第14話

このあと。

炬燵で少しあったまってから、

俺の布団で寝ることになった。


「あのさ、俺のこと好きとか、ないよね...?」


「え、さっき告白したじゃん!聞いてなかったの?」


「いや、その、まさかと思って。

財閥令嬢のお嬢様がこんなボロアパートにやって来て、俺と布団で寝るなんて、

あり得ないし、、」


「家庭科の時間さ...。

山吹くん、助けてくれたじゃん?

私がリンゴの皮剥きできなくて、おろおろしてた時さ。何人かの女子に揶揄われてたときさ。

ウサギに模って私の代わりにリンゴの皮剥いてくれたじゃん!」


「...ま、そんなのお安い御用だし...」


「俺は昔から仕事で忙しい母親の代わりに

台所に立ってたからそれくらい朝飯前なんだ」


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