第6話 契約者は役目を全うする。

 オルトは『光翼ウイング』を駆動させ、直進を開始する。

 それを認めたワイバーン・エルダーは、雄叫びをあげつつ前腕を振り下ろし、地面に叩きつけた。


「はっ、土砂の津波ってか!」


 爆音を轟かせて前方に発生するのは、実に三十メートル超の土砂の壁。埒外の衝撃で巻き上げられた土や岩が、迫り来る敵を細切れにせんと迫る。

 無論、そんなものに真っ向から挑むオルトではない。翼を使って高度を上げ、舞い上がる土砂の波を危なげなく回避した。

 土の壁で遮られていた視界が開ける。…と、いの一番にオルトの目に映るのは、それを待っていたと言わんばかりに火焔を口腔に溜める巨竜の姿だった。


「そうくるだろうと思ってたよ!」


 まさに予想通りの流れであったオルトは、猛烈な速度でほぼ垂直に高度を下げて降り、地面に大穴を穿つ。

 まさか対象が瞬く間に消えるとは思っていなかったか、ワイバーン・エルダーにより吐き出されたブレスは完全不発で終わる。

 地面に降りたオルトは、それからすぐに地を蹴って再び直進を始めた。


「目眩しくらいにはなるかっ?」


 音を置き去りにするほどの速度で駆けながら周囲に展開させるのは、無数の『光鏃アロー』。

 オルトはそれを連続射出し、ワイバーン・エルダーの顔面を狙って集中的に攻撃する。鋼殻障壁ドラゴンスケイルにより全て阻まれることは承知の上だが、視野は大きく制限されることだろうと踏んでのことだ。

 しかし、やはり先方はオルトの持つマナを察知しているらしく、下方から吹き上がった火柱は正確に彼を狙ってくる。


「ったく、つくづく高性能な探知だな…!」


 とにかく、相手に肉薄しなければならない。さもなくばオルトの抱える策は効果を発揮しないのだ。

 安全策で考えるなら、迂回しつつ大回りで接近するのが無難だろう。ただ、意図を読まれる危険性は高まり、そうなれば他に打開策を考えつかない限り詰みだ。

 それと対局に位置するのが、ある程度のリスクを承知で正面突破する策だ。無論少なくない傷を負うことになるが、余計な時間をかけない分、あちらの意表を突ける。

 さて、どちらを取るか。…考えるまでもないと、オルトは獰猛に嗤う。


「決まってる!正面突破だ!この野郎!」


 ほぼ隙間なく出現する火柱のわずかな間隙を縫うように、上下左右と跳んでは降りて躱し、多少の手傷も構わず前進のみを選択するオルト。

 全身に火傷を負いつつも、ため、運動能力に深刻な影響が出るまで至らない。ただ、治るというだけで創傷を作る際の痛みは避けて通れないのだ。

 文字通り血反吐を吐く思いで火焔の海を越えたオルトだったが、それからすぐに辺り一帯が不自然に暗くなる。


「っ…踏み潰す気か!」

 

 上空にあるのは、大木もかくやという大きさのワイバーン・エルダーの右足裏だ。これが落ちれば、直下にあるものの全ては地面と同じ背丈にさせられるだろう。

 反応が遅れたオルトは絶体絶命の危機に陥る。

 この局面を乗り切るにはどうすればよいか。彼は思考のギアを限界まで引き上げる。


 『光翼』での脱出――間に合わない!

 攻撃を加えてラグを作る―――『光劔ブレイド』程度では不可能!

 ならどうするっ?!


 ―――受け止めるしかない!


「うおおおおおッ!やってやらぁあああ!」 


 オルトはヤケクソ気味に吠え、左手の『光盾シールド』を掲げる。

 直後、小山ほどの大きさを誇る巨竜の全体重をかけた右足が墜落した。


「がッ…ぁ!!」


 爆轟が響き、オルトの立っている地面が丸ごと五メートルほど下方に沈む。そして、周囲にぶちまけられた本日二度目の衝撃波は、更地となった地盤をさらにめくり上げた。

 当然だが、そんな桁違いの衝撃が加わった瞬間にオルトの左腕の骨は粉砕した。

 しかし、そうなるだろうと読んでいた彼は、右手に出現させておいた『光劔』を一分の躊躇いなく左腕の付け根あたりから突き入れた。


「ッ――――――!!」


 激痛から言葉にならない悲鳴をあげるオルト。だが、人の骨よりずっと強度のある剣を支えとすることで、盾が砕けない限りは多少の時間を稼げる。

 とはいえ、一番負荷がかかる部分が盾を持つ左腕というだけで、全身にも普通に過負荷がかかっている。現に、受けた時は立っていた彼の両足も、既に膝を折って蹲るような形となってしまっていた。

 更には盾へ何条もの亀裂が入る。もう時間がない。


 だが、何とか間に合った。

 思考回路がショートしそうになるのを必死に堪え、オルトは右手に纏わせていた光を解放するため、全力で叫んだ。


「『光槍ジャベリン』ッ!!」


 直後、オルトの右手そのものが眩い極光となった。

 上方へ向けて放たれたその奔流は、鋼殻障壁に阻まれながらも推進力を失わず、ワイバーン・エルダーの右足を持ち上げていく。

 盾へかかる負荷がなくなる。その間に『光翼』を再起動し、オルトはほうほうの体で死地から逃れた。


「はぁっ!はぁ!…ごほ、ごほっ!クソ、正直このまま離脱して、はぁっ、回復と行きたいところだが」


 オルトは空中で息吐く間も無く左腕に突き刺さった『光劔』を抜き取る。

 その際に絶叫を伴うほどの痛みが迸ったはずだが、そんなことに気を向けている場合ではないとばかりに『光翼』を動かし、崩れたバランスを整えている最中の巨竜の背後を取った。

 放たれた光の槍は暫く障壁を削ってはいたものの、やはり破ること叶わず砕け散っている。小規模な山であれば、三分の一程度は吹き飛ばせる威力があるにもかかわらず、だ。

 ―――それでいい。もう力技ではどうにもならないことは理解しているのだ。

 オルトは光の剣を投げ捨て、割れた盾を手中から消失させる。


「これを試す機会は、ここしかねぇ!」


 オルトは未だ回復の途上である左手を何とか持ち上げ、ワイバーン・エルダーの鋼殻障壁へ直接触れ、目を瞑る。

 これは、一種の完成された魔術だ。大気中にあった無形のマナとは違い、ワイバーン・エルダーの意思で一つの属性のマナが寄り集まり、ここに物理的な現象として発生している。

 故に何者かの魔術を介し、一度出力されてしまったものからマナを抽出することは、ほぼ不可能である。


「―――ここか」


 ただし、それは既存の魔術であればの話だ。

 オルトの扱う光魔術なら、他の魔術で生成された現象からマナを取り込むことは可能である。

 それが何故かは、オルトにもイマイチ分かっていない。

 ただ、不可視の手が伸び、相手の魔術に干渉している感覚は確かにあった。それは蓋を開けたり、結び目を解いたり、鍵を錠前に挿したりなど様々だが、ことを為せば大抵、マナのは始まる。


「とった!」


 オルトはついに見つけたを解き、手を捩じ込む。

 そして、マナと知覚できるものを片っ端から徴収していく。より強い引力で引き寄せるように。

 すると、あれほど無類な堅強さを誇っていた鋼殻障壁の層が、見る間に薄くなっていく。このままマナの徴収を続ければ、遠からず障壁は完全消滅するだろう。

 しかし、それを主が黙って見ているはずがない。


「…!」


 上空に再び太陽が出現。ワイバーン・エルダーは二度目のブレスを小細工を弄する不埒者へ照準する。

 オルトは先の一撃目で、ワイバーン・エルダーのブレスは全力開放の盾ですら防ぐことが難しいと身をもって知ったはずだ。

 同時に、これほどの至近距離だと回避すら至難であることも。


 そうだ。オルト・ハイゼンはそれら全てを理解している。した上で、動かない。

 絶対的な死を内包する火焔を前に、彼はひたすら障壁の弱体化を続行していた。

 ―――その表情に、絶望はない。

 そして、火焔が天より降る。防御も回避も不可能なそれに対し、オルトはたった一言だけ唱えた。

 

「『光槍』」


 鋼殻障壁から奪ったマナを用いて作成した光の槍が、オルトの左手に眩い光を伴って展開する。

 紅の雷を孕むそれを、目前にまで迫った焔の滝目掛け振りかぶり、投擲した。

 莫大なエネルギーの放出で、オルトの立つ地点を中心に土壌が粉砕し波打つ。


 そして、進路を阻まんとする火焔などものともせず四散させて飛翔した赤い彗星は、オルトの手により弱体化していた鋼殻障壁を貫き、ワイバーン・エルダーの頭部をも抉り、天へと昇っていった。


「はぁ、はぁ。はは、やっ…たか」


 最後の最後でうまくことが運んだと、オルトは未だ己が生きている事実を不思議に思い、尻餅をついて半笑いを浮かべる。

 それも仕方ないだろう。あの場面で、ワイバーン・エルダーがブレスを選択しなかったら、そのままオルトの敗北が決定していたのだ。

 あと少しでも鋼殻障壁の弱体化に取れる時間が短かければ『光槍』で貫くことはできず、予備動作の少ない熱波や火柱での攻撃をされれば、防御が間に合わず致命的な痛手を受けていた。

 何もかもギリギリだった。オルトの反則気味な特性があるからこそ、もぎ取った勝利だと言える。


「ん?」


 と、彼は不意に頭上で大きなマナが蠢くのを感じた。

 それに何事かと首を倒して目を向けると、―――そこには常軌を逸した光景があった。


 ワイバーン・エルダーは、頭部の三割ほどを失いつつも、その口腔に火焔を集約させていたのだ。

 口にするまでもなく致命傷。それでも、龍の隻眼は嚇怒に染まりきった視線でオルトを射抜いていた。


「おいおい、なんて馬鹿げた生命力―――――」


 最後まで言い切る前に、オルトの視界はホワイトアウトする。

 ワイバーン・エルダーから、人一人を焼き尽くすには過剰すぎる焔が放たれたのだ。


 勝利を確信していただろうオルトは、為す統べなく劫火に呑まれた。


 地上まで届いた炎熱が土壌を抉り、焼き尽くす。

 一度目、二度目と比べれば威力は落ちていたが、オルトは盾を手にしていなかった。

 女神の祝福による身体強化はあるため、それによりオルトの頑強さは人の基準値を大きく上回るが、そもそも人の強さなどたかが知れている。

 つまり、母数が小さければ掛ける値が大きいものでも、比較対象によっては変化など皆無に等しいのだ。一に百を掛けても百なのだから、元が一万のものにとっては何ら変わりない。

 彼とてその例に漏れず、塵すら残らず燃やし尽くされているはずだ。


 炎が解ける。

 必死の範囲に身を置いていたオルトは、無惨にも絶命――――


「よぉ。勝ったと思っただろ?」


 否。オルト・ハイゼンは身体の半分以上を灼かれながらも、怪物の目前にて健在であった。

 その理由は、『光盾』。足での一撃で破損したそれを、念の為消失させずに透過させていたのだ。


 ワイバーン・エルダーの瞳に、この時初めて驚愕と畏怖の色が浮かぶ。

 どのような障害であれ、この吐息をまともに受けたものは全て灰塵に帰したのだろう。その常識が今、覆されたのだ。


『!』


 オルトの振り上げた拳に顎を打たれ、顔面が上方へ向く。が、この程度では有効打になど程遠い。

 口蓋から蛇の舌のように烈火がチラつく。


 あれを受けて生きていられたのは、ただ運がよかっただけ。

 先の火焔を受け止めた衝撃で盾は失われた。もう一度喰らわせれば、きっと目の前の生物も息たえるだろう。


 その確信を原動力とし、ワイバーン・エルダーは前方に向き直るために首の筋肉へ力を通わせた。

 直後、その隻眼は一個の影を捉える。


 それは、光の翼を背に己へ手を伸ばす、一人の人間の姿だった。


「『光劔ブレイド』」


 光翼で飛翔したオルトは、抉り取られたワイバーン・エルダーの頭部の傷に手を触れ、そう呟いた。

 これにより起こった現象は、ガーゴイルを大量に串刺した、地面から光の剣を出現させるものと同様だ。

 しかし、結果としては大分異なる。


 魔術を行使するために使用するマナはワイバーン・エルダー自身のマナであるため、その巨体内部から無数の光剣を生やすことになるのだから。


『―――――ッ!!!!!』


 天に向けて、声にならないほどの絶叫を上げる古の化身。

 体内をズタズタに引き裂かれながら、尚も膝を屈さないのは吹けば飛ぶような人間の手で己が葬られる事実を受け入れられないが故か。


 答えは地上の誰にも齎されることなく、やがてワイバーン・エルダーは吊っていた糸が切れた人形のように倒れ伏した。

 その衝撃で、地上が大きく震える。オルトにとってはそれが勝利の福音となったのだろうか。


「ッ…ハァ、ハァッ…今度こそ、なんとか…勝てたか」


 左腕を除き、炭化して使い物にならなくなった四肢をぶら下げながら、光翼を使って地に降り立つオルト。生きているのが不思議な状態だが、まさしくその通り、死んでいるのが普通の体だ。


 仰向けに転がった瞬間、両足は腿を起点に砕け、右手も肩口から先が割れて転がった。

 砕けた部位は、神経が完全に断絶しているため痛みはない。ただ、炭化している箇所と生身の箇所の境界では、吐き気を催すほど脳内を蹂躙する痛みの大合奏が繰り広げられていた。


 しかし、それも長くは続かない。しばらくすると黒色となった腕や足が眩い光に包まれ、やがて失われた部分までも伸長し、同じ形を作っていく。

 光が消えた後、オルトの体は何事もなかったかのように五体満足となっていた。


「これを気持ち悪く思うようになったのは、いつからだったろうな」


 既にご存知の通りオルト・ハイゼンは、とある女神との契約により、特異な魔術を扱える才を貰い受けている。

 あのような怪物すら倒してしまう力だ。これだけでも十分破格と言えるが、もう一点、受け取ったものがある。


 それが、あらゆる傷を瞬時に回復する祝福だ。


 素晴らしい能力だろう。身体欠損を含む致命傷すら治癒可能となれば、この世で扱える者など一人としていないのだから。

 歓迎することはあれ、疎むことなどあり得ない。オルトとて、最初はそう思っていた。

 認識が変わったのは、ある要素を強く印象付けられてからだ。


「世界を脅かす強大な敵を倒しても、多くの人間の命を救うために身を賭しても、それを実感できない…。それを痛感してからか」


 女神は破格の力をオルトに与える代価として、真の世の救済者が現れるまでの繋ぎとしての役割を科した。

 ヒーローものではよくある、主人公が現場に到着するまで時間稼ぎを請け負う役柄と捉えれば良い。

 事態の根本的な解決につながらない場当たり的な戦いを繰り返し、それに対する周囲からの賛辞や報酬もほとんど与えられない、永遠の日陰物。

 それがオルト・ハイゼンの役割だ。


「俺としては、こんな桁が飛びまくった力なんか、必要なかったんだけどな」


 彼は、栄誉や権力が欲しいという理由で力を求めていたわけではなかった。

 魔術の才を渇望していたのも、アストラルへの所属を諦め切れなかったのも、全てたった一人の家族の存在があったからだ。


 オルトの両親は、15年前のオストラントで起きた戦乱によっていずれも死亡している。


 この戦乱はオストラント中央市街まで魔の侵入を許した、建国史上最悪の戦争であり、当時のシュヴァリエやプルミエールの奮戦虚しく、5万人もの死者を出した。

 当時は多感な少年だったからこそ、オルトは多くの人々が傷つき、悲しんでいる様を克明に記憶していた。…そんな彼らへ救いの手を差し伸べる者の姿も、また同様に。


 彼らはアストラルの関係者だった。またはシュヴァリエだった。

 …戦場に立ち、己と民衆を守るために力を振るう存在だったのだ。


 両者の違いは明確だろう。力を持たぬ者と、力を持つ者。すなわち奪われ悲嘆に暮れる者と、不条理に屈せず抗い挑める者。

 故にオルトは理解した。この世では力を、魔術を為せねば他の誰かを、己すら守ることはできないのだと。


「俺自身とアイツだけは守り通せるだけの力を、と。それだけだったはずなんだ。普通の魔術師になれれば、十分なのにさ」


 傷も痛みも失せた。しかしオルトは、仰向けに転がったまま動き出せずにいた。

 己は何なのか、何のために戦っているのか、何のために命を賭しているのか。既に幾度となく繰り返し、そして答えの出なかった自問が心を苛んでいるからだ。

 ただひとつ、この力に対し確実に言えることは、オルトの望む普通の魔術師として、己とを守ることはできない、ということだ。


「…帰るか」


 考えれば考えるほど気落ちする一方なので、オルトは現実的な理由を言い訳に途中で思考を打ち切った。

 よっこらしょ、という掛け声とともに身体を起こし、ズタズタになった周囲の景色をさらりと見回す。その中に、あの巨龍の姿は一片たりとも見当たらなかった。

 それに対し何を思うわけでもなく後ろ頭を掻いたオルトは、次に身にまとう隊服をさらりと確認する。


「よし、直ってるな」


 アストラルの隊服は、マナを吸収して自己再生する優れモノだ。再生回数に制限はあるものの、九割方燃やし尽くされたり、バラバラに引き裂かれたりしない限りは元に戻ることができる。

 ただし、この技術は非常にコストがかかるため、現状は頻繁に戦闘を行うアストラルの隊服にしか用いられていない。

 市民が使う一般的な衣服へ転用させるには、革新的な発見がなされでもしない限り不可能だろう。 


 衣服に問題ないことを確認し終えたオルトは、二三度付いてるかもわからない土埃を払ってから、竜のブレスもかくやな特大のため息を吐いた。


「はぁ…ったく、街一つ消せるような怪物との戦いなんざ、それこそメインが大立ち回りする相手だろうが。配役完全に間違えてんぞ」


 愚痴を一つ溢すと、貴重品の入ったバックパックを回収するため、更地になった大地をのそのそと歩き始めるのだった。

 

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