第7話

お杉ちゃんとの時間はとても楽しかった。聞けばお杉ちゃんは四人姉妹の長女で婿をとって家を継いだそうで、一人娘で、同じく婿をとって家を継いだ祖母と気があったそうだ。家は隣同士で、結婚してからの境遇も似ていたからつきあいが続いたそうだ。

お杉ちゃんは祖母より六歳年上だから八十半ばを過ぎている。でも、まだまだ元気だよ。芙美ちゃんのかわりにあんたの世話をしてあげるよと笑う。

「おばあちゃんのこと、子供の時から知っているんですよね。じゃあ、おばあちゃんのお母さん、私のひいおばあちゃんのこと、覚えてますか。」

「もちろんだよ。フキさんっていって立派な人だったよ。」

私は心臓がドキドキした。

「教えてください。おばあちゃんのこと、それに、ひいおばあちゃんのことも。私、おばあちゃんにもっといろんな話し、聞きたかったんです。」

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