第151話 アルベール・カミュ

“意志もまた、一つの孤独である”



これはフランスの小説家であった言葉である。


意志とは心理学的に言えば、成し遂げようとする心のことだ。



これはある程度の知識と知恵がないと、そう考えることも無い言葉である。


何かに挑戦する時も、この言葉は当てはまる。

積極的に何かに取り組むというのは、明確な目的へ進むために必要な事だ。


それが個性的であればあるほど、孤独と言えるだろう。

小説家らしい発想の言葉だと私は思う。


独創的なものを考えれば考えるほど、孤独だとは言えるが

現在において個人的な意見で言うと、私は否定派になるだろう。


しかし、彼の時代背景は非情なものだった。

そして人間として魅力のひとつである一貫性を彼は有していた。


今だからこそ、かれらの時代背景を知ることが出来て、

そこからある程度まで、その人物がどのような人間であったかを

理解する事が出来るが、彼がこの言葉を残したということは


宗教的なものを否定し、そういう意味からの意思と孤独を感じたのは

確かなことだと言える。そしてそれらを否定する事は時代背景的には

厳しい風が彼に当たることもあったと私は思う。


どちらにせよ、

彼はそう考えざるを得ない何かが、あったのだろうと私は思う。

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