第31話 雪だるま
子どもというのは逆境にて育つ生き物です。
出来上がっていないが故に、色々と弱いけども守り過ぎると育たないのです。
母は毎日幼稚園への送り迎えを自転車で行っていました。冬になると風邪を心配するあまり、椅子の上に毛布を置き、その上に座らせると息子の足に巻き付けガードし、身体にはもう一枚巻き付けつつ、手が寒くない様にガードし、マントのように背中からもう一枚被せ、仕上げとばかりに頭からもう一枚……
木乃伊か雪だるまかといった様相……
これで確かにほぼ寒くはないでしょうが、守られ過ぎて寒さに弱くなり、逆に風邪を引きやすくなっていた息子なのでした。
娘の時は失敗をいかし、逆パターンだったのですが、それはそれでノーガード過ぎた……
言うまでもない事ではありますが、何事も適度が良いようで。
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