チュートリアル…7

科学陣営側訓練場とは全然違う錆びた廃墟のようなところが画面に映る。


「科学陣営側はハイテクな的とかだったけど、魔法陣営側はボロイし手作り感満載だな…」


的も手作りだし、そもそも廃墟だし。


━やぁ!君が新しい魔法使いくんかな?僕の名前かい?名前なんて本当に必要なのかな?新人魔法使いくんもそうは思はないかい?


なんか凄いまわりくどい言い回しをしてきたんだけど。

しかもなんかちっこいし。

さっきの管理人さんとは全然違う。


━ふふ。でも固有名詞が必要なのは確かだね。うん。みんなは僕のことを『ボス』と呼ぶよ。だから新人魔法使いくんも僕のことは『ボス』と呼べばいいと思うな。


「…ボス!?」


おいおい。

魔法陣営側訓練所を管理してるのが魔法陣営側のボスって!

というかこんなところに出てきていいの?

もっとなんか物語が進んでからでてくるイメージだったんだけど…。

ドラマとかと違ってゲームではボスが最初にでてくるのかな…?


━それじゃあ訓練所の説明をするよ。まぁ、説明といったってここは自分の魔法のコントロールを学ぶだけの場所だから。一応的とかもあるけど、別に当てなくても大丈夫だよ。修理するの大変だしね。


いや訓練所の意味なくね?

むしろ的に当てるなって言ってない?


━魔法のコントロールが分からないのかい?本当に何にも知らないんだね。この僕が懇切丁寧に説明してあげよう。


なんか一人で話し始めたんだけど!

でも分からないのでお願いします!!


━今光っているゲージが魔力ゲージになるんだ。これがなくなってしまうと回復するまでの一定時間攻撃が出来なくなるんだ。勿論防御も出来ないから逃げるしかない。だからこそ魔法をコントロールして魔力が枯渇しないようにしなければならないんだ!じゃないといざっていうとき動けないからね。まずは新人魔法使いくんの使える魔法を教えてよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る