第286話 自分を見つける

 若い頃は特に、周りを気にして、自分が出せない人は多い。

もし嫌われたら、もしおかしいと思われたら、など尽きる事は無い。


それはどこかで突破しない限り、そのまま大人になっても、変わらず自分を出せない


事になる。自信過剰な人のうち99%は、特別ではない普通の人間だ。


自分に自信がつければ出せる事もある。その為、得意分野を作る事も悪くない。


若い頃は音楽や、流行り事だけで、仲良くなれる場合も少なくない。


しかし、それでも自分が出せない場合は、孤独だ。そして孤独ほど辛いものはない。


誤解される前に、自分を出してみるほうがいい。


私が昔使っていた手は、まず着陸地点を自分自身だと仮定して


そこに降り立つように、話の流れを作っていく。意外と簡単に出来ることだ。


まず、基本的にその話題系が、出てないものを仮定とする。


何気ない会話から始まり、ゆーっくり話の幅を広げていきながら、心の席を近づけて


いく。そしてその核心に繋がる何かしらの話題を振る。ここでの食いつき具合で


攻めるか様子を見るかを、決める訳だが、様子を見る利点はその事柄についてどのよ


うに考えているかが分かる点だ。しかし、様子しすぎると逆に脱線されてしまう事も


ある。だから長い様子見はせず、食いつきが良かったら、かるーく振って見るのが


最善である。自分は世界に自分しかいない。それがどのような人であろうと歴史を


いくら探しても今生きている、貴方は貴方しかいない。そして思想や個性、全てにお


おいて、貴方という人物を見せないのは勿体ない事だと思っていい。


私は良い意味でという前置きの後に、変わってるや奇天烈な人だとか色々言われてき


た。私からしたら変わっているは褒め言葉でしかない。


個性が認められている証拠だからだ。無色透明ではない。


味も色も、気分によって変わる。


自分を創り上げた自分を、世界に示してやれと私は思う。


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