない。予防策としてそれに対する
言葉を持っているだけで、落ち着けば乗り切ることが、出来るようになるだろう。
何でもそうだが、最初が肝心なのだ。
哲学の言葉を知り、その活用方法を知って、始めて哲学の世界に入ったと言える。
入ってからも永続的に厳しい道が待っているが、そこは自分で乗り切るしかない。
乗り切れば乗り切るほど、その精神的な強さは本物になっていき、周りから頼りにさる事になっていくだろう。
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