第5話
「はい……わかりました」
葉月さんが俺に用がある……。
これは登校先で話した続きだろうか?
正直いうと未知な人すぎるから話すのは不安があるけど……。
「じゃあ楓、またあとで」
「はーい」
そう言うと、楓に片手をあげ葉月のいる場所へと移動した。
「この場所だと誰からも見られないわね」
移動した先は人当たりがいない教室で近くに生徒は誰もいなく、葉月と俺の二人っきりとなっていた。
彼女は少し微笑みながら口をあけ、俺に話しかけてきた。
「君と話したいことがあったの」
「やはり……その話ってさっきのことですか?」
家に住まないか?と言われた話。
この話を言われたときは意味がわからなかったが、それについての深堀りだろうか?
それともまた別の用件があるのだろうか?
「まぁその話ね、実際は家に住むと言ってもアルバイトみたいなものよ」
「アルバイト?」
「家に住んで執事として働いてもらえればそれでいいの」
現在、高校生になってからは親の都合で一人暮らしで生活している。
親と連絡している感じだとはあと二年は帰ってくることはないだろう。
つまり親に迷惑がかかる心配と言うのはなくなる。
「でも……何でさっきもいいましたけどなぜ俺なんでしょうか?」
「……あなたのことが気に入ったからだよ」
彼女は歯切れがわるそうに言うと続けて口を開いた。
「執事があなただけってわけでもないしね、実際は他の執事もいる……アルバイトとして働いてる人も多いわ」
まぁやめようと思えばやめれるだろうし、
楓にもそう言えば大丈夫そうだな。
「……ならわかりました」
そう言うと葉月の顔が少し怖い顔をしているように感じたが気のせいだろう。
◇
執事一日目。
葉月の家に住みこみにいき、業務内容を教えてもらったところだ。
家の中をだいたいまわった感想としてはあまりにも広いということが真っ先に思ったことだ。
今はまだ入れない部屋というのはあったが少しずつ入れるようになるらしい。
なぜ入れないのかは教えてくれなかったが……。
まぁやっていく中でわかっていくだろう。
そして一番変だなと思ったことは執事だ。
執事がやけに冷静というか物事に興味がないというか目に光がないように感じた。
もちろん全員がそういうわけではないし明るい人もいた。
だけどやけに多いように感じるが気のせいだろうか?
そしてさらにおかしな点として
どうやら執事をやめる人が今までほとんど誰もいなかったらしい。
極わずかやめようとした人がいるとかいないとか。
これらも執事というより勤めている他の人に聞いた話だ。
執事には聞いちゃだめなんだらしい。
◇
執事になって10日目
10日たってわかったことだが執事はどうやら30人近くいるらしい。
そして業務内容はごく普通の内容に感じたが、まだある一定の場所には入れない。
周りの執事に聞いた話だと約30日もすれば入れるようになるらしいがどうなのか
◇
執事になって20日がたった。
ここら辺だろうか?
やけに葉月が話しかけてきたのは。
洗脳され逆ハーレムの一員になっていた俺はその女を惚れさせ復讐する〜記憶を思い出した俺の復讐者〜 雪のふむ @yukinofuru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。洗脳され逆ハーレムの一員になっていた俺はその女を惚れさせ復讐する〜記憶を思い出した俺の復讐者〜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます