　匿名なんちゃらコンテストというものが始まった。興味本位で参加してみたが、この僅かな字数で果たして何を書いたものか。とりあえず主催者の過去のイベントを見て傾向を分析してみる。ふむふむ。ルールの穴ギリギリを突くような変則ネタの作品が毎回受けているんだな。試しに真似て二作ほど書いてみるか。幸い投稿上限数はたっぷりある。

　二日目。ううむ。初日の作品がイマイチ伸びないと思ったら普段のイベントとは参加者層が違うのか。ここの人達にはショートショート風のオチでニヤリとさせる作品が好まれそうだな。早速やってみるか。試行回数が大事だからな。

　三日目。昨日の作品がそこそこ受けて安心したので、あとは思いついたものを好きなように書く。うーむ、まずまず。四日目。ここらでひとつ、憧れの作家さんに気に入ってもらえそうなのを。五日目は疲れたので休み。六日目、お題から連想した会話劇を軽く。七日目、話題作に倣ってちょっと技巧を凝らしてみるか。

　そして迎えた最終日。最後に何か気合の入った作品を書きたいけど、何にしようかな。おや。板野さんの匿名超掌編コンテストというのも今日までだったのか。残念だ。知ってればそっちにも参加したのにな。