第12話 怪訝な滝

ある寝苦しい夏の夜のことだった……

草木も眠る丑三つ時不意に喉の渇きを覚え目を覚ます。冷蔵庫からよく冷えた麦茶を取り出し一気に飲み干すと、急にトイレへ行きたくなったのだが……

ふとした瞬間に横を見ると人影が!

ビクッとしたが、よく見ると娘だったのだ……危うく漏らすところだった。

音もなく忍びより背後を取るのは娘の得意技であるが、深夜にやられると心臓に悪い。

どうやらオムツがパンパンでお股が気持ち悪く、替えてもらおうとしたところ父を発見したらしい。


オムツを交換してスッキリした娘は、寝床へと帰っていくのであった。父はソロソロ限界を迎えており、急ぎトイレへと向かいこちらもまたスッキリとしたのであった。

慌ててオムツを交換したので、念の為娘の様子を見に行くと、何処からともなく

ドドドドド ドドドドド

と音が聞こえてきたのだが、水道はこんな音ではないし、そもそも水道はここには無い。今度こそ怪奇現象か?などと思っていた時……正体が判明したのだ!

最初は我が耳を疑い、寝ぼけているのかと正気を疑い、最後は手を添えて確認をしたが間違いなかった。


其の音は娘のお股から聞こえていたのであった。

解せぬ……トイレへと行く前に替えたばかりのおむつがすごい勢いで膨らんでゆく……温かい……今なお滝の様な勢いで放出されているのだ。


私自身音など聞こえるものなのか?と信じられなかったので、皆様方盛ってるんでしょう?と思われるかもしれませんが、ノンフィクションです。

大概気がついたらオムツはパンパンなので、リアルタイムで見ることはあまりないかと思いますが……

娘特有なのか……一般的なのか……誰にも聞けずに今に至ります。

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