十一の月と十三日目
国立リアド学園初等部一年 メリル・ラントル
きょうは がっこうで だいすきの ひとの にがおえお かきました
わたしは ぱぱの にがおえに しました
ぱぱは けいびへいで まいにち もんばんお してます
いっしょに あそぶのは すくない でも ぱぱは とても かっこいい です
ほんとうは ちょっと さびしい です
いつか ぱぱに にがおえお みせたい です
かっこいい ぱぱお かけたから です
おわり
***
メモ
言葉を覚えたばかりの小さい子の日記は、読んでいるだけで和んでしまう。誤字脱字があっても、すごく可愛らしく感じるからだ。一方で、それが減ってきて、成長したなぁと思うと、ちょっと寂しく感じたり……。
メリルちゃんの父親は、境界警備兵のソミーさんだ。安息日でもあまり休めないので、メリルちゃんは寂しい思いをしているみたい。
でも、父の仕事がとても大切で、立派なことだということは、幼い彼女にも伝わっている様子で、ほっとした。ソミーさんと直接話したことはないけれど、私は毎日彼の日記を読んでいるから、よく分かっているつもり。
とは言っても、やっぱりメリルちゃんはパパと遊びたいはず。マイルニさんを通して、そろそろ休暇をとったらどうかと、それとなく促してみようかな。
ノシェ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます