第164話 ウィリアム・シェイクスピア

“安心、それが人間の最も近くにいる敵である”



彼の言葉は、安心とは油断や安全の意味を含めていると私は考える。


幾人もの各界の人が、このような言葉を口にしている。


安全とは迷信のようなものである、何故なら自然界には存在しないからだと

言った人や、他にも多くの人が言っている。


安心という言葉を使ったのは、安心が一番この言葉には適しているからであり、

心の面を強く出しているからだろうと思う。


それだけ人間の生涯には安心して暮らせる時間が少ないともとらえる事ができる。


身近で言うと病気や、仕事、恋人、家庭など様々な事をこの安心は

指していると言える。


それは急にやってきて、嵐のように過ぎ去るものであるがため、

人間の最も近くにいる敵であると、彼は言いたいのだと思う。


分かっているものなら、さして問題ではないが、

この最も近くにいる敵である安心は、油断や配慮足らずから

くるものも多くあるが、


そのほとんどが、人を通してのものだろう。

つまりは大きく捉えると人間関係の問題になってくる。


人間関係は簡単なようで、楽観的に考えてはいけないものでもある。

彼自身の何度も経験したからこそ当然出た言葉である以上、


安心は最も身近な味方であるが故、最も身近な敵だと彼は言っているのだろう。

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