第149話 エッピー・レデラー


“温かさ、親切、そして友情は、世界中の人がもっとも必要としているものだ。

それらを与えることのできる人は、決して孤独にはならない”




彼女はコラムニストであった為、ペンネームがあった。

アメリカでアン・ランダースとしてコラムニストを書いていた。



コラムニストとは、新聞・報道雑誌・ニュースサイトなどに掲載される、ニュース以外の記事。 つまり、個人的な分析・意見が含まれている記事で、評論やエッセイの他、人生相談コーナーなど多彩に活躍できる人の事を日本ではそう意味付けている。



アメリカではまた少し違い、大きく二つに分けてコラムニストがいる。


彼女のこの言葉は哲学的な発想であると言える。何度も書いてはいるが

哲学というものは、探求心から来るこの世界にある事柄を追求する事によって

生まれるものが哲学である。



そういう事である為、言葉は違えど似たような言葉が世界で生まれている。

真似ではなく、追求した結果、得た自分自身が終着駅についた言葉が

一般的には哲学として言葉が残るのだが、探求の仕方は人それぞれであるが故、

寄り道していく人もいる。その為、元の道に再び戻った時に更なる奥行を

見つけることも出来る。


哲学の基本は絶対にこの世界にある事柄であるが、日本のような多宗教な国は

日本しかない。総合的に見て、それはあまり良くないことでもある。


彼女のこの言葉は、職業故、生まれた言葉だと言えるが、

温かさ、親切、そして友情を持っている人間には

他者に対して、余裕があるから分け与える事ができる。


彼女の言う通り、世界中でそれらの真の優しさは必要とされている。

日本に生まれ落ちた我々には想像を絶する世界は数多くある。


人を気遣える心を持つ人は、不幸ではない。

不幸であれば人を気遣えなくなる人が圧倒的に多いからだ。


そして、それらの事を気遣うのは、自分の為であると思わなければならない。

自らの気持ちを表すのであるから、してあげたとかの感情は持ってはいけない。


自己啓発でもない。真の優しさを持ちたいのであれば

人を気遣うのは当然である。


この道を踏み外してしまう人は多くいる。


何事に関しても、苦難であれ、苦悩であれ

自分自身の問題は人生で幾つも経験をする。

これは人間全ての人が経験するものである。


どんなに権力のあるものも潰える。

時代が変わり目についていけない政治家の発言などが

そうだと言える。


時代の変わり目はもう日本にも来ることは確定している。

大きな波乱を呼ぶことになる。


私は人生で政治家などとの接点もあった。

私が合った中では誰一人として愛国心がある人間は

存在しなかった。


何故、絶対に時代の変わり目が来るのかは幾つかの

本気で取り組まない日本特有の島国故とも言える。


少子化問題は実は一斉に世界中で起きた。

外国は色々な対策を講じてそれをかわしたが、

日本は本気で取り組まなかった。


少子高齢化の問題は非常に厳しい世界になる。

働き手も減り、地方には更に苦しい状況となっていく。

それはもう避けることは出来ない。


何故なら、簡単に人間の思想は変える事は出来ないからだ。


海外ではドラマ等を使い、愛というものの大切さを説いたりし

結婚を直接的にではなく気持ちをそういう方向に促した。


日本が仮に同じような事をこれからするとしよう。実際問題

当時ならまだ5~10年で何とか改善できたが、

今から取り組んだ場合10年以上は確実にかかってしまう。


定着化してしまった人間の心を動かすことは

非常に難しいからだ。

近年ではギリシャが崩壊したが、それを知らない人も多くいて

逆に私は驚いた。


数年前程度にギリシャは崩壊し、EUの助けで何とか修正したが

それも崩壊するのは当たり前だった。

必ず崩壊するのにそのまま走り続けたから崩壊した。


公務員が人口の6~7割いたためだ。

誰が考えても崩壊する。


日本も同じようなものである。しかも日本はまだ外国人の扱いについても

話し合いはしても決定はしていない。

外国人を養子にすることも日本の法律ではできない。


地方の島々はあと十年もすれば無人島になる所もあるのが現実だ。


人に出合うこともない島は多数ある。


これらだけではないが、これらだけでも崩壊するのは当たり前だと言える。

学校や専門校などで、介護士を勧めるのはそれを国が奨励しているからであり、

真実を言わずそれを勧めるだけである。


私の一族は医者家系だ。近い親族だけでも10名以上いる。

だから分かる。ジェネリック薬品を推奨するのも国がそうしろと言っているからだ。


安値で買えるからそうしている。

歯医者も今後どんどん潰れていく。

医者は卒業する時に専攻を選ぶ。


今はほとんどが脳外科か整形外科を専攻する人数は増え続けている。

これも少子高齢化が関係している。


日本の投票率はまだ低い。


それは愚かな事で、深刻な国では投票率は100%だ。

それほど重要だと認識している証拠といえる。


私と私の当時の仲間は、二十代の頃にこうなる事を結論付けた。

だが、その想いを持ち続けるだけでも大変だ。


私は再び立ち上がる予定だが、一個人では何もできないまま終わる。

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