第27話 トイレ

トイレというのは突然行きたくなるものである。


車で長距離移動する時など、トイレに自由に行けない時がある。

子どもが小さいと我慢もできないが、最悪オムツという逃げ道はなくもない。大人に逃げ道はほぼ無いが、我慢することは可能である。あるが、歳とともにそれも難しくなってくる。それもまたオムツに出来なくもないけどね……


高速道路でパーキングエリアが近くなると、必ず子どもたちにトイレ確認をする。そしてトイレと水分補給をしっかりしてまた走り出すのだが、5分もしない内にトイレ!と言われたりするのである。

膀胱のサイズは各人バラバラで、どれ位耐えられるかもバラバラである。そして娘はトイレが近く、遠慮なく水分補給するので、結果戻れなくなったタイミングでトイレとなるのである。

「父 シッコでる」

「えええええ!さっきしたやんか」

「でもでる」

こんな感じで……高速走行中オムツを交換など危険極まりなく、どうするかというと

「オムツの中に少し出して なるべく長持ちさせて」

こんなお願いをしていました。

大概数十分間しのげば次のパーキングエリアで何とかなるからです。

そして息子も

「父 僕もトイレ」

「息子よお前もか!」

となったりするのです。

息子の場合は、出したい!と突然なり事前の感覚も薄いようで、オムツを卒業しており対応には困りました。ペットボトルや最近なら携帯トイレもありますし、男の子なので何とかその手のアイテムで回避します。

以前は理解出来ませんでしたが、最近は私も急にトイレへ行きたくなり、その感覚を理解出来るようになりました。昔は行きたくなってからかなり我慢出来たのですが、今は行きたくなった時点でほぼ限界にきている有様です。


世のお父さんお母さんたちへ トイレ行きたくなったら言いなさいっていってたでしょ!と怒るのは理不尽なのです。本人達はいたって真面目に行きたくなった時に伝えており、事前の感覚が育っていないのか、間がないのです。だから逆に念の為いっておこうか!と声をかけ促してあげてください。そしたら多分えー!と思うくらい結構な頻度で出ます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る