第25話4話 解離性同一性障害(多重人格)

 私が初めて完全敗北し、壊れてしまった4を書く予定であったが、目覚めた時に思い出したことを書こうと思う。私には多くの問題がありすぎて、そのどれもが大きな問題なため普通は忘れないような事でも忘れている事もよくある。今回は弟の病気を久しぶりに思い出したのでそれを話す。


 私には大きく分けて三種類の寝起きのパターンがある。久々に今日は明と暗がぶつかり合っていた。三種類の寝起きのパターンがあるこれを希というかは分からないが明と暗は1、2カ月に一度までは減ったが寝起きに脳内で暗が強い場合、明が負けているのを感じる。非情に気持ちの悪い状態でその場合は目覚めるので、暗とは非情によくない脳内状態のことをそう名付けた。明は私にとっては現在は普通に起きれる状態のことだ。


 三種類目は話しても理解はあまりしてもらえないだろうが

私は自分をよく知ってはいるが、それはほんの一部だとは認識している。

人間はそもそも全員がそんなものだからだ。私は眠りが異常に浅い。

これは母親の監視が強い為そうなったのだろうと思う。目が覚めているのか寝ているのか分からない状態になる。実際目は覚めているのにも関わらず一人で夢の続きを見ているため普通に話しかけて返事が来ないと「聞いてるの?」と言葉に出す。しばらくして自分が起きていることに気づく。長い時には10分ほど現実が分からない。母親の監視体制があまりにもひどかったため睡眠が異常な程浅い。今も安定剤と睡眠導入剤を一日に二回分出してもらっているが、自分で調整して飲んでいる。事情が事情な為、それを理解してこれ以上は出せないほど薬は出してくれてはいる。


 それでも心の安定が足りないため、今日からまたしばらく音楽をイヤホンで流しながら鎮めていく。音楽が起きた時に流れていえれば起きたことにすぐ気づけるためだ。問題がなければ明日には第4話を書けるだろう。


 

 家の中には各所に盗聴器が仕掛けられていた。名目は弟の”解離性同一性障害”であるという証拠を得るためであったが支配欲が異常な母親だったのでそっちが本命だったと思う。母親の異常さと父親の無責任さを弟は強く引き継いだ。


 私が東京から戻った時にはすでにそうなっていた。

私の実家は広いし、真夜中に大声で叫んでも外に漏れることはない。

ある日、私の部屋は三階にあるのだが、トイレに行こうとして廊下を歩いていたら、二階で誰かの声が聞こえた。また弟が大音量でアニメでも見ているのかと最初は思っていた。


 だが別の日の夜中に二階にある洗面所に行こうと思い階段を下りていた。

また声が聞こえてきた。私は足音を殺して階段を下りていった。

弟が怒鳴っていた。私の家族はそれぞれが独立していて日常話すことは希であり、その中でも弟は特に誰ともほとんどは話さない。だから携帯で誰かともめているのだと思った。


 しかし、本気で怒鳴ったあと必死に謝っていた。最初は事態が飲み込めなかったがそれが電話ではないことを知った。そもそも携帯を持っていなかったことを知ってから事態が違うと知った。


 霊的なものがあるのかどうかは私には何とも言えないが、弟は小学生のころからよく怯えていた。中学時代も同様で、高校時代に入ると”強迫性障害”が強く出始めた。


 他でも触れたが日本の心療内科は海外と比べてまだまだ発展途上の状態であり、特に頭の良し悪しが出やすい医者に分類される。要するに才能と努力が非常に左右されやすいのが心療内科だ。


 ありきたりな病名をつけられ医者の横繋がりもあるためある日、四人ほどの白い運動着の男がきて弟を取り押さえて精神安定剤を注射して病院に強制入院させた。暴力傾向が強くなってきて物を壊しまくりだしたからだ。


 一番大きい冷蔵庫やテレビなどを殴りまくり破壊していた。私は適当な病名をつけられている事を母親に一応助言した。私の見立てでは手を以上なくらい洗うこと時間にして一時間とかずっと洗いまくる。他にもドアの開け閉めを笑いが出てくるくらいまでしていた。私は一度、うるさいと言ったことがあったが、「あともうちょっとだったのに!」と逆に怒鳴られた。


 母親が入院はさせたが次の日から家政婦を二人従えて弟に会いに行っていた。私は「しばらくは会わないほうがいい。そうでないと入院させた意味がない」と言った。母親は面会にいって外出届けを出して映画を一緒に見に行ったりしていたから私は意味がないと言った。


 母親は正直いって頭のよくない愚か者だ。弟は案の定1週間足らずで帰ってきた。それを何度も繰り返した。入院させては退院させる。通常であれば医者のほうも強く言うのだろうが、うちが医者であったためほとんど止めることは出来ず、何度も同じことを繰り返した。最後のほうは三日で帰ってきていた。


 弟は色々おかしい奴ではあったが、うちの親は親としての義務を果たさず体裁だけ良く見せることを一番大事にしていた。


 弟は人格とはまた別に変わり者で友達がほとんど出来なかった。

ある時、ちょっと頭のおかしい奴と友達になろうとしていたので私は「あいつはやめとけ。問題起こすぞ」と言ったが当然無視された。


 弟は私には強気だが知らない人には非情に弱気な態度で接する。

ある日、そいつと弟は会ったことも無いそいつの友人2、3人を連れてうちに泊まりにきた。弟がいうには貴金属類が置いてある宝石のほうへ行こうとするので止めたと言ってはいたが、出て行かせるレベルの事をしても「そっちにはいかないで」程度の言葉でしか止めれない。


 朝になり弟は私と違い眠りが非常に深い、非情に大きな地震でも起きたことは一度もない。


 当然、宝石類全てと、父親の財布の小銭まで全部盗まれた。

私は警察に言うべきだと親としての責務を少しは果たしてやれと言ったが

相手の親が謝りにきただけで、宝石類から現金全て帰ってこなかった。

親はあの手の奴らの思考が全くわかってない。私は「このまま何もしなかったら弟は潰れるぞ」と母親に言って「裏には裏の世界がある。俺なら片づけられるから手をまわしてやろうか?」と言ったが何もせずに終わった。


 弟に他の人格が産まれたのはそれが起点だと私はおもっている。金で解決できることは金で解決し、自分たちの手に負えない問題に対しては引き下がる。


 親としての行動が出来ないのであれば子供は作るべきではない。

産まれても苦痛しかない。私の友人は後を継ぐ為だけに産まれたが自分たちの教育が間違っているから壊れた事には誰も触れようとしない。


 彼はもう完全に壊れて二十年ほどたつが、これから先も話すらも出来ない。友人も作れない。彼の元の性格上、責任感が強かったため自殺もしないだろう。現実でそれを知るまでは誰もが理解は出来ない。私の微かに漏れる感情でも彼が不憫ふびんでならない。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る