板野かも 匿名短編企画エントリー作品集
劇場版 ギガゴリラVSカラテオーVS名も無き戦士VSアイナVSMedic07VSロビノくんVSR1-D1VSメカ掃除機VS真凛ちゃんVSホモ・サピエンス 集え!ぼくらのロボット達
劇場版 ギガゴリラVSカラテオーVS名も無き戦士VSアイナVSMedic07VSロビノくんVSR1-D1VSメカ掃除機VS真凛ちゃんVSホモ・サピエンス 集え!ぼくらのロボット達
世界各地の主要都市上空に襲来した巨大円盤に、人類の通常兵器は全くの無力だった。円盤の放つ
そんな絶望の
◆ ◆ ◆
『
「ジャングルの怒りを見せてやる。バナナ
『
小型円盤群の遥か上空まで跳び上がり、ギガゴリラは指先から無数の小型爆弾をばら撒いた。
しかし、一騎当千の活躍も長くは続かなかった。巨大円盤から新たに出撃した小型円盤群が、一つに重なり、巨大な機械竜となって襲い掛かってきたのだ。
「くっ……!」
ここまでか、と彼が目を閉じかけたとき――
『
雄々しく鋭い声がその場に響いたかと思うと、
爆散する機械竜の残骸を背に、そのロボットが――カラテオーが仁王立ちする。
「あんたは確か、あの時の……!?」
『いかにも。その分だと貴様も選ばれたようだな、10のロボットに』
「10の、ロボット……?」
『説明は後だ。
「……ああ、そっちこそな!」
「行くぞ、ギガゴリラ!
『グオオォォォッ!!』
◆ ◆ ◆
「どういうことだ。地球は滅んだ筈ではなかったのか」
名も無き戦士は戦禍の街を遠く見やり、誰にともなく呟いた。守るべき
「まあ、仕方ありませんねぇ。出自の違うロボット同士を無理やり共演させたのだから、多少の
「何だ、お前は」
「執筆ロボットの
『ハイ。ワタシは出演のノルマを達成シマシタ。次の清掃作業に向カイマス』
「出演? ノルマ? 俺には何の話だかさっぱり……」
「ほらほら、もっと胸張ってくださいよ。貴方、誇りある3位なんですから。そんでもって、戦力を有してるのなら、ギガゴリラとカラテオーに合流して戦ってあげてください。バトル物の上位ランクインが意外と少なくて、大変なんですから」
「何が何やら全く話が見えないが……。俺の力が必要とされる場所がまだあるというのなら、俺は何度でも戦おう。この機械の身体に命を宿してくれた人類のためにも」
「良い心がけです。あ、ちなみに、人類っていうのも元々は全員、異世界人が作ったロボットだったんですけどね」
「はぁ!?」
「上位作品の設定を繋げたらそういうことになるんですよ。まぁ、この際そんなことはどうでもいいので、ご武運を祈ります」
◆ ◆ ◆
「僕は自分を見失っているんです、
「ロビノくん、君が何者なのかは君が自分で決めることだよ。死の間際に生命の価値を見出した彼女のように」
病室のテレビはアンドロイド・
『みんなー、いっくよー! アイナと一緒に、正義のロボット達を応援してあげてね!』
『わたし達は歌います。人類に一筋の希望が残されていることを信じて』
今や地上の全ての人々がその放送に釘付けになっていた。ギガゴリラの、カラテオーの、名も無き戦士の――侵略者の巨大兵器に勇ましく立ち向かう者達の勇姿と、それを応援する二人の歌姫の姿に。
出自も経歴も何もかもが違えど、地球を守るために力を合わせる者達。ロボットという鋼の絆で結ばれた彼らの戦いの行方は、貴方達一人ひとりの
◆ ◆ ◆
【Congratulations for TOP 10 Masterpieces!】
第1位 GIGAGORILLA/ジャングルからの逆襲
第2位 機動武勇伝 戦え!カラテオー
第3位 The Last One ~地上最後のロボット~
第4位 ヒューマノイドアイドル・アイナちゃんは今日も元気に歌っちゃうのです!
第5位 高性能医療AI Medic07のカルテ
第6位 ロビノくんと私
第7位 ロボットがロボット小説を書いてみたら全然ウケなかった件
第8位 メカ掃除機の大冒険
第9位 その患者の横顔 -命、尽き果てるまで-
第10位 新説・人類の起源
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