第107話 ジュリアス・シーザー

 

  ”概して、人は見えるものより

 見えないことに思い悩むものである”



見えるものには虚偽やよく見せようという偽の優しさが

その中にも含まれる。簡単に言えば、優しくして相手に

好意があると思わせるように

わかりやすく伝えることができる。

会社で期待されるのも分かりやすい。


しかし、目に見えないものは自分自身の知識や

想像力を使っていわゆる妄想の世界に入ってしまう。

大抵は失敗してしまうことのほうが多い。


リンカーンにこのケースに似た言葉がある。


”自分の人格は木のようなものであり、

他人による噂はその影である。

影は想像上のものであって、木こそが真実なのである”


この言葉は非常に分かりやすく目に見えないものを

批評の対象とされても所詮それは真実とは違い、

ただの想像上のものでしかないと言っている。


見えないから多くの人は悩むのであろうが

仮にそういう状況に立たされた場合は

自分自身を見直すいい経験になると言える。


ただ世の中は、想像と空想の世界の中にある。

真実をしっかりと見れる人は数少ない。

だからこそ哲学に終わりがないことを示している。

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