第144話 フローレンス・ナイチンゲール


 “女性よ自立しなさい、自分の足で立ちなさい”




この言葉は時代背景も視野に入れなければならない。

現在でもまだこの手の問題は各国にあると言える。


彼女は1910年に90歳で生涯を終えた。


この時代にこのような言葉をはっきりと言える時点で凄いと言える。


そこから彼女の性格なども分かる。


言葉を残した大勢の人はすでに亡くなっている人が多いが

その言葉からどのような人であったか知ることは出来る。


残念ではないが、言葉を発し、その人が生涯を終えた後

長い時を経てようやくその人の言葉が実現されることはよくあることだ。


言った本人も生涯の間ではその文化が確立されるとは思ってはいない。


時間はかかるだろうが、それを目指すべきだと言っている人が多い。


何事もすぐには変わらない。それは仕方のないことではあるが


悲しいことでもある。かれらは皆、未来に託して死んでいく。


彼女は強く、真に正しいことを目指して生きていたことが

この言葉からよく分かる。

女性差別が酷かった背景や、男社会だったことも言葉から読み取れる。


しかし、彼女の死後、100年以上がたった今でも

この日本では地方ではまだまだ消えない問題のひとつである。

それが現実だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る