第78話 ローズ・ケネディ

 

 ”時が傷を癒やすと言うが私はそう思わない傷は残る。

時がたてば新しい組織に覆われ痛みも和らぐが、傷は消えない”



丁度いい流れなので、この言葉を書きます。

これこそが哲学というものです。色々な方面から1つの事

に対して色々な意見を皆が出し合う。


何が起こったかはわかりませんが、人がもろい生き物だと

いう事は確かです。

それは強さとは別にあり、強い人でも弱点というか脆いところが

あると言ったほうが正確だと思います。


私はこの先の半生を孤独に過ごす覚悟はしました。

それは死という選択を無理矢理、私のルールの1つである

約束を出来る限り守るというのを利用して死をとりあえず

回避させました。


保健士さんに勝手に死なないという約束をしたので

あちらがルールを破らない限り私は死ねないと自己暗示に

近いものを利用しました。


私は強いらしいですが、実は弱いけど普通の人よりは少しだけ

強いことは認めました。

でも、本当は他の人よりも厳しく辛いのは事実です。

メンタルは確かに何とか色々試行錯誤して制御していますが

無理矢理押し込んでいるに過ぎないのは明らかに体に出ています。


この言葉のように私の傷も癒えないでしょう。

本当の孤独を味わってしまった…………これをどう表現していいか

調べ尽くしたけど答えは無かった。


無いことが答えだと気づきました。

だからゼロからやり直すことにしました。

今。私は暗闇を歩いています。どこかに何かがあるはずだと

思いながら。

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