帝国歴741年 星見屋の事情

 直線距離においては西から東にそのまま歩いた方がエール誓国と帝都の距離は近いが、如何せん東岸と西岸の間には峻険な山々が犇めいており、移動の便が悪い。


 そのため理力の民が帝都を訪問する際は、専ら船舶による南回り航路を取る。亜大陸と大陸中央からせり出した小半島、そしてその合間の諸島帯を抜けるのには熟練した腕が求められるが、理力による天測と位置把握に優れる彼等にとっては、海流も岩礁も問題ではない。


 それに理力推進――風を理力式にて順風で吹かせる――の船は、他を置き去りにする速度を発揮する。亜大陸と小半島が蓋をすることで生まれた緑の内海は、風が弱いため帆走能力がアテにならないという原則を大きく無視できるからだ。


 安定して時速15帝国海里――1海里約1,800m――実に170人の漕ぎ手を乗せた主力艦の最大戦速以上で〝巡航〟できる使節団の船団は、勝手なことしないで! ホントちょっと待って!! と血相を変える帝国側使節団の櫂船を置き去りにして、年末に出航して半月足らずで亜大陸をほぼ半周するという偉業を為した。


 それほど色々と待ち遠しかったのであろう。


 ただ、帝国が置いた大使館の人間が「聞いてないんですけど」と泡を食ったように、理力の民側も「聞いてないよ!?」と港からの光景を見て騒然とすることになった。


 さて、帝都は亜大陸東岸の若干南寄りに位置しており、その間の運河や街道を通じて港湾に接続している。広義においてはこの東側の大港も帝都の一部ではある。


 しかしながら、帝都からは馬で一日の距離があり、川船でも往復に3刻はかかる距離なのだが……そこからでも分かる程、西にある帝都が大きく燃えているではないか。


 一体どういうことかと、理力式をぶん回して同時代においては規格外の速度で巡航してきた理力の民達は、大きな衝撃を受けた。


 帝国は現在、国内にも国外にも戦線を抱えていない。最後に起こった反乱もかなり前のことで、今の皇帝は20年前の氾濫による第Ⅹ軍団失陥による帝国軍制の再編を主眼に擁立された人物であるため、まかり間違っても戦争など起こさないはずだ。


 では、なぜ帝都が燃えるのか。


 港は逃げようとする人々で溢れかえり、帝都湾の方々で好き勝手に離脱しようとした商船や軍船がぶつかり合って壊れ、地獄のような有様であった。


 どこぞの国が亜大陸の付け根、絶断山脈でも越えて奇襲してきたのかと理力の民は慌てたが、漂流していた人間を助けて話を聞くと、更に引っ繰り返ることとなる。


 迷宮が溢れたと言うではないか。


 エール誓国においては、断じて起こってはならないことであった。


 今は遠き聖地にて11の戒めを与えた彼等の崇める神も、帝国の神々と同じく迷宮の破却を命じていたからだ。


 しかしながら、どうしても火力と継戦能力は非両立の関係トレードオフにあるため、理力の民も建国以来、真面に破却できた数は十指に届かぬ。精々、出来て日の浅い迷宮を理力賦活によるゴリ押しをして、精鋭の祈祷官10人がかりで挑み何とかといった程度。


 それでさえ半数以上が戦死し、生き残りも短時間での連続した理力式行使による重篤な障害を負って現役を退く他なかったため、将来の課題とせざるを得なかった。


 なのでせめてもの罪滅ぼしにと、長い間放置された迷宮が〝深度を深める〟のを妨げるべく、浅い層にて間引きを行うことで誤魔化し、どんなことが起ころうと〝氾濫〟だけは起こさぬよう努めてきた。


 しかし、最大の友朋であり唯一の理解者たる帝国が、その愚を犯したという事実に理力の民は強く強く、打ち拉がれるような気持ちになる。


 理力の民は帝国の神々に帰依していないが、その教えは文学として学んでいた。唯一なる神が分け身の小神を遣わす理力の民が主神〝万軍の神〟と違い、野放図なまでに異教を取り込んだ寄り合い所帯の神々は、理力の民からすると節操がなくて優雅さに欠けたが民を十分に安んじていた。


 活火山の活動や地震などを限定的な範囲に収め、どうしようもない他神の影響がある際は神託を下し、疫病の拡大を止める。この時代の基準に準えれば随分と民を甘やかしている神に護られているにも拘わらず、大切な神託を破るなど敬虔な彼等には信じられなかったのだ。


 船員達の宗教的道義感によって、何て愚かなことを場の空気が濁りかけたが、それを破った者がいた。


 「救援に向かいます」


 普段は物静かで口下手で、しかも使節着任後、帝都で初の夜会参加時に子供から「目が怖い!」とギャン泣きされて以降、故国以外ではずっと目を閉じて過ごすという、極まった引っ込み思案で怖がりのギルデリースが叫んだのだ。


 「いや、だが、氾濫ともなれば……」


 「帝国の行動如何の是非は、今議論すべきことではないと愚考します! ですが、アウルス様は我等が神への寄進として望遠鏡を下さったのですよ!!」


 堂々と、しかし理屈はちゃんと立てて。


 不遜の極みに走った帝国の行いを誓国の公会は強く非難するだろうが、今回の訪帝国の主たる目的が何だったか忘れてはいけない。


 彼は誓約の民が重んじる、神々からの託宣に率先して応えている上、広く公に寄与する〝喜捨〟を行った。


 これはかつて万軍の神が生贄を尊ぶ神であったが、信徒が「羊どころか俺は最愛の長子を!」「なにを、じゃあ俺は一族全員を!」「だったら俺は国全部やったらぁ!!」などと教徒間での競走が頭のおかしい領域になったため、シンプルに人口が減られると信仰が絶えて困る神が、物かお金、あるいはインフラがいいなぁ……と宗旨替えしたことに基づく価値観だ。


 「小職は神官として、神の正しき御言葉に興味を示し、より深遠なる御心に触れる機会を与えてくれた彼は、我等が信仰の名の下に救われて然るべきだと判断します」


 本来ならば万金を通り越して、重要な公職の一つ二つ要求されてもおかしくない物品を仲良くするため、それも「其方の宗教が重んじるなら是非に」と無償で包んでくれた彼を見捨てることこそ、信徒にとっては許し難い。


 帝国への抗議と非難は後でやればよい。今は兎も角、異教の神の教えであろうと軽んずることなく、何より未だ中央大陸では誤解の深い理力の民を受け容れてくれる、貴重な好漢を死なせてはならぬと意見が一致した。


 また、使節団として派遣された者達の中で、あのガ・デ=ヴォルドス二等詠唱官が、ここまではっきり意見を示すのが希だったのも後押しとして強く働いた。


 普段物静かな人間がキレた時ほど、場を強く制御するものなのだ。


 「しかし、かなり無茶な旅程で来たからな……理力は大丈夫か……?」


 「私は無理だな、さっきまで風を吹かせる祈祷をし続けていたせいで頭痛が酷い」


 「船番やらを考えると、あまり人員も割けぬな……船団5隻の中で、真面に戦闘できる者が何人おる? 帝都を離脱する可能性も考慮すると、大人数は出せん」


 その中で現実的なことを考えたのは、使節団の代表……あろうことか、普段は外国に出ることなど考えられない浄階の老爺、バグバドグルズ・オルト・ガ・デ=グヴァインだった。


 背は低く、痩せてはいるが褪せた灰色の髪には艶があり、濃紺の肌には年輪を思わせる皺は刻まれども、衰えを感じさせぬ人物だった。長い睫と伸びた眉毛、そして加齢によって落ち窪んだせいで目は殆ど見えないが、額に頂いた紅玉色の石が眼光を置き去りにする強さで輝いている。


 「故に、派遣する戦力は厳選せねばならぬな」


 どうしてもギルデリースだけが触れた160倍率の天体望遠鏡を使わせて欲しくて、かなりの政治的折衝まで乗り越えて使節団の長に収まった彼は、果断に動くことを躊躇わぬ性質である。


 「此の身が参ります」


 また、言い出しっぺの法則というものは何処の世でも変わらないが、言い出した当人が他から指摘される前に名乗り出ることほど効果的なこともあるまい。


 「此の身は戦闘理力式にも多少の覚えがあります。混成読経を成功させられれば、広域術式の中枢を勤め上げる自信もございます」


 「しかし二等詠唱官。貴官は戦陣の経験はなかったかと思うが……」


 理力の民は西岸に移住して以降、国境を接する帝国諸属州を含めて上手くやってきていたこともあって、大きな戦役を起こしたことがない。精々、近隣属州の反乱鎮圧に帝国からの要請を受けて手助けしたくらいで、あとは近海の海賊を初めとする賊の征伐のみが戦の機会。


 理力の民でも若手であるギルデリースには、当然ながら血と鋼による洗礼は施されていなかった。


 「誰にでも初陣はあります。小職にとって、此度がその時であったに過ぎません。古来より伝わるではありませんか、争いの始まりは水が零れるに似ると」


 鍋の底に穴が空いたならば、塞ぐが早いに越したことはない。全ての水が零れてしまう前に、動ける手があるなら動くべきだと聖典にはある。


 「4人ばかりお預けいただければ、大規模理力式にて走狗を一掃して参りましょう。さすれば、飛翔術式にてアウルス様をお救いすることも適うかと」


 「ふむ……道理だな。しかし、この混乱だぞ。アウルス様がいずこにいらっしゃるのか、アテはあるのか?」


 バグバドグルズに問われ、ギルデリースはややあって、帝国勇猛社か安閑社社屋、その何れかかと答えた。


 最初に月の深淵を覗く栄誉を賜った日から、足繁く安閑社を訪ねて夜会を重ねたことで、ギルデリースはアウルスの為人をよく理解していた。


 親しい気の置けない人間には、やれ社交は面倒だの、本当は隠棲して本だけ読んでいたいなどと厭世的なことを宣って憚らぬ彼だが、その厭うている面倒毎の一切に手を抜かず、誠実に熟していることは実績から明らかだ。


 アウルスは何があっても責任から逃げないし、自ら義務を課してそれを熟すことを善とする。


 ならば、この災禍の中において、彼が自らの財産を抱えて逃げ回っているはずがなかろう。


 迷宮破却の軍を編成しているのもあって、頑迷に抵抗していることは想像に難くない。何なら最前線にいる可能性が最も高かった。


 なにせ、いの一番の危険地帯となる迷宮の前に、巨大な社屋を建てるのに巨費を投じているのだ。これを以て不退転の意志の表明と受け取ることになんら難しいことがあろうか。


 まぁ、当の本人は「現場と社屋が近い方が、探索者達も通勤が楽だよね」と完全に効率だけで物を考えているので、そんな高貴な意志は全くなかったのだが。


 どうあれ余人が、行いを気高いと感じている分には損もない。


 「よろしい、なら直ぐに3人選抜したまえ。せめて軍役経験があり、攻撃理力式に造詣が深い者を連れて行くのだ」


 「承知しました、直ぐに……はい? 3人?」


 5人欲しいと言ったばかりだが、と首を傾げるギルデリースにバグバドグルズは呵々と笑った。


 「此度が使節団で一番戦陣の経験があるのはであるぞ。行かぬ道理がいずこに?」


 「御聖体を戦地に置かれるというのですか!?」


 浄階は神から認められた最高官職だ。少なくとも気分やらなんやらで戦場に赴いてよい身分ではなかった。


 しかし、友朋の危難とあれば、迷わないことにしたのがエール誓国の神職。


 既に一度、魔王を諫めるということを躊躇って逃げたが故、中央大陸にて同族が〝魔族〟などという蔑称で呼ばれるに至った古い理力の民は、次の機会があったら過去を雪ぐべく二度と逃げるものかと覚悟を決めているのだった。


 「……畏まりました。各船を回り、理力に余裕があり、腕に覚えがある者を選び抜きます」


 派遣団の選抜は恙なく迅速に進んだ。むしろ、ギルデリースとしては志願する者が多すぎて、断る方が交渉という苦手な技能を要するくらい大変だったくらいだ。周りの冷静な者達が、気炎を上げる若者に古参の猛者や余力のある者でなければ、足手まといになってしまうと説得してくれなければ、四半刻は余分に時を浪費していただろう。


 抗重力理力式、それも他人を抱えて飛べる程度の力量と余力がある者からより抜かれた先遣隊は、可能な限りの速度で以て帝都の北を目指す。まずは自分達で氾濫の状況を確認すると同時に、アウルスがいる可能性の高い勇猛社が無事かを見ておきたかったのだ。


 「正面に防楯術式も並列請願してください。鋒矢陣形にて、各員20歩調間隔を保って飛行します」


 「了解。陣中央は発起人たる貴職に任せるぞ、ガ・デ=ヴォルドス詠唱官」


 「若輩の初陣者ですが、能力の限り全力で勤め上げます、バグバドグルズ様。では、出発!!」


 船上から混迷の帝都へ、理力の民達は飛び立った。重力を弱め、同時に前方への推力を与える理力式は膨大な魔力と高度な技術が要されるが、幸いにも使節団はかつてない熱意で編成されたこともあって、誰もが要求通りの技量を満たしていた。


 それでも最大飛行時間は一刻もない。それ以上やると理力の回しすぎで体が疲弊し、最悪は理力式の基点である脳が〝煮える〟


 今日は星辰の位置が良い塩梅に翳っているので、力を弱める方向の理力式は通りやすいが、逆に推進力を生む術式は燃費が悪い。効率的に動かねば、復路を飛びきれない危険性を受け容れて、各々額の宝石を輝かせながら夜空を疾駆する。


 地球での速度で言うならば、理力の民が発揮できる巡航速度は120km毎時。第一次世界大戦時の複葉機並の速度で、しかも空中静止ができて理論上は失速による墜落もないという、正にテルースの水準においては世界を支配し得る能力である。


 とはいえ、これだけ高度な理力式を扱うには数十年の瞑想と式を補強する強いイメージ力が必要となるため――一瞬でも墜落を意識すると、式が乱れるのだ――想像よりも使い勝手は悪いのだが。


 しかし、燃費が悪くとも短距離であれば絶大な力を発揮できるのが理力の民。僅か十数分という驚異的な速度で帝都北方の丘に辿り着いたギルデリース達は、そこで思わぬ光景を目撃することとなる。


 帝国勇猛社が頑迷に抵抗しているのは想像に難くなかったが、その前で〝竜の血を引いていると僭称する人類〟が大暴れしているのは、一体どういうことなのか。


 竜鱗人は理力で強化しても、本気を出せば肉体が崩壊する自身の出力を分かっているため、前線には出ないのが常ではなかっただろうか。必要に駆られたとしても、制御して本気を出す、精々百人力の兵士の範囲に抑えるのが普通だ。


 あの暴走のしようでは、爆発しても構わぬと自死の覚悟をしているかのようではないか。


 「ガ・デ=ヴォルドス詠唱官……な、何か予想外のことだらけだが……」


 「と、ともかく助けましょう。あの感じだと早晩自分の力で崩壊しますよ」


 「そうだな……大規模術式で焼き滅ぼすか?」


 「いえ、見慣れた理力波長が会館から感ぜられます。アウルス様がいらっしゃるなら、炎熱系は拙いでしょう」


 「ああ、そうか、霊猿人では理力式の恒常化は難しいのだな。ふむ……となると、今の星辰の満ち欠け、明星の陰りからして……」


 「外なる邪な神の走狗を限定指定した、負の乗算術式が最適解かと」


 お守り気分で同行しているバグバドグルズであったが、後進が真っ当に育っていると理解し、満足げに頷いた。


 「では、祈ろうではないか。我等が信心深き友人のために」


 「はい、祈りましょう」


 素早い意思共有によって、理力の民はギルデリースを中心に菱形を描くように布陣した。


 エール誓国の神は幾何学と左右均等の図形を愛する。そのため、専ら対象へ理力を通すための陣には幾何学的な模様が好まれた。


 「「「主よ、我等に仇なす者の如何に多いことでしょうか」」」


 そして、大規模な外界への理力の行使は、神が編んだ世界への改変に対する許しを希うべく、聖歌や祈祷として表現される。肉体操作によって声帯や喉の構造を変え、口語のみが存在し文字を残すことが許されぬ――正確には、完全な表音文字化ができない――祈りの声を派遣団は朗々と響かせた。


 「「「しかし主よ、あなたは我等を囲む盾、我が栄え、我等の頭を決して地に触れさせざるお方」」」


 寸毫の乱れなく、全く同じ調子と音色を重ねる聖歌に応え、祈るために重なろうとしている掌を模した理力陣が地上にも展開される。


 これは全員が詠唱を完全に調和させ、一切の狂いなく同じ紋様を脳裏に描けてやっと達成できる大術法。一人でやろうとすれば脳が焼き切れる難事を、人数を分けて負担することでゴリ押しにて成立させる、採算を度外視した行い。


 「「「主よ、お立ちください。我が神よ、我等をお救いください。あなたは我等の全ての敵を打ち倒し、悪しき者の剣を折られるのです」」」


 その分、引き起こされる現象は、理非を知らぬ者の目からすれば恐ろしく劇的で、同時に魅力的だ。準備にどれだけの瞑想と鍛錬が必要で、乱発できないかを知らねば、この力の理不尽さを見て的外れな畏れの一つも抱こうもの。


 「「「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、御名の下に祈りの斯くあれかし」」」


 重力を負の方向へ急激に傾けることで、基底現実空間では存在も観測も困難な、一種の哲学によって見出された〝負の到達点〟を顕現させ、圧倒的な重力によって走狗を引き寄せ対消滅させる。


 数千の走狗が圧壊していく様は壮観としか言い様がないが、術式の顕現終了と同時にギルデリースを含む、4人の使節が空中でふらつき、危うく墜死しかけた。顔色を平常に保ち、空中で静止していられるのはバグバドグルズのみ。


 それだけ、この理力式は燃費が劣悪なのだ。テルースを崩壊させぬままに極小特異点を生み出すことは、正に神の御業と言ってもいい。長い長い詠唱と理力陣の構築を以てやっと為せる特大の理不尽には、相応の対価が必要となる。


 「う……頭が……ですが、これで暫くは……」


 脳の酷使によって顔面の血圧が高まり、鼻の毛細血管が耐えかねて溢れる〝青い血〟を一筋垂らしながら、膨大な走狗を消し去って一瞬の均衡を取り戻した伏し目の令嬢は安堵の息を吐こうとした。


 だが、それを上手く吐き出すことは適わなかった。


 一度吸ったのに、再度ひゅっと甲高い音を伴って吸われる息。


 会館は大丈夫だろうかと視力を強化した視界の中で、あろうことかギルデリースに月と戯れる至上の時間を与えた青年の唇が奪われていたのだから。


 四肢の一本が欠け失せていることも心を動揺させるものの、そんなものは驚愕の内の一欠片だ。


 理力枯渇以上の原因で〝脳がズキンとする〟理由をギルデリースは未だ知らない…………。  

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