第6話 模倣犯
弟ちゃんや妹ちゃんというのは、お兄ちゃんやお姉ちゃんをよく観察しており、好奇心なのか憧れなのか同じ事をやりたがります。
まあ、それが良い事ならどんどん見習ってやりたまえ!となるのですが、反面教師としてほしい事でも遠慮なくやってくれます。
……パワーアップして。
「さてUSBに接続……え?あれ?なんじゃこりゃあ!誰だパソコンにいらんことしたのは!」
「父〜 呼んだ?」
「娘よ この穴に何かしたん?」
「うん! あのね前に兄が何か刺してたから私も刺してみたの!割り箸がぴったりだったけど硬かった」
「娘よ それはやったらあかんやつや 父の大事なパソコンが壊れたんやで?」
「えっ? ……ごめんなさい」
「兄がやってたからといってそれが良い事とは限らん 人の物になにかする時は持ち主に確認する事」
「はい」
ついに音だけでなくデータまで出せなくなったパソコンちゃん。
この頃はタイプCなど無く差込口は長方形であり、割り箸を突っ込むには丁度良かったのであろう……
大事な事なので何度でも言う。
子供というのは穴があったら突っ込まないと落ち着かない生き物なのです。
好奇心旺盛であり、行動力の塊なのです。
有り余る体力を使って、全力でいらんことをし、親のメンタルを際限無く強化してくれます。
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