第30話 塩味

子どもたちも色々と知恵を絞るものです。

自分がどうすれば欲しい物が手に入るのか?

爺婆に甘えるのは得意技。

おもちゃやお菓子をどうやって手に入れるか?

常に頭の中は欲望でいっぱいです。


そんな中で娘のとった行動とは……

「父〜 ポテチ買って〜」

「一つだけやで?」

「うん 塩味とのり塩味どっちが多い?」

「量は同じやで ただのり塩が少し高いけどな」

ここでひらめいたらしいのです。

「じゃあ のり塩味好きやけど、たくさん食べたいから、塩味の大きいサイズ買って!」

「でものり塩味が好きならそっちにしな?」

「大丈夫 家に帰ったら青のりあるから後から入れる」

……その発想はなかった。

粉モン大好き我が家では、青のりは常備されている。

娘はそれを熟知しており、塩+のり=のり塩という計算を成し遂げたのであった。

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