03 凶への応援コメント
利休様、腹の据わりっぷりと懐の深さがとんでもない……。
読んでいて『花の慶次』の利休が泉州言葉で喋っている絵が脳内再生されているんですが、確かにあの人ならさもあらん、と謎の納得感があったりしますw
しかし、これほどの人物に切腹を命じるとは、(少なくともこの作中において)秀吉の恐怖やら嫉妬やらが窺えますね……
作者からの返信
あの「花の慶次」の利休も意識してました。
性格としてのモデルはパーやんことパーマン4号なんですけどね^^;
なので、CVは(昭和の)スネ夫やドラキュラのあのお方でお願いします(笑)
で、秀吉はまんま「花の慶次」の秀吉ですね^^;
狒狒爺かと思いきや、いくさ人の顔を見せたりする、あの付け髭をまぶしたジッチャン。
こんな人がマジで「殺す」なんて思うって……怖いですね^^;
ありがとうございました。
07 今日への応援コメント
興味深く読ませていただきました。
時系列と信州の田舎者の下りで、なんとなしに真田信繁の感じが出ていたので、最後まで読んでやはりなとにやけました。
やはり、死を感じると、侘び寂びが高まるのは、誰しもが通る道なのかな〜と。
利休の心理描写が凄く惹かれました。
自分のことでありながら、どこかに他人の事のような達観した振る舞いが、なんとも言い表せない魅力があります。
自分も松永久秀(コメディ調だけど)の作品を書いているので、利休も名前だけは出てきます。名前は与四郎でですけど。
こういう雰囲気の作品を書けるようになりたい。
作者からの返信
まずはコメント付きレビュー、ありがとうございます。
実はこのお話を書くまでは、わりとマイナーな題材ばかりだったので、大人気の戦国・安土桃山の、それも千利休や豊臣秀吉を出演させるので、けっこう気を遣った思い出があります。
特に主人公の千利休は、とぼけながらも、筋を通すというかそういうところがある感じに描くよう、心がけました。
そのあたりを「芯」と表現していただいたところが、特に嬉しかったです。
ここからは、応援コメントへの返信です。
真田信繁、やはり気づかれておりましたか^^;
どうせならこの人も出しちゃえと思って出すことにしました。
ニヤリとしていただいて、ありがとうございます(笑)
利休さん、この頃はもう茶の道を生きて生きて生き抜いた頃ですし、そういう、己を突き放した侘び寂びの感覚に至っていたのでは、と思って書きました。
その辺を「魅力」と言っていただいて、嬉しい限りです。
利休の旧名、与四郎……たしか、「花の慶次」でその名が出てましたね(古い^^;
しかもボンバーマン松永久秀(私はこう呼んでいます)が主役。
気になるところです。
お褒めいただき、感謝です!
ありがとうございました!
04 興への応援コメント
子供に罪は無いですが秀吉に子供が産まれてからはおかしくなったとしか思えないことが多いですよね?
秀次の一族皆殺しもそうですし
利休についての解釈というか固定イメージが今まで私の中では特になかったのでこの作品の利休さんがデフォルトになりそうです
作者からの返信
秀次に後を継がせるよ、という前提でいろいろと話を進めていたのに(関白を受け継がせる等)、それを台無しにしてしまった観はあります^^;
秀吉の家臣や、全国の大名たちも、秀次という成人が後を継ぐから、豊臣政権に従うという形を取っていたのに、実子が生まれた瞬間、それらは無しにして、その赤ん坊に従えというのも……。
秀吉もその不安定さを感じていたらしく、そのはけ口が秀次一族皆殺しに向かったのではと思います。
利休さんは、諸説ありますけど、私としてはお茶が好きなオッサンで、頭の回転も速い、というイメージです。
今回、そのイメージで描いてみましたが、お気に召したようで何よりです♪
ありがとうございました!
07 今日への応援コメント
なんとあの人だったとは……!
この方は作品によってイメージが変わるのですが、跫を読むことが出来ないというと真田丸のあの人のイメージにしっくり収まりました(違うイメージでしたらすみません)
にしても利休殿。老獪な謎に包まれた茶人として隙のない方だと思っていましたが、こちらの利休殿は穏やかな語り口の中にやはり老獪さが見え隠れしていてこわいなぁと何度も思ってしまいました。一枚も二枚も上手なこの方相手に、それは関白殿下も危険視しますね……。
作者からの返信
コメント付きレビュー、ありがとうございます。
秀吉と利休をめぐる話、それを描くのに、「きょう」という言葉を使って、ああだこうだと無い知恵しぼって書いた頃を思い出しました^^;
利休の切腹は、諸説ありますが、その中で、意外性がありつつ、「らしい」ものを描こうと藻掻いた甲斐があったなぁ、と思える、名レビューかと思います。
特に「何度も繰り返し読みたい」というあたりが、凄く嬉しいです。
さて、コメント返信です。
そうなんです、あの人なんです。
これは書いているうちに思いつきました。
そういえば、この話を聞いている人は誰なんだろう……と。
わりとプロットを立てずに書いているので、こんなことがあります^^;
やっぱり戦国と言えばこの人みたいなところがあるので、つい、出してしまいました(笑)
そうです、真田丸のあの人です。あのイメージで書いております^^;
利休さんは、実はパーマン4号がモデルです。パーやんです(笑)
あの、とぼけたようでいて、頭が良く、冷たいと思わせて、仲間の危機には立ち向かっていく、何とも言えないキャラが、利休っぽいなぁと思いまして^^;
たしかに油断ならない人かと思います。
こんなのが近くにいたら、刃を突きつけられている感じでしょう。
秀吉も全盛期ならともかく、年取ったらキツい=危険と思ったのでは^^;
ありがとうございました!
07 今日への応援コメント
拝読致しました。
注文した鞘を受け取りに行って、亭主にお茶を振る舞われながら話を聞いた、というお話し。
それが、こんなに壮大なストーリーになるとは!(^_^;)
毎回、タイトルと内容の一致、そんな小洒落た書き方なのに内容に厚みを感じるのが素晴らしいです。
最後はお経を読まれましたか!
いや、どこまでも楽しんでいらっしゃる(^_^;)
こう言った、歴史的悪戯心を拾って楽しめるのも四谷軒様の作品の個性だと思っています。
素敵な作品を、ありがとうございます!
作者からの返信
コメント付きレビュー、ありがとうございます。
己の死すらも客観視する利休、その死を告げることに動揺する曽呂利新左衛門、そういう態様を取り上げていただき、とても嬉しかったです。
あと、自主企画「きょうを読む人」参加作品であるがゆえに、さまざまな「きょう」がある、という面に目を向けていただいて、ありがたい限りです^^;
思いついたものは全部入れ込んでやろう、と考えてしまう性質なもので……^^;
何というか、痒い所に手が届く、名レビューだと思います!
……で、最後に登場した人。というか、最初に登場したまま、ずーっと話を聞いていた人について。
劇中劇というか、劇外劇みたいな感じも面白いかな、と思って登場してもらいました。
この人がいたおかげで、拙作が「締まった」感じになったと思います。
この人もまた、己の死というものに向かって……という人でしたし。
そして舞台はまた、曽呂利新左衛門に。
新左衛門が語りかけていたのは、「読者」。
聞かされていたのは、「経」。
劇外劇の、そのまた外へという感じが出ていれば幸いです^^;
ありがとうございました!
06 跫への応援コメント
拝読いたしました。
足音のしない人の足音を読む...気配の感じ方が凄い。
これが歴史に名を残す茶人としての気遣いの心。
素晴らしいキャラクター造形です(^^)
だからこその、自分すら突き放したかのような俯瞰した人生観なのですね。
客観視の怪物のような人物、そりゃてっぺんで自我に凝り固まった秀吉にとっては恐、でしょうね。
そして現在につながる。ラストが楽しみです。
作者からの返信
足音がしないのに足音って何、と言われそうな人ですが、この人ホントにそういう人なんで……と意味不明な言い訳をしながら書きました(笑)
逆に言うと、利休でないとその足音が聞こえないくらいの、そういう人なんだぜ、と言いたかったのです^^;
客観視の怪物とは、言い得て妙ですね(笑)
お茶の道を究めていくうちに、そんな感じになったのかもしれません。
でもそれを天下人という極みに達した秀吉から見ると……やはり「恐」と見えたのでしょうね^^;
ありがとうございました。
05 狂への応援コメント
拝読致しました。
やはり天下人は孤独なんでしょうね。つい過去のしきたりにすがりたくなり、諌める言葉は届かない。
そして絶対権力者の証、どくさいスイッチに手を伸ばしてしまう。
ひとあびこれを使ってしまうと歯止めが効かなくなる。
そしてタイトルの一文字に取りつかれてしまう。
そんな絶対者に利休はどう相対するのか。続きが楽しみです。
作者からの返信
豊臣秀長、という名補佐役にして、実の弟というストッパーがいた頃は良かったんですけどね……。
そのストッパーがいないと、おっしゃるとおり、歯止めが……。
「そういう状態」の秀吉を相手に、利休はどう動いていくのか。
もう止めることは出来ない、という諦観を抱いていたのかもしれませんが……。
ありがとうございました。
04 興への応援コメント
拝読いたしました。
自分事であるにも関わらず、他人事のように淡々と語る姿が、達観した利休の強さを示しているように感じます。
金色の茶室を巡る、利休と秀吉の感性の違い。
利休の感じた困惑と、天下人になっても繊細な感覚を持つ秀吉が傷つく様子と。
そういった過去の出来事を既に起こってしまったとして淡々と認め、これから自分に起こるであろう未来を逍遥と受け入れる。
そんな人間的強さが感じられました。
作者からの返信
利休さんは、ある意味、天下人の茶頭として、「見るべきものは見てしまった」観があるんじゃないでしょうか。
ただの茶人じゃなく、政治の「上」の方から見る立場でしたし。
だから、今さら何が起きても「へえ」と思ってしまうぐらいに達観しているのでは……己の死すらも。
黄金の茶室をめぐる、秀吉との「やりとり」も、もっとうまくやれたのではと思いつつ、やっぱり自分は自分だから、うまくやることはできないよなぁ、と感じているのでは。
……あるいはそのあたりに、利休の人間としての「地」があるかもしれません。
ありがとうございました。
05 狂への応援コメント
こんばんは、四谷軒様。御作を読みました。
名君がいつまでも名君であれば良いんですけどね。
環境の変化か、心情の変化か、ふとした瞬間に変わり果てる。
晩年の豊臣秀吉は――。
それこそ木下藤吉郎が一番憎むだろう暴君に成り果てたのかも知れませんね。
利休さんも悲しいだろうなあ。
作者からの返信
言い得て妙ですね。
木下藤吉郎の成れの果てが豊臣秀吉という暴君であった、と。
夢のまた夢とは、そういう、浪花を目指した頃の己自身のことであったか、と。
利休はそういう「変貌」を目の当たりにしていたから、それこそ、藤吉郎という黄金時代を見ていたから、寂寥の観が否めなかったでしょうね……。
ありがとうございました。
あと、近況ノートへのコメント、ありがとうございます。
もし、ご覧いただけるのであれば幸いです。
そして、お楽しみいただければなおのこと^^;
ではではノシ
03 凶への応援コメント
拝読いたしました。
自分に死を告げに来た使者に対しても気遣う余裕が凄いです。
その内容を知っていて、それでいて使者に告げてもらう。
使者としての立場を慮ったとも思えるし、使者に告げてもらうと言う様式を大切にしたとも思えます。茶人だけに。
もう、利休の頭の中では、自分自身の人生は完結しているのだろうか...。
様々なことを考えさせられます。
作者からの返信
自分は切腹申し付けられるんだろうなぁ、というボンヤリした感覚があって、そこへもって、聚楽第からの使者。
そりゃあ察するものがあるわけです。
しかも、その使者が動揺しているとあらば。
利休としては、特に武人でもないので抵抗することもなく、そして使者の「私」に対しても含むところも無いし……。
あとはやはり、おっしゃるとおり、茶人としての様式美を保つことこそが、「美」であると考えたのかもしれません。
たとえそれが、己が人生の終焉であったとしても……。
ありがとうございました。
あと、近況ノートへのコメント、ありがとうございます。
群像劇なんで、帰蝶さん視点の時もありますし、ラスボス視点(笑)の時もあります。
まあ、最初は帰蝶さん多めです^^;
ではではノシ
04 興への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
足音が聞こえない。
それは生きる場所やない、と利休は受け止めたのでしょうか。
……ゆるがぬ背骨と気迫を感じました。
描き方、本当にうまいなあ。面白かったです。
作者からの返信
黄金の茶室は、秀吉と利休なら、出さないと!
……と思って出しちゃいました^^;
まあ、利休からすると「アホか」という気持ちだったんでしょうね。
で、その「アホか」を、日本一察するのがうまい秀吉に察せられてしまったのでは、と妄想したんです^^;
そうすると利休としても、「知るか。ワイの求める茶はちがう」と覚悟が決まっちゃった、と。
やっぱり茶だけは譲れない……という感じで。
描き方がうまいと言われて、とても嬉しいです。
ありがとうございました。
02 教への応援コメント
拝読致しました。
他の方へのコメントで目に致しましたが、利休さん、4号さんなんですね……。
自分は、花の慶次の千利休をイメージしていたので、急に優しげになってしまいました(^_^;)
足音を読んでお客様の今を知る。
お客様の今を知り少しずつほぐして行く。
茶道は詳しくありませんが、おもてなしの心遣いは素晴らしいですね。
作者からの返信
アマゾンプライムで「パーマン」を見ているうちに、ふと思いついたのです^^;
パーやんのキャラって、利休に通じるものがあるなぁって(笑)
私も本格的なお茶は知らないんです。
幼稚園でお茶の先生をお招きして、子どもたちとお茶を飲む体験に参加したことがあるぐらいです。
そこから何となく想像を膨らませて書きました^^;
ありがとうございました。
01 京への応援コメント
拝読致しました。
有無を言わさぬ茶飲み店主に付き合わされた武人の困惑から始まるとは、面白い出だしですね。
その主人の歩調に合っているのか、不思議と読むテンポもゆるやかに、じっくりと。
その先にいるみゃあみゃあ言っている爺さんのところまでのんびりして読んでしまいましたが、あれこれ命懸けだに……
作者からの返信
何というか、茶人ってマイペースというか、そういうイメージがありまして……。
その辺が表に出た、書き出しでございます^^;
まあ、それでお茶飲んでまったりする話だったら良かったんですけどね……。
何か天下人が出て来て、「オイ利休を……」なんて不穏なこと言って来るし(笑)
ありがとうございました。
編集済
07 今日への応援コメント
最後の会話で鳥肌が立ち、その後の補足で余計にぞくぞくしました。歴史に詳しくないので、こんな人たちがいたんだと染み入りながら読んでいたら、まさかのビックネーム登場に驚かされました。
主催者側が言うことではないのですが、共通のタイトルから実際にいた歴史上の人物のエピソードを繋げるという手腕に、毎度のことながら唸ってしまいます。「きょう」も様々な漢字が当てられていましたが、「跫」をメインにするという構成も素晴らしかったです。
そして、改めまして、カクヨムコン短編部門の特別賞受賞、おめでとうございます。四谷さんなら、遠くないうちに受賞するだろうと思いましたが、それにほんのちょっとだけでも関わることが出来て、こちらも大変嬉しく思います。
最後に大変遅くなりましたが、自主企画への参加、ありがとうございました!
作者からの返信
コメント付きレビュー、ありがとうございます。
何だか無我夢中で書いていた思い出があります。
構成や描写は、たしか一度書いてから直したりして、やり直した思い出があります。
そこに言及していただき、嬉しい限りです。
お話自体はお茶を飲む話なんですが、利休の相手からすると、剣豪から剣をかまえられているみたいな、そういう「凄み」みたいななのを感じていたんじゃないかなぁ、と思って書きました。
その辺りが摩擦を生み、あるいは歴史の歯車を押す力となり、この人の切腹やら何やら、時代を動かす「波」を生じたのかも、と思います^^;
ありがとうございました。
さて、コメントへの返信はこちらから。
千利休と曽呂利新左衛門の会話劇で進んで行く、というアウトラインで書いていたものの、では「締め」はどうしようかなぁ、と悩んでおりました。
そうしたら、フッ……と、戦国ではかなりのビッグネームのお方の名が降ってきました^^;
そうすると、豊臣のせいで逝った利休と、豊臣のために殉じた幸村が、コントラストとなって面白いなぁと感じたのです。
この時ばかりは「やったぜ」と思いました^^;
同題異話の企画については、これに参加するにあたって、自分なりの「色」を出せればなぁと思っておりまして……それで、自分の得意分野(?)である「歴史」から、なるべくお話を考えるようにしております。
でも、「きょう」→「跫」については、ホント偶然の産物です。
パソコンの文字変換でたまたま変換候補に出て来たから、「これだ!」と思いついたので^^;
この変換ミス(?)が無かったら、この話は思いつきませんでした(笑)
受賞へのお祝いのコメント、ありがとうございます。
こちらこそ、同題異話という、カクヨムでも出色の自主企画に参加させていただき、ありがたい限りです。
こういう自主企画からカクヨムコン受賞作が出てくるんじゃないかな、と思ってましたが、まさかそれが自分になるとは……と、驚きと嬉しさでいっぱいです^^;
受賞できたのは、この同題異話のおかげだと思っておりますので、本当にありがたく思っております。
それでは改めまして、参加させていただいて、こちらこそ、ありがとうございました!
ではではノシ
07 今日への応援コメント
とても面白かったです。
今回も、虚実入り混じってはいて、どの辺りがフィクションなのか不明にして分かりませんが、物語として、登場人物の取り合わせも、利休事件への解釈も、とても面白かったです。
ありがとうございました。
作者からの返信
何が真相だったのか論議され、いろいろな説のある利休の最期。
それに対して考えはあるのですが、歴史論文として述べるのなら、いろいろと「それはちがう」と言われそうなので、ならいっそのことフィクションとして書いてしまえ……というのが、執筆の動機のひとつです。
私が歴史ものを書く時って、大体こんな感じです。
フィクションなら、いろいろと変化球を投げても許されるということで……^^;
その変化球をお楽しみいただけたようで、何よりです。
こちらこそ、ありがとうございました!
03 凶への応援コメント
利休は、秀吉からの譴責に対して、結局、弁明も助命嘆願もしていないのですよね。
昔から謎に満ちた利休切腹ですが、そもそも、秀吉からの切腹の命を、利休に伝えたのが誰であったか、私は不勉強にして存じません。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
利休切腹って、結局謎のままなんですよね。
利休も利休で従容としてそれに臨んでいるので、どう思っていたのかが分かりません……。
そして切腹を伝えたのが誰か、というのもよく分からないらしいです。
ただ、利休の弟子の暴走を警戒して、上杉景勝に警備をさせていたみたいですけど……。
でも、「分からない」なら、その部分は創作させてもらおうと思って、曽呂利さんにそれをやってもらいました、という次第です^^;
ありがとうございました。
02 教への応援コメント
お作、今回も楽しませて頂いております。
ああ! 宗拾というのは曾呂利(そろり)新左衛門の事だったのですね!
確かに、さや屋でした。
でも、エピソードと言えば、秀吉に、
「米を、最初の日は1粒、次の日は2粒、毎日、前の日の倍ください」
と言った話くらいしか覚えていません。
利休と曽呂利新左衛門、これからどんな話が展開するのか、主題が主題だけに、どきどきしています。
作者からの返信
曽呂利さん、子どものころ「とんち話」の本か何かで読んだ覚えがあり、その時は「ふぅん」と思っていました^^;
まさか将来、曽呂利さん主役(語り部)で話を描くとは思っていなかったので……(笑)
調べると、曽呂利さんも茶人としての顔を持つことを知り、そして拙作における「きょう」の意味合いからも、「そろり」という音をあらわした名前は「行ける!」と思って採用しました。
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました。
07 今日への応援コメント
遅ればせながら読了。
素晴らしい作品に感謝です。
生き生きとした登場人物たちに魅せられました。誰も彼もが、確かにそこで生きていた感じ。地の文もさることながら、会話がお上手なんだろうなと推察。個人の感想ですが。
書き言葉では難しい方言も、違和感なくて。
四谷様は泉州人ではございませんよね??
歴史の主役の一人である秀吉に関わる人びとの交錯も味わい深く、どちらも死の影がちらつくというのに爽やかで、けれど苦味のあるまさに一服の茶。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
お楽しみいただけたようで何よりです。
このお話は、利休さんのキャラ付けがうまくいったんじゃないかな、と自己分析しております。
利休さんのモデルは「パーマン」のパーマン4号(通称・パーやん)です。
パーやんは、関西人のとぼけたキャラで、お金にがめついけど、賢さと温かさも隠し持っている、食えない人です^^;
ちなみに私はそんなにトークが得意ではなく……^^;
あと、関西弁はわりとメジャーな方言で、漫才とかで広まっているところが、読みやすさにつながっているのではないかと思います。
実は父が泉州出身で、里帰りすると泉州言葉バリバリなんで(笑)、そういう意味では書きやすかったです。
秀吉という巨星は、近づく星を焼きかねない「熱さ」があります。
でも、その「熱さ」を涼し気にかわす利休や、残された「熱さ」を追って征く幸村とか、いろいろな風味が出た一杯になっていれば幸いです。
ありがとうございました。
編集済
07 今日への応援コメント
四谷軒様
乃々沢亮と申します。
コメントを失礼致します。
本作でコンテスト受賞とのことで、本当におめでとうございます。
異世界ファンタジー、ラブコメ等ライトノベルが好まれる傾向にある『カクヨム』にあって、本作のような骨太で味わい深い歴史時代作品が受賞するのはほんとうに嬉しいです。励みになります。
素晴らしい作品をありがとうございます。
堪能いたしました。
作者からの返信
恐れ入ります。
拙作の受賞についてのお祝いのコメント、大変ありがたく頂戴いたしました。
ウェブ小説の時点で、このような従来型の歴史小説(のようなもの)がどこまで行けるのか、という想いを抱きつつ、コンテストにのぞみました。
ありがたいことにご評価をいただき、受賞の栄に浴することができました。
そしてそれが、歴史時代ものや、それに類するようなものを書かれる方々へのエールになることができているのであれば、これに勝る喜びはありません。
また、拙作をお楽しみいただけたようで、何よりです。
こちらこそ、ありがとうございました。
ではではノシ
編集済
07 今日への応援コメント
流石です。謎と謎とを掛け合わせて物語ってみせる手腕、まさしく歴史物語の粋ですね。
千利休が秀吉から何故死を賜ったのかが謎なら、真田信繁が『幸村』と後世に呼ばれたのかも謎。その謎と謎とを曽呂利新左衛門で繋げ、さらさらと語ってみせて。
誠に結構な、お手前。
ところで。千利休というと、どうしても孔丘を思い浮かべちゃいます。あの大男が武張ったところを必死に削り落として『生の根本』を探ろうとした。なんか、通ずるなあと。
蛇足でした!利休さんに怒られますっ!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
千利休が死んだ理由って、いろいろ言われていますけど、やっぱりあのタイミングだと、秀吉に子が生まれたことが響いているのかな、と思いまして^^;
で、利休だけだと何なので、信繁さんにもご登場願った次第。
そしたら「幸村」と繋がって……後で振り返ると、とんでもない執筆過程でございます(笑)
孔丘、やはり求道者ですよね。
利休と似ているところ、あると思います。
何だか人に慕われて弟子入りしてくるところとか。
求道のスタンスが似通っているせいかもしれません^^;
ありがとうございました。
05 狂への応援コメント
豊臣秀長と武田信繁(信玄・弟)。この二人が長生きしたらば、当時の日本史は違った結末を迎えたかもしれません。この国の歴史では、恐らく最も有能な「弟」でした。ちなみに、弟全員がほぼチートだった某島津家というパターンもありますが(^_^;)
作者からの返信
コメント付きレビュー、ありがとうございます。
大河ドラマは何となく意識してました^^;
そういう「世界」を切り取ったような、そんな感じになれればいいな、と。
その辺に言及していただいて、嬉しい限りです。
補佐役としての弟……いわゆる女房役っていう奴ですよね。
おっしゃるとおり、島津家は異常なまでにそういう弟だらけでしたけど(笑)
架空歴史ものでも、こういう女房役って、「惜しい!」ってところで亡くなります。
やっぱり実際の歴史のそういう部分のインパクトが絶大だからではないかと思います。
ありがとうございました!
07 今日への応援コメント
素晴らしい読後感でした。
曽呂利新左衛門は例の大阪城の桟に米のエピソードくらいしか知りませんでした…そういやへうげものにも出てきませんね…。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
このお話は「きょうを読む人」というお題でお話を考えるという自主企画(「同題異話」と言い、毎月開催されております)のために書いたお話です。
この「きょう」をどうとらえるか、というのが私にとって課題でして、そのうちに「きょう」を「跫(きょう)」と変換できることに気づき、このお話のぼんやりとした輪郭をとらえました。
で、(長々と申し上げましたが)跫=足音というと、そろり、そろりという擬音があったなぁということから、曽呂利新左衛門を出すことを思いついたのです。
私も最初は「秀吉の御伽衆だから、出してもええやろ」という軽い気持ちでしたが、調べると香道に茶道にと趣味人でいらっしゃる……たしかに「へうげもの」に何で出ないでしょう?^^;
素晴らしい読後感とおっしゃられて、まことに恐縮です。
ありがとうございました。
01 京への応援コメント
今度は千利休ですか!!
実は私も茶道をたしなんでおりまして、これは実にそそられる題目ですね!
利休というと、茶人としてのイメージが先立ちますが、それ以上にいろいろとヤバい仕事をしていたらしいですね。死の原因はその辺にあるのではと予想しつつ、次へ参ろうと思います。
作者からの返信
復活おめでとうございます!
あと、「調理に禅味を盛るには?」へのお星さま、ありがとうございます。
さて、利休です(笑)
実は私、メジャーな人物はあまり取り上げたくないんですけど(比べられるのが怖いので^^;)、ついつい書いてしまいました^^;
茶人といいつつ、いろいろなことをやっている雰囲気、たしかにあります。
でも一方で芸術家的な面もあって、そのあたりの気概が太閤さんと合わなかったのかなぁ、とも思います。
ありがとうございました。
07 今日への応援コメント
素晴らしかったです。そして歴史があ割詳しくない私にも理解できてほっとしました。歴史上の人物の名前が全く入ってこない私ですが、同じ茶室にいるかのような空気感。
実は、拙作で、お茶会のシーンを書いたのですが、もう、その書く苦しみと言ったら・・・とても空気感が出せなくて、悩みました。
その経験もあるので、とても深く心に染み入りました
それぞれのエピソードのタイトルづけも、さすがでした!
拝読させていただきまして、誠にありがとうございました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
何というか、会話劇というか、一人称「私」あるいは「拙者」で叙述していく感じを心がけたのが、みなさんがお読みになり易い方向へと繋がったように思います。
茶席のシーンは、これはもう利休さんを出したから描けたようなもので、利休さんが茶を点てるだけで「ああ、お茶の席なんだな」と思ってもらえるから、その辺は利休さんを「出したもん勝ち」といったところかと^^;
エピソードタイトルにつきましては、拙作は自主企画「同題異話」に参加しておりまして、この月のお題が「きょうを読む人」だったので、「きょう」で漢字変換して見つけていきました。
カッコイイ感じにできたなぁ、と密かに満足しておりましたので、お褒めいただけると嬉しいです!
それでは、最後までお読みいただき恐縮です。
ありがとうございました!
06 跫への応援コメント
利休様。全てをしていてもなお、深い。茶道を少々かじっておりますが、本当に茶道の心は深い愛だと思います。相手を思いやる心。自然を思いやる心。
私のいつも感じている世界が、利休様と重なります。
作者からの返信
たぶん、「茶」というモノを介して、いろんなモノに向き合うその姿勢とかが「茶道」なんじゃないかなぁ、と門外漢ながらに考えるわけです。
ちなみに、上の子の幼稚園でお茶を教えるという授業があって、その集大成として「保護者を招いての茶席」があって、それに参加したことがあります。
その茶席の場においては、ひたすら「あ、足がしびれた……」という思いでしたが(笑)、あとになって、上記の「茶道」についての考えが浮かんだ次第です^^;
それでもって、「茶」を介して、相手、自然、そして自分と向き合い、思いやる……みたいなところを描けていたら幸いです。
ありがとうございました。
01 京への応援コメント
初めまして。四谷軒様。コメント失礼いたします!
茶道を数年前から習っておりまして、大変興味があります!岡倉天心の「茶の心」で、利休様の最後をお読みしたことがありますが、歴史は勉強不足ですので、勉強できそうで嬉しいです!
そして、先日より本日もですが、たくさんエッセイをお読みいただきまして、ありがとうございます!とても嬉しくて、今日もこのまま先にまで読み進めたいのですが、カクヨーム王国街で少々やることが多すぎる週末で、読みに来れませんでした。
なので、どうしても、ご挨拶と、お礼を伝えたくて、こちらにきたことをお許しくださいm(_ _)m 週明けに、心落ち着かせ、また一話から読みに参ります!
楽しみです!
作者からの返信
初めまして。
四谷軒と申します。
茶道を習っておられるとのことで、茶道の茶の字も良く知らないで利休さまを書いた身としては、「あわわ」とビクビクしておる次第です。
エッセイにつきましては、私も子どもがいる身の上なので、「あるある」と感慨にふけりながら、楽しく読ませてもらっています。
また、拙作につきましては、お暇つぶしに読んでいただければ幸いと思っておりますので、どうぞお気になさらず^^;
それでは、わざわざのご挨拶と御礼、痛み入ります。
ありがとうございました!
07 今日への応援コメント
何故、秀吉が利休に切腹を命じたのか、
天下の茶頭であっても、その天下人・秀吉が「アカン」と感じたら終わりというのが悲哀ですね……。
それで利休の死をめぐる人たちの一人として、真田幸村本当にその通りです。
やっぱり歴史ものを書いていると、彼を出してみたくなるもので^^;
やっぱり利休さんは、政治にどっぷり嵌まり過ぎたのが、その死を招きましたね。
もうちょっと政治と距離を置いていればよかったのかも知れませんね⁈
★また頂いちゃってありがとうございます。_(._.)_
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
おっしゃるとおり、秀吉が邪魔だと感じたのが全てでしょうね。
そういう秀吉の独断専行を止めるのが、利休の役割だったんでしょうけど……。
真田幸村……秀吉から可愛がられていたらしいという、幸村なら、何らかの形で利休と関わっていそうなんで、つい出してしまいました^^;
利休さんは政治とのかかわりがその人生を決めたのかもしれません。
でも、あれだけ政治と近くなければ、利休じゃないので(笑)
微妙なところですね^^;
ありがとうございました。
07 今日への応援コメント
初めまして、デーモン法師と申します。
利休が秀吉の命令で切腹をしたという歴史は、大河ドラマ「江」を見て初めて知った程度であまり詳しくは学んだことはないのですが、とても楽しく読めました^_^
私は子供の頃に少しだけ茶道(裏千家)を習っていた時があったんですが、その時のお師匠さんはだいたい相手の心を見透かすような人でした。元から茶人とはそういう人なんだという印象があり、今回の利休もそのイメージにマッチしていたと思います。茶人って、雅ではあるけれど、ちょっと恐ろしいですね^^;
また、拙作への応援・星をありがとうございました!
作者からの返信
こちらこそ、初めまして。
四谷軒と申します。
お星さま、ありがとうございます。
「江」、懐かしいです。
織田信長が初回から討たれて幽霊になっているところが、凄まじかった記憶があります。
利休は、どちらかというと文化面で教科書に載っている人なんで、政治面についてはあんまり触れられていない人です。
ですので、その政治面にも踏み込んでみました^^;
お楽しみいただけたようで何よりです。
お茶のお師匠さん、そういう「目」をお持ちでしたか。
何だか剣豪みたいな雰囲気の方ですね。
利休もそういう剣豪めいたところがあると私は思っておりますので、だからその「イメージ」にマッチする感じになったのかなぁ、と自己分析しております^^;
貴作、仏教を背景にしたお話、「孔雀王」や「宇宙皇子」みたいだなぁと(古くてすみません^^;)、楽しく拝読させていただきました!
こちらこそ、ありがとうございました!
03 凶への応援コメント
いいなぁ、これ。
何があっても飄然と自分を崩さない利休と、戸惑いと哀しみを隠せない宗拾が目の前にいるようですね。
作者からの返信
コメント付きレビュー、ありがとうございます。
切腹という「重い」テーマを扱いながら、それでいて、あまり重くならないように気をつけて書いた思い出があります。
その辺を上手く表現されておられる、名レビューかと存じます!
利休さん、まあ意地みたいなものとか、茶人としての心意気とかあるんでしょうけど、やっぱり人として、これまで生きてきた「年輪」みたいなものが、彼にこんな態度を取らせているんだろう、と思って書きました。
何というか、そのあたりを宗拾さんの「目」を通して、感じていただけたようで、何よりです。
ありがとうございました。
07 今日への応援コメント
企画参加ありがとうございます☺︎ 拝読させて頂きましたが、味のある素敵な作品ですね(*´꒳`*)
利休の名言、私も作品に取り入れていたので、利休にフォーカスした作品が気になりました☺︎
利休が影響を与えた人物は数知れずですが、幸村の人生にもこうやって彼の言葉が響いていたと思うと、夢広がりますし、やはり利休が政治的なことに巻き込まれて切腹というのは運命なような、惜しいような…笑
作者からの返信
参加させていただきました♪
利休の名言、これはもう出したもん勝ちだと思っていたので、出させていただきました。
しかし私以外にもいらっしゃったとは……^^;
利休の死については、諸説ありますが、まあ私なりに調べて考えたことを書かせていただきました。
史学論文だったら「?」となるところを、小説なら別にいいだろう……という感じで^^;
天下の茶頭であっても、その天下人・秀吉が「アカン」と感じたら終わりというのが悲哀ですね……。
それで利休の死をめぐる人たちの一人として、真田幸村に搭乗してもらいました。
やっぱり歴史ものを書いていると、彼を出してみたくなるもので^^;
それで、利休とのその人生の終焉の在り方にシンクロを感じて、あんな感じになりました。
それにしても、やっぱり利休さんは、政治にどっぷり嵌まり過ぎたのが、その死を招きましたね。
もうちょっと政治と距離を置いていれば……でもそういうのも利休さんじゃないし(笑)
ありがとうございました。
04 興への応援コメント
秀次が生きていても、秀頼と確執が生じ、
最期は、どちらかが死ぬ事になったのは変わらなそう。
そんなんで、政権内が二つに割れて、
徳川は、そこをうまく利用しそう。
なので徳川の天下は来たのかなぁ。
征夷大将軍になれないのは痛いのだろうなぁ。
秀長が生きていれば……。
秀吉、秀長長生き、秀次、利休が生きて、
対、朝鮮、明、スペイン・ポルトガル同君連合と、
どうなったか見てみたかったです!
そして秀吉が死んで五代十国トゥーが始まる……。
次代の安定を得る事の難しさや。
作者からの返信
コメント付きレビュー、ありがとうございます!
安土桃山「趣味」を詰め込んだ甲斐がありました!
秀次と秀頼は、確かに二択ですね。
秀吉としては、秀吉→秀次→秀吉の子(棄OR秀頼)というラインが理想だったんでしょう。
でも、それを担保する秀長が亡くなってしまったのが痛いですね。おっしゃるとおり。
後継問題は、どの政権にも付きまといますけど、既に成人していて、それなりに実績のある秀次を、よりによって殺すことで排除するのはいただけませんでしたね。
秀次で通していれば、三成ら名臣が支えて、豊臣政権は生き延びたかもしれませんね。最低限、地方大名か高家になるとかで。
秀長サバイブで、豊臣オールスターで国内外を沸かせる、というのも興味深い想像ですね。
でも徳川幕府ほどの長期政権はちょっと無理かも……。
あれは家康じゃないとちょっと出来ない技ですね^^;
徳川は徳川で、後継でひと悶着ありましたし(家光とか家光とか……)、やはり次代へと繋ぐ、というのは一大事業ですね。
ありがとうございました。
07 今日への応援コメント
武人の跫が刻を経てそろりそろり……信州と年代的なものを絡め、秀吉と幸村を絡め、それを利休の茶に託す。嵐の前の静けさがひしひしと伝わってくる「きょう」問答でした。
ひたすらに「侠」をも感じる筆使い。とても面白かったです★★★
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
「侠」、私も使いたかったのに~、と無駄に悔しがる私です(笑)
「きょうを読む人」というお題(同題異話という自主企画のお題)があって、「きょう」を変換していたら出て来た「跫」を見て、これだ、と思いついたお話です。
利休の切腹はさまざまな大家が描かれていますから、その直前の挿話にしよう……じゃあ介錯は誰か、ということで真田幸村さんを登場させる運びとなりました^^;
時代が、戦国から安土桃山、そして江戸へと収斂していく「うねり」を、人々の空気を、多少なりとも描ければいいな、と思っていたので、そこをお褒めいただいたようで、とても嬉しかったです!
ありがとうございました。
07 今日への応援コメント
コメント失礼いたします。
僕は歴史に疎くて利休のこともよく知りません。でも、この作品はめっちゃおもしろかったです。
利休が大男っていうのも知りませんでしたし(細い小さい人だと思ってました)、切腹したのも恥ずかしながら初耳でした。
でも、ネットでチラっと調べてみたら、利休の切腹には諸説あるんですね。この作品が正しいんじゃないかと思ってきました。
あと、はんなりとした京都弁に癒されました。
おもしろかったです。
作者からの返信
恐縮です。
お星さま、ありがとうございます。
歴史知らない人を置いてけぼりな話を書いてしまった……と思っていたので、そう言ってもらえると嬉しいです。
利休が大男とかそういう情報は、実は私もこの話を書くにあたって確認した情報です。
わりと直前にwikipediaで情報を仕入れているもので……。
利休切腹の「何故」は、おっしゃるとおり、いろいろと言われています。
拙作は小説なので、特に証拠なしにつらつらと「こういうわけで切腹です」と述べさせていただきました。
小説だからできる技ですが、そこを「正しいんじゃないか」と思っていただいて、まことに汗顔の至りです。
方言については、この話を書いている頃に、小説で方言を使うことに嵌まっておりましたので、つい使っちゃいました。
「味」みたいなものを感じていただければ幸いです。
ありがとうございました。
07 今日への応援コメント
宗拾さんは真田幸村さんに語っていたのですね。
私の住んでいるところからほど近くに
真田家ゆかりの城が三つあります。
『岩櫃城』『名胡桃城』『沼田城』の三城です。
大河ドラマの真田丸が放映されると
沼田市をはじめ東吾妻町は
そりゃもう! お祭り騒ぎでした(^^)
カッコイイ武将で私も大好きです✨
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
そうです、宗拾さんは幸村さんとお話がしたかったのです。
利休の思い出について。
上州は信州と接しており、真田の活躍したテリトリーですよね。
「真田太平記」で、その三つの城の名、よく見ました!
大河ドラマ、私も好きで見てました^^;
子どもの頃からカッコイイと思って憧れていた武将で、今回、書くことが出来て、ひそかに満足しています(笑)
ありがとうございました。
07 今日への応援コメント
こんにちは。素晴らしい。雰囲気、文体もそれに合わせた、語り部口調。仄暗さが感じられる。そして、なによりも私の琴線にびんびんきました笑。利休の切腹って、どうしても謀略とか黒さがありますが、巧みですね、オチも。面白かったです。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
利休をテーマにする以上、どうしてもある種の暗さが伴ってしまいます^^;
利休の茶の持つ、侘び寂びのイメージがどうしてもつきまとってしまうせいなんじゃないかと自己分析しております。
利休の切腹、それ自体はおっしゃるとおり、陰謀が渦巻いていると思います。
で、拙作では、じゃあ利休はそれをどう感じていたのか、を本人の弁という形でやらせていただきました。
真相はどうあれ、利休はこう感じているよ、と。
それでその利休は、死を伝える使者と、介錯する相手にも気を遣う、凄い奴だってことを書きたかったのです。
実際に気を遣ったかどうかは不明ですが^^;
オチ、こうだったら面白いなあと思って、このようにしました^^;
楽しんでいただけたようで、何よりです。
ありがとうございました。
07 今日への応援コメント
宗拾さんは誰に語っているのだろうと、最初から気になってはいました。
読者(自分たち)にかなと思っていましたが、なるほど、まさかの幸村さんだったとは。
こうしたユーモアと機知に富んだ会話劇は自分ではなかなか書けないので、本当に尊敬です。
ああ、これからあの大阪の陣に行くんですね、幸村さん。。
行ってらっしゃいと、その背中を涙ながらに一緒に見送るかのような、切ない読後感がまたいいですね。
今回も素敵なお話をありがとうございました!
作者からの返信
宗拾さんが落語というか、噺をしているのを聞いている、という設定もあったのですが、「跫」というテーマがあるので、やはりダイアローグという形を採りました。
で、誰が相手なの、というところで、幸村さんになりました。
実は幸村さんの思い出話という設定で考えていたというのもありまして^^;
一人称ベースの会話劇については、歴史・時代・伝奇ジャンルの上位の方々の作品を拝見すると、一人称で視点を変えていく、というのが多く見られまして、ちょっと真似してみようと思ったのです。
でも私がやると、何かしんみりしてしまいましたね^^;
そして真田幸村といえば大坂の陣。
大坂の陣それ自体は、他の方が書いていらっしゃるのを多く見ておりますので、拙作では書かずに、その「きょう」を読んでいただく、という形を採らせていただきました。
頂戴したコメントを拝読すると、どうやらそれで良かったようで、何よりです^^;
こちらこそ、ありがとうございました!
編集済
07 今日への応援コメント
此度のお話も面白かったです。ありがとうございました。
跫という字を気配という意味でも使われ、利休がそれを読んだというのは、利休が忍びのものであったという俗説も考慮された設定なのかとも推察します。
また、割と初めの方から、この武士が真田信繁ではないかと思って答え合わせを楽しみに読んでおりましたが、幸村の(こちらも俗説に近いですが)名前に繋がるとは……お美事というと烏滸がましいですが、感服いたしました。幸村が大坂の陣で鳴らした命の響き、これもまたきょうなのですね。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
利休、徳川の忍びだったという説もありますよね。
実はそこまで考えていなかったというか、そういえばそういう説もあったよな、と思い至りました……このお話を思いついたあとに^^;
でもwikipediaとかを眺めているうちに、無意識にそういう設定にしてしまったのかもしれません。
真田信繁さん、最初はこの人の問わず語りというか思い出話を聞いている、という設定だったのですが、気がついたら聞き役になっていました。
大枠だけ決めて書き始めるスタイルなので、何か化けちゃうんです。
で、この人の「幸村」の名乗りがずっと引っかかっていて、何らかの理由があれば面白いなぁと思い、今回、このネタを思いつきました。
大坂の陣は、それ自体はいろんな方が書いているので、敢えて書かずに、その「きょう」を=真田幸村の「きょう」を、読者の方に「読んで」いただくという形を採りました。
その方が余韻があるかなぁと思ってやりましたので、頂戴したコメントを拝見すると、どうやら上手くいったのかな、と、胸をなでおろしました^^;
ありがとうございました。
編集済
07 今日への応援コメント
いやはや今度という今度は、とことん参りましてござります。!(^^)!
どこまでがいわゆる史実と言われるもので、どこまでが作者はんのお頭やお心で創られたお話なんか……拙者、まったく区別がつかなくなっております。
これぞ小説の真髄と言われるものでござりましょうなあ。
いやあお見事、お見事! まさに脱帽でござる。(*´▽`*)
村の出のひとりとして、信繁殿に代わって心からお礼申す。忝い。<m(__)m>
作者からの返信
あの「幸村」という呼び名が、正式のものではないというのが、ずっと引っかかっておりまして。
大河ドラマ「真田丸」ではうまいこと息子の大助に籤みたいな感じで選ばせていましたが。
じゃあ法名みたいなもの、あるいは号のようなものかもしれないな……と、何となく思っていたのです。
そうしたら、今回の同題異話自主企画「きょうを読む人」に参加するにあたって、利休にしようと決めたら、パチリとはまってきたのです。
真田幸村(敢えてこう書きます)は、子どもの頃から好きな武将なんで、こういうかたちですが、書くことが出来て満足しております。
ありがとうございました。
06 跫への応援コメント
利休の凄みと傾いたところが良く出ていました。
尾張のぽっと出が嫌うんはそういうとこやで。
首切り役があの人でしたか。
作者からの返信
利休が「武家ではない」ところが、秀吉の「切腹させてもいいだろう」という考えを生んだと思いますが、一方の利休も「あ、そういうことするんだ」と、覚悟というか、何というか、意地みたいなモノがあったと思うのです。
でも、そこで謝らないと……やはり秀吉はイラっとしたでしょうね、おっしゃるとおり^^;
で、首切り役。
タグでネタバレしていますからね……。
私は結構好きなんですけど、他の方が書いているから、今さらと思って書いていなかった、あの人でございます^^;
ありがとうございました。
編集済
06 跫への応援コメント
跫を読む……意味が分からず、グーグル先生に教えていただきました。(笑)
ラストの1行で、ようやく、語り手の語る相手の素性が明かされる。
お見事なエンディングでした。👏
作者からの返信
ありがとうございます。
牽強付会のきらいはありますが、お題が「きょうを読む」なので、「きょう」を漢字変換していくうちに、この話を思いつきました。
きょう=跫を読む、となると、茶室で客人を待って、その跫にハッとする、みたいな。
あと、平安時代の女官とかが、想い人を待って臥所で待つみたいなのもあったのですが、そういう乙女チックなのは私には無理なんで、利休に登場してもらいました(笑)
次のお話で、宗拾さんと、首斬り役の人の真名を明かして、ラストになります。
よろしければ、おつきあいください。
ありがとうございました。
05 狂への応援コメント
秀吉はコンプレックスが強かったんだと思います。
それがバネになるうちは良かったんだけど、掣肘するものがなくなったら、狂うんでしょうね。
利休はそのコンプレックスを刺激しまくったんだろうな。
分かっててやった気もします。
作者からの返信
信長がサバイブしていれば、むしろ秀吉はあの陽気なキャラを保ったまま生涯を終えたことかと思います。
ストレスがマッハでしょうけど。
変に天下人になってしまったから、あんな暴走をしてしまうし、誰にも止められないし、と。
それでも秀次を後継あるいは中継ぎとして据えているところまでは、まだマシだったんでしょう。
でもその秀次よりもわが子を、となってしまうと、もうアカンですね。
そして秀長亡き後、そういう暴走を止められそうなのが利休くらいしかいなかったのが悲劇ですね。
石田三成は止めなさそうだし、徳川家康は「知らんがな」だろうし。
前田利家もちょっと……。
そして利休は利休で、おっしゃるとおり、特に茶に関しては譲れない部分があって、「知るかアホ!」とやっちゃったんだろうなぁ。
で、秀吉はそれすらも屈服させて、わが子に完全服従しろ、としたかったんだろう、と。
ありがとうございました。
編集済
05 狂への応援コメント
所詮、秀吉もただの親ばかだったということでしょうね。
わたしの身近にも、古参役員・社員の長年の貢献を顧みず、大甘で育てたドラ息子に事業を承継させようと足掻いて、周囲の失笑を買っている中小企業経営者がいます。
ちなみに、今回の更新も「通知」が届かなかったような……。
作者からの返信
通知、届きませんでしたか。
やはり一回ミスると駄目なんでしょうね。
これは私のミスが原因なので、何も言えません。
さて、秀吉、やはり親ばかという見方でとらえられますよね。
ただ、自身の血を引き継ぐ子に継承した方が、より安定した政権になれる=この国の安寧のためになると思ったのかもしれません。
……そうだとしても、いろいろと人を死なせており、やはり親ばかという側面が際立ってきますが。
ありがとうございました。
04 興への応援コメント
自分の読んできた本や大河で見た千利休って、穏やかで慎ましいイメージがあったんですけど、四谷軒さんの描く彼は、すごく大阪のおっちゃん味がありますね。
ユーモアに富んだ人って感じで好きです!(また謎の告白)
佗茶を生み出した彼が向かった先が、まさかその精神とは真逆の真っ金金の茶室だったら……そりゃ驚きますよね(苦笑)
関白様は性格も趣味も悪いのかって、自分なら思っちゃいますよ。
宗拾との問答みたいなやり取り。面白かったです!
作者からの返信
何というか、そういう「茶人・千利休」のイメージでない、ちょっとちがう感じの「堺の町人・千利休」みたいな感じで書きたかったのです。
マイナーなものとか、ひとと違うのが好きな性分なんで、利休のような有名人を描くのなら、やっぱ既成のイメージじゃないのにしようという、へそ曲がり精神の賜物です^^;
ちなみにモデルはパーやん(パーマン4号)なので、ユーモラスとお感じになられたのは、その辺にあるのでは……と思います。
利休としては「『黄金の茶室』で茶ァするなら先に言うて欲しかった」とか、思ったんじゃないでしょうか。
趣味がちがうのはある程度「しゃあない」と思っていたけど、初見=ブッツケ本番で「ほな、この『黄金の茶室』で、帝に茶ァしばくでぇ」とか言われたら「こらアカン」と思っちゃうワケで……。
秀吉は秀吉で、利休の「生の」驚きが欲しかったんだろうし(帝に「あの利休もビックリ! 『黄金の茶室』、最高だで?」と、やりたかったんだろうし)……。
何というか、こういうすれ違いが秀吉と利休の今後に響いた、というのを書きたかったのです^^;
宗拾さん、この人はこの人で、こういう問答が得意な方なので、実はそういう意味で結構難産だった作品だったりします。
ありがとうございました!
02 教への応援コメント
千利休が切腹を命じられた件は、本当に不可解ですよね。
罪状が見合わないというか、やはり秀吉の嫉妬やら価値観の違いなどがあったのでしょうか。
宗拾という人物は初めて知りました。千利休の師に茶道を学んだ人だとか。
数いる御伽衆の中から、同じ茶道家で、しかもお気に入りのこの人物を利休に寄越したのって、なんか当てつけのように感じます。。。
あくまで個人的意見ですが (´∀`;)
それから「きょう」という言葉の持つ様々な意味が散りばめられていて、面白いですね! 漢字になって「なるほどな~」って改めて思いました。
こういう言葉遊びは小説ならではって感じで、まさに「興」のある作品ですね。
作者からの返信
いろいろと語られる利休の最期。
いちおう、自分なりの「ひとつの解釈」は、作中で述べるつもりなので割愛しますが、やはり秀吉自身の環境の変化というか、老境に入って来たとか、その辺がからんで来るのかなぁ、と。
ちなみに宗拾さんは、たしかにお茶を「やる」人で、当てつけと言われると、それはそうだなぁと思います^^;
ですが、この人の「本領」はそっちじゃないんです。
いろいろと考えたのですが、この人にしておかないと、今後、お話が成立しない部分もあったりするんです^^;
「きょうを読む人」という同題異話の自主企画、お題が提示されて、いろいろと悩んでいるうちに、日本語変換を何気なくしているうちに、この話を思いつきました。
最初はお経でお坊さん主人公にしようと思っていたのですが(利休も出家していますけど)、こうなると、「きょう」を出しまくってやれ、と、やってみた次第^^;
「興」をお感じいただければ幸いです。
ありがとうございました。
07 今日への応援コメント
前話、己の命すら透徹した目で俯瞰する利休さん(有名人だけどこれは呼び捨てできない……)に今さらながら圧倒されたり、この話の聞き手と首切り役が実は同じ人だったりで、声が出せないというかコメントができないほどでした。
そして最終話。宗拾さんてこの人だったんだ! とか、聞き手=首切り役の人が「村の出」+「信州の片田舎」でまさか! となったり(少し後の信繁、で答え合わせ終了w)とか、そのへん自分の中で盛り上がってました(笑)
そして最後、聞き手から読者に語りかける構成がまた!
いやはや、利休さんのみならず、四谷軒様にも圧倒されっぱなしの一作でした。
読む前は「きょうを読むって何だろう? 今日? 経?」と首をかしげていましたが、いや、「きょう」にもいろいろありますねえ(笑)
楽しかったです!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
利休さん、やはり修羅場鉄火場を経て来たこと――何より、「あの」秀吉のそばに居続けたことが、こういうキャラへと陶冶されたのでは……という想像です^^;
聞き手が首切り役というのは、実はここまで書いて思いついたことだったりします^^;
曽呂利さんが利休と話す、というアウトラインは考えたんですけど、この人は介錯するような人じゃないし……で、思いついたのです。
そして曽呂利さん=宗拾さん。
小さいころ見た「とんち話」の人物を書けるなんて……と、ひとりで自分に感動していました(笑)
信繁さんは「サムライディーパーKYO」(これも「きょう」だ^^;)っていう漫画でそういう呼び方をしていたので借用しました^^;
謎というか何というか……お恥ずかしい限り(笑)
最後の読者への語りかけは、せっかくの一人称記述だから、こういうのもアリかな~と思って、やりました^^;
この辺は利休さんと信繁さんの貫禄をお借りできたことが勝利(?)だと思ってます(笑)
「きょう」って何だろう、これこそがこのお話を思いついたキッカケです。
ホントは一個に固定するつもりだったんですが、こうなったら、思いつくのをガンガン入れたれ……と入れまくった結果、こうなりました(笑)
おあとがよろしいようで^^;
ありがとうございました!