人生から得た哲学

第270話 進撃の巨人 エルヴィン・スミス

漫画でも映画でも、この世に生まれたものは必ず過去に現実として、生まれている。

言葉はそういうものである。私はこのエルヴィン・スミスの自分を責める苦悩よりも

彼の最後の時に、新兵しかいない、かれらに対して、士気を上げる。

そして彼は先頭を進み、最終的には死ぬ。

彼は生きるだけで日々苦痛だった。彼の最後の言葉は実に考えさせられるもので

人間哲学的に、間違いのない言葉であった。

そして彼は、自分の責務とは何かを知っていた。これはリヴァイにも言える事だが

自らの責務を実行できている人は少ない。簡単ではないからだ。

しかし彼らは、その信念を貫くからこそ、最後の最後まで生き生きとしている。

作戦の為に死地に赴こうとする姿は、ある意味、織田信長対今川義元に似ている。

彼もそうであったが、勇気を捨てず、弟に殺されそうになっても

信長は苦悩し苦心し、幼いと言っても15歳くらいまでの間に、

多くの事を知りすぎた。それは現代でもそうだが、あまりいいものではない。

結論から言えば、非常に苦悩の中で生きていかなければ、ならなくなるからだ。

信長はもっと幼い頃から15歳くらいまでは苦労した。

敵が弟だと分かっていても、暗殺者を送られても、彼は生きた。

生きるとは非常に辛いものだ。普通に生きるのであれば、さして問題ではない。

しかし、映画の世界や、漫画の残酷な世界が現実ある事は、知らないほうが幸せである。

知って堕ちる人が、多数を占めるからである。漫画や映画では多少控えめに

描かれている。映画などを見てよく思うことがある。

この監督は、現実にそれがある事を知っているのか、知らずに世に出しているのか

分かるようになってしまう。辛い選択も慣れる事はない。慣れてしまえば終わりだと

私はことある事に思うようにしている。そうやって奮起して現実から逸れずに生きて

いる。これは一例であり、社会でも殺し合いでないだけで、非常な世界は多数ある。