産声を上げるより前に呪いを受けた王女は、常に知識を求め続ける。本、魔法、学問、全てを吸い続けても足りない。空の頭に苦しみ、最後は国民にすがるしかなかった。千差万別の彼らの日常を知り、飢えをしのぐのだ。 王女宛に綴られる日記は、どこまでも等身大だ。出会い、発見、恋模様、別れ、そして死。人を想う王女は刹那のきょうを読む。 ぜひ、同じ日のない王女の日々を一緒に追いかけてほしい。
アイディアが秀逸。作品の世界観に魅力があり、それを綴る作者様の筆致もぴったり。続きが楽しみです。