第11話 期待
他者への期待は禁物だ
報われなくて当然じゃないか
期待してしまったそのあとは
必ず苦い落胆をくらう
他者に対して何かをするとき
それは己のためと
己の人生と生活と行動に纏わる哲学を
他者を介して 研磨する所作と心得よ
そうすれば
期待と落胆という地獄からは
逃れられる
ただ一方で思うには
まったく他者に期待しない人生は
関係性からの解脱だあり
それは厳密には 生きていることにはならないかもしれない
死んでいるようなものかもしれない
わたしは今夜も夜な夜な
疲弊し寝そべる母の身体に
毛布をかける
なるべく何も期待しないように
用心深く 心がけて
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます