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　あいつ、絶対にぶち殺してやるよ。

　なんなんだよ、あのクソ女。

　引きつぶして、そのままぐちゃぐちゃにしてやる。

　死ねっ、死ねっ、死ねボケっ。

　あの男、浮気してやがった。なんなんだよ、なんで裏切るんだよ。

　マジでうぜぇ、こっちがどれだけ尽くしたと思ってんだよ、このボケ。死ねっ、死ねっ。糞がっ、消えろグズ男っ、死ねっ。死ねっ。

　死んじまえっ、女ごとこの世から消えてなくなれっ、このゴミクズっ。

　そっちの女も死ねっ、地獄へ落ちろっ。

　分かってねぇんだよ、あのクソおやじ。

　こっちがどんだけ苦労して積み重ねてきたと思ってるんだよ、この馬鹿がっ。死ねボケっ。

　いい加減にしろよっ、我慢ばっかりなんだよ、お前のせいで。

　ずっと、お前が偉そうにそこに座ってるせいでずっとそうなんだよっ、この馬鹿がっ。

　死ねっ、死ねっ。

　お前と血が繋がってるなんて思いたくもねぇんだよっ、いい加減にしろよっ。本当によおっ。頼むから、これで死んでくれよ。

　知らないうちに、人を殺すのは罪にはならないはずだ。

　だから、大丈夫。君にすべてを任せるよ。

　気を付けた方がいい。奴らは君の失敗が大好きなのさ。

　死体を捨てに来ました。はい、単純に廃棄で大丈夫です。確かに前はすり潰すとか、そういう話にはなりましたけど、今回は違うんです。処理の方法についてはそちらに任せます。一番低い料金でやって頂ければそれで。

　うん、はい。じゃあ、それで大丈夫です。

　終わったら連絡をお願いします。その時にお金の話もして頂けるとありがたいです。

　では、はい。失礼いたします。

　数字を並べている。

　そこに意味を見い出す行為だ。

　これを繰り返してきた。自分を見失い、世界と一体化し、欲が消え、何も見えなくなる。境界が消えて、思想になる。

　その頃、その数字はようやく意味を成した。

　そう、人間が生まれた。

　哲学的な話が、一番面白くない。退屈なんだ。

　何を思って、そんなものを書き連ねているのか、見当もつかない。きっと、未来に残すためにとか言い訳をしているに決まっている。

　命と時間を大切に扱えない人間は、死ぬんだ。

　生き残れないのさ。

　死をもってして償ってほしい。

　君の物語は、正直薄味なんだ。それゆえに、時間がもったいない。

　私たちは暇ではないんだ。君のような存在のために時間を割くわけにはいかない。けれど、それが脅迫に近いものであると考えられてしまったら心外だ。

　これは、正当である。

　誰にも批判することはできない。

　これは、正義の名のもとに正当である。

　命の価値について語る。

　それに見合う夜がある。

　自殺にはうってつけだ、そう思わないか。

　罪の意識が快感になるのなら、人間は生まれることもできないだろう。

　強く生きるために、弱い者を犠牲にする。そんな世の中であってはならないのだ。

　私たちは文化や文明を、誰かをいじめるために発展させてきたのではない。優しくない未来など誰も求めていないのだ。

　言葉から吐き出された口は、口から吐き出された言葉よりも無価値だ。

　そう、皮肉だよ。

　分かるだろう。

　君に解説が必要かね。

　なあ、そうだろう。

　無意味なんだ。この会話は。

　あるところに、少年がいた。

　少年はやがて青年になり。

　青年は大人になり。

　大人は老人になった。

　そして、死んだ。

　それを見ていた人間がこう言う。

　こういう時に、女性を引き合いに出さず男性のイメージだけを出してあたかも男性が代表であるかのように表現するのは、差別的であり、非常に吐き気がします。抗議します。修正と謝罪を求めます。

　ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。

　修正します、修正します、修正します。

　あるところに、少年がいた。

　少年はやがて青年になり。

　青年は大人になり。

　大人は老人になった。

　そして、死んだ。