第7話 キリがない
無事にエンジンがかかったとこで一段落として遅めの昼飯にした。
休みの日の昼飯は食べたり食べなかったりだけど、今日は作業してるから腹が減った。
おれは昔から機械いじりしてるとなぜかラーメンが食べたくなる。
油の匂いと何か関係あるのだろうか。
そんな訳で鍋にお湯を沸かしてからインスタント麺を放り込む。
カップラーメンの方が楽なんだろうが俺は袋麺派だ。
しかも昔ながらの油で揚げたフライ麺。
ノンフライ麺で生麺感を求めるなら生麵食べればいいじゃん。
求めるのはあの何とも言えないジャンク感でしょ。
最近のマイブームはとんこつ味。
その中でも国道沿いのスーパーに置いてあるよく分からんブランドの五袋198円がお気に入りだ。
どんぶりにチューブのおろしにんにくとごま油を少々足して粉末スープと一緒に溶くと馬鹿に出来ない風味に仕上がる。
これにキムチを乗せれば完璧だ。
うん、今日も美味い。
麺が無くなったら仕上げに冷や飯をぶっこんで汁も残さず平らげれば満腹だ。
一服したら午後の部を始めましょ。
タイヤとチェーンは交換必須だけど部品も工具もない。
チェーンはカシメが無いしタイヤはチェンジャーもブレーカーも無い。
立派な倒立式のフロントフォークもオイルとシールの交換はしたいけどちょっと手に余る感じ。
この辺はプロに頼みましょ。車検も頼まなきゃいけないし。
残りはブレーキくらいかな。
あっ、タンク忘れてた。
という訳でまずは一晩放置され時間がかかりそうなタンクに手を付ける。
バケツにタオルを固定して、その上からタンクの水を流していく。
どれくらい錆が出るか見たかっただけです。
おお、結構出てる。
これだけ取れれば上出来かもしれない。
もう少し浸けときたい気もするけど初回の成果としては十分とする事にした。
サ〇ポール溶液を抜いたタンクをよく洗う。
このまま空気に触れさせると驚くスピードで錆びていくはずだ。
対策としてアルカリ系の洗剤で中和を試みる。
これには洗面所にあったマ〇ペットを使ってみた。
後で母ちゃんに代わりを買って来いと怒られた。
勝手に使ってすいませんでした。
水溶液をタンクに入れたら再びシェイク、シェイク。
ああ、また筋肉痛が…。
全体に行き渡ったかなと思ったら再び流水洗浄。
後はよく乾かしながら〇マゾンさんでポチッたタンクシーラーの到着待ちです。
水溶性のウレタン塗料でも代用できるみたいだったけど、ここは奮発して専用品を買ってみました。
ガソリンで溶けたりしたら目も当てられない。
穴は空かずに済んだようです。ラッキー♡
さて、次はキャリパーか。
抜いてあったブレーキオイルを入れてピストンを押し出してみる。
ちゃんとDOT4のブレーキオイルも買ってきたよ。
でもこれ絶対余って駄目にしちゃうんだよな。もったいなっ。
動く、動く。
ピストンを引き抜く工具もエアコンプレッサーもないのでこんな事しかできない。
どっちみちシールも準備してないから全バラのオーバーホールはやめときます。
パットの固定ピンを抜いて本体をブレーキクリーナーで洗っていく。
ピストンの見えてる部分もピ〇ールで磨いたら結構綺麗になった。
パットはまだ残りがあるけどどうしようかな。
普通の赤パットでも買っておくか。とりあえずは再使用で。
掃除が終わったらリザーバータンクの蓋を開けてからパットごとクランププライヤーでシリンダーを押し込んでいく。
昔、これでピストンが斜めってエライ苦労したから慎重に力を加えていく。
フロント回り弄ったついでにトリップメーターのケーブルも外して掃除してみた。
ケースから抜いたケーブルは思ったほど錆びてない。
パーツクリナーで洗ってからエンジンオイルを薄く塗って戻しました。
リアキャリパーはやっぱり外せないので仕方なくマスターシリンダーだけ掃除する。
オイル抜く前に何かフカフカして手ごたえが無いと思ったら固着してました。
仕方なくバラシてシコシコと磨きます。
あ〜肩凝った。
しかしやる事多すぎてキリがないな。
これ組んだら本田さんのとこに行ってみるかな。
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