第155話 ヘレン・ケラー

“元気を出しなさい。

今日の失敗ではなく、

明日訪れるかもしれない成功について考えるのです”



彼女はアメリカ合衆国の教育家であり、社会福祉活動家、著作家でもあった。


視覚と聴覚の重複障害者でありながらも、世界各地をまわり

障害者の教育・福祉の発展に尽力した女性であった。


自分自身がそうであるが故に、障害者の気持ちを

誰よりも理解できたのだと私は思う。


経験についてもそうであり、トラウマなどもそう言える。


自ら体験、経験した事は忘れる事は出来ない。


それが悪性的なものならば一生苦しむ。


海外ドラマのメンタリストでもあったが、

ある犯罪者に過去、誘拐され監禁されていた女性に

対して、テレビ会見で同じ犯人に少女を

解放してほしいと、主人公陣営は頼んで

彼女はそれを引き受けた。


しかし、テレビ会見で言うはずだった言葉は一切言わず

犯人を殺して欲しいと嘆願したシーンがあった。


海外ドラマのクリミナルマインドでも同じような事はあった。

多くの犯罪者から犯人像を分析していくというドラマであるが、

天才と言われ博士号を幾つも取得している主人公サイドの

男性が誘拐された。


彼はいつもなら川が流れるように、止まることなく分析し話す。

しかし、自分が犠牲者になった時、彼は錯乱状態に陥った。


このように他にも色々あるが、経験ほど確かなものはない。

例えその気持ちの一部が分かっても、本当の気持ちはわからない。


私はそれらを昔見て、経験に勝るものはないと感じた。


自分自身でも色々経験し、更に納得した。


ヘレン・ケラーは自らがそうであるが故に

相手も心を開きやすかったと確信する。


アメリカなどで同病仲間に話を聞いてもらい

立ち直りの手助けをするようなものは昔からある。


日本にもあるにはある、ここでは敢えて言葉は選ばないが

同じ経験でも個人個人のメンタルや環境で違いはでる。


私も個人でもそのようなサイトや

保健士、カウンセラーにも相談したが

色々な事を踏まえた結論は、私の気持ちは理解されないと

決定づけられた。最初から可能性は1%あればという前提で

私は聞いたため特別ショックのようなものは全く受けなかった。


彼女のこの言葉だけでなく、多くの言葉のうち

万人に言える言葉ではなく、症状で言うと1から8レベルの人たちには

助けとなるだろう。


しかし、例えばロバート・オッペンハイマーのように原爆を作った責任者であった

彼の苦悩は計り知れない。彼が甘く考えていたのは軍人と科学者の違いでもあるが

問題は現実に使用されたということだ。


彼の事を思うと、何度も自殺を考えたと分かる。しかし彼は苦難の道を選んだ。

生きて原爆反対派に入り、本当に命の限りそれに尽くした。

それは彼が生きると決めた時から、人生の終わりまで未来が見えるほど

の覚悟の決断であった。


哲学の言葉でも項目別だけでなく、全てが正しいわけではない。

それを見つけ出すことは簡単ではない。


前提としてまず、ほとんどの人が哲学の言葉だからと言うところで

信じ切って見てしまうからだ。


だが、その人が生きた時代背景や何かが起きた時の状況で

言葉も変わってくる。


そして、それらを考える事こそが大事な訳であって、考えることが大事なのだ。

私は通常の言葉であれば言葉の意味を理解するまで1,2分あれば理解は出来る。


しかし、逆に深く考えないと本当の意味がわからない時などの場合は

その言葉に対して数時間眺めて思考していることもよくある。


私の当初の目的というかこれを書き始めたのは、小説を書いている合間に

特別な気持ちは入れずに書いてきたが、最近は色々な事を知ってほしいと思うようになった。


きっかけのひとつにアメリカが近年、幼児の教育に対して哲学的な思想を

入れてきた事を知った。哲学を意味を知れば、大抵の事は自分で判断できるようになる。私はまだ人生の折り返し地点手前だが、公言は私個人の事情により控えているが

見てくれている人がいる限りは書くと決めた。


色々知っておくことにより、あらゆる対応が可能になると私は信じているからだ。





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