第2話シャルル対オレーヌの始まり

 議長ダヒーヌは、シャルルとオレーヌに、議事録を見せた。

いつも、温厚なシャルルだが、この時ばかりは、怒りの感情を露にした。

シャルルは、怒って言った。「私は、長男だ。国王の跡を継ぐのは、私に決まっているでは、ないか。これは、どういうことだ。」

一方、オレーヌは、思いがけないことだったので、とても、喜んだ。

「そうか。皆、私の力を認めているのだな。わっはっはっ。皆がそういうならば、仕方ないだろう、シャルル。議会での決議は、絶対だ。」

シャルルは、肩を落とし、言った。「確かに、議会で決まったことでは、仕方ない。私が、皆を見返してやる。これからは、オレーヌ、兄弟では、ない。ライバルだ。」

オレーヌは、負けじと言った。「そうだ。我々は、ライバルだ。まぁ、私が、負けるわけが、ないがな。シャルル、すぐにお前を倒し、私が、我が国ナドルトの国王に、なってやる。待ってろ!!」

シャルルは、身体を怒りに、震わせ、オレーヌに背を向け、去っていった。

オレーヌは、すぐに自分の軍を集め、皆を鼓舞した。

「いいか、お前たち。シャルルより、多くの国を倒し、我が国とするのだ。わかったか。オー!!」

軍隊は、応えた。「オー!!」

シャルルも、自分の軍を集めて、兵士達を鼓舞した。

「私は、これ以上、舐められては、いけない。絶対に勝つぞ!!わかったか。お前たち!!」

軍隊は、応えた「オー!!」

シャルルとオレーヌは、北と南に分かれ、軍隊を出し、戦いへと向かっていった。

シャルルは、北から最初の国ハルトを攻めに行った。

オレーヌは、南から最初の国トレルを攻めに行った。

それぞれ、野営を建て、作戦会議を幹部の兵士達とともに、行った。

ついに、シャルル対オレーヌの争いが、始まった。

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