応援コメント

10●第一の結末②……“自立する少女”の歴史的爆誕」への応援コメント

  • 自立という視点ではイマイチ役不足かも知れませんが、サリーちゃんのことも忘れないであげてください。白黒テレビの時代、少なくとも親元を離れて生活してたんですから。

    ハイジもペリーヌも、原作にない自立への過程を丁寧に描いているところが素敵です。ペリーヌの原作にない1クール、そしてハイジでは主人公が夢遊病に追い込まれたり、車イスを投げ捨てる少年のように、人の心の弱さを強調する原作から、「クララが立った!」と喜ぶあのアニメオリジナル名シーンに至るまでの演出。ああ、何という素晴らしい時を我らは共有できたのか。

    しかし、こうして自立という観点から考えると、やはり真の自立とは、決して自分勝手に生きることでなくて、他者の自立を助けてこそ輝くものなのですなあ。

    作者からの返信

    そうですね、サリーちゃんがありました!
    魔法で生活を助けられていたといえ、一人で頑張っていましたね。
    ハイジもペリーヌも、当時ナマで視たのではありませんが、後にDVDで感動。
    おっしゃる通り、人間の強さも弱さも、苦難を乗り越える勇気も、
    リアルに丁寧に描かれていたものだと……
    惜しむらくは、ちばてつや先生のマンガ『ユキの太陽』(1963)。
    和製ハイジのような雰囲気もちょっと漂う、名作だと思います。
    宮崎駿監督の手でパイロットフィルムが作られながら、幻に終わったとか……
    当時の“自立する少女”のイメージは、戦後の焼け野原生活の記憶から
    発祥しているようにも思えます。
    実写の『キューポラのある街』(1962)の姉と弟に観るように、
    あのころ、女性の強さは今よりも光っていたのかもしれません。

    編集済