138 外界西街(アウターウエスト・シティ)外伝 ~ホラーハウス その2~
実は他のアウターワールドシティも同様のギミックはあるのだが…
◎
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◎
◎海水浴場…砂浜と海の家が主なエリア。入口はアウターサウス・シティから派遣されたNPCが管理
※NPC管理地帯なので特にイベントは無し(時折海から海棲生物が乱入する程度)
◎港町「シー・フッドゥア」…アンたち以外は未到達の為、詳細なデータは不明
◎チュートリアルタワー各町…ランダムに盗賊攻勢イベントがある程度
…といった具合である。攻略が進んでいるのは南だけだが、さて…
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- ホラーハウス・玄関ホールクリア…? -
〈
〈HH住人との好感度:05%〉
〈引き続き、HHを探索して下さい!〉
いきなりのシステムメッセージに
びくんっ!?
…と肩を跳ねさせるアンたち一行。内心ビビったのは確かだが、そこまで派手にビビった訳ではない…
「なぁ…このエモーション、いちいち大袈裟なんだけど…」
「まぁ…心象表現が大袈裟じゃないと、いまいち伝わらないからでしょ?」
「ビビリに見られそうで嫌なんだが…」
「同意」
ザックとミーシャの会話に、リンもとても遺憾だと同意するw
アンはアンで…実はビビってもないので肩が跳ねてはなかったのだが…
「取り敢えず、街に戻って情報収集した方がいいと思ったのに…開かない」
と、玄関のドアの取っ手を握ろうとして届かなかったのでジャンプして掴んで引っ張ったのだが…頑として開かない玄関にムカついていた(だからシステムメッセージを聞き逃していたのだがw)
「
しーん…
「
しーん…
〈ドアは開かない。唯の壁のようだ〉
「ちょっ!」
「システムメッセージさんが壊れた!?」
ザックとミーシャが突っ込むが無反応だ!w
「ならば…」
リンが双刀を抜いて構える。ついでにアンが
「しっ」
どがしゃあああああああんんん・・・!!!
ゼロ距離からのダッシュ&打突の後に振り抜いて斜めクロススラッシュ&再び打突連撃をかますが…
「あ~…頑丈を上げといて良かった」
双刀の耐久値がレッドゾーンに陥っており、もう1度同じことをしたら確実に刀身が使い物にならなくなっていたことだろう…半日は。
「
「…さんくす」
「その魔法…ぶっ壊れ性能だよなぁ…」
「普通、無機物には効かないのにね…」
全状態回復…壊れてない、状態異常になってない状態まで巻き戻す…いわば時間遡行魔法である。普通の
「で、肝心の玄関はと…」
全くの無傷であり、未だ健在であった!
「これ、これだけ頑丈ってことは…」
「アンの攻撃魔法…全部跳ね返すんじゃ?」
と、アンが杖を向けて最低レベルの
ぱしゅ!…かーん…かかかかん!…ひゅぼっ…
リフレクトでも掛かっているかのように反射され、玄関ホールを反射しまくった後に効果時間を過ぎて消える短矢状の火矢…
「やっぱり…」
「「やっぱりじゃなーい!」」
「火遊び、危ない」
「「お前がいうな!!」」
と、アンとリンがザックとミーシャに、見事にハモリ突っ込みが入るのであった!(苦笑)
・
・
「ううっ…なんて凶悪なのが…あたしは静かに生活してただけなのに…」
そんな台詞を残し、NPC少女は屋敷の奥へと益々引き籠るのであった…!
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ふつう…怪しい屋敷があったら、まず街の住民に聞き込み調査とかしますよね?…え、しない?…そう、ですか…ヤレヤレ
※情報無しに立ち入った冒険者は、玄関ホールの反射ドアと壁で武器を破壊され、魔法が反射して来て自滅して死に戻りパターンで追い返されますw(奥に入ろうにも光源であるライトボールは効き目が薄く、松明は室内では危険なので使わないでしょうし、ランタンもライトボールと同様効果は薄いです)
※ランタンは油を燃焼させるタイプは売ってなく、火属性魔石を使用しているので
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