第48話 ビバリーヒルズ・コップから

 私は昔から心に残る言葉や大切にするべきものを書きとめてきた。

それはドラマや映画だけではなく漫画であったり……と今気がついたが

人からの直接な言葉はない。相談したことが無いから仕方がないことだが、面白い思想を持つ人たちは色々いた。


主人公であるエディ・マーフィより


”昔から刑事じゃない、若い時は悪さもした”


これは私が知るかぎり珍しいことなのだが、このビバリーヒルズ・コップは4作品出ている。その中でこのフレーズだけは数作品に出る台詞だ。


彼は型破りな刑事の役ではあるが故にこの台詞を何度か使ったのかもしれないが、的は得ている。



私もそうだが、若い時には挑戦や多少の悪さはしておいたほうがいい警察に捕まるくらいのはアウトだがある程度の経験は若い時にしておけば

良識のある大人になることが多い。

ある時、昔は悪かった奴らに出会った。今でも嫌いな奴もいたがそいつはスルーで私は他の奴らと話していた。



基本的に頭が悪い。それは確定している。だが中には若気の至りから脱出し、真剣に事を考える人間も出てくる。私と話していた奴は周りの奴らには理解してもらえない事で悩んでいた。彼は結婚で悩んでいた。



というよりは、彼は子供の事で悩んでいた。昔悪かった自分とどうしても重なって悩んでいたが誰にも気づいてもらえず、私はそれにすぐに気づいて話を振った。彼はそうなのよと答えた。方言が出ては色々面倒なため正式な台詞ではないが彼はそう言った。



男ならまだいいけど、女の子が産まれたら心配でどうしようかと彼は悩んでいた。それほど多くの悪さをしていた奴らだった。

その後、彼等とは会う機会もなくどうなったのかは風の便りで結婚したことを知った。



頼りになる人間になるには、ある程度は実際に学ばなければならない。

それはあらゆる事に共通する。仮にナイフや包丁を持った程度の奴が東京のどこかで暴れていたと仮定する。私もその現場にいれば当然だが倒す。逃げるのもいいとは思う。だが私は数年前から考え方が変わった。

俺を本気で地獄に突き落とそうとしていたクソ親父が死んでからだ。


母親も狂っている人間だ。縁を切ると仲介人を通して言ってきたくせに葬式には出てくれと頼むような愚か者だ。

いずれ死が来るだろうが、その時どう思うのだろうかと思う。


父親は権力もあり他人や親類の中でも本家の長男であったため誰も逆らう人間はいなかった。奴が私を何度も利用し騙そうとした。事が起き出す前までは別に良くも悪くもない関係だったが、私は孤軍奮闘して戦った。戦いの日々が数年続いた。そして私は気づいたら俺が助けなければいけない人たちのさらに下にいた。



悪夢を毎日のように見た。父親が弟を殺してくれと言われた後は

父親が二階の洗面所に殺した弟の臓器を取り出して荒く縫い付けられた胸の死んでいる弟が椅子に座っていた。夢と現実がその頃から区別がつかなくなった。悪夢は減ったが未だに夢と現実の区別がつかない時は多々ある。



私は目覚めていても夢の続きにいる。誰もいないのに夢の中で話していた相手に声を出して数分話し続けていたりする。

しばらくして反応がないことに気づいてもまだ堺が分からず数回呼びかけて反応がないことでようやく現実だと気づく。



これは病気ではなく個人的な想いからきているのは理解した。

私は最近は日々、これらの事に打ち勝つため記憶と記録を網羅している。文章にしたら再確認できる、最初は悪夢の記録を起きたら書き残していた。そこから色々な自分の状態を調べ予測し、今も答えを出し続けている。


ここに再び書き出したのはそれがきっかけだ。昔や今の心情や自分に起きた変化などを調べている。調べすぎると弾けるので程々にしている。


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