帝国歴741年 初頭 沸き立つ血と聖歌

 緊急事態に適切な対応が取れる人間というのは少ない。


 統一見解によって結びつけられているに過ぎない、血縁の集合体たる氏族でも同様だ。


 それがテルースにおいても有数の大国で、しかも突き詰めて洗練された中央集権国家の首都なんぞに住んでいれば尚のこと。


 ルフィヌス氏族に帝国勇猛社からの伝令が届いたのは、丁度〝皇帝のコブ〟を鎮護する第Ⅲ大隊が要塞の後詰めに入った頃であった。


 故にアウルスが至急帝都を脱されたし、という親書を持たせたにも拘わらず、対応は一貫していなかった。


 120氾濫が起きようが確実に鎮圧してみせると豪語する第Ⅲ大隊には、ルフィヌス氏族が協同して強力に支援を行っていたことが悪く働いた。縁者も何人か百人長として奉公しているため、逃げたら身内を信頼していないのかと家の中の政治で不利になるのだ。


 それにルフィヌス氏族は元老院議員や護民官を輩出し、〝将軍〟の誉れ名を得た家――帝国において、将軍とは階級ではなく名誉称号である――だけあって既得権益が多すぎる。


 ほっぽり出して、命だけを保全しようとするには捨てられぬ物が多すぎたのだ。


 人間とは隣の家が燃えていても、自分の家に燃え移るまでは中々真剣になれぬ生き物である。沈み行く船に乗ってしまった人間が、最後の最後までトランクを捨てられないように。


 霊猿人よりも生命としてのスケールが大きい竜鱗人の家系というのもあるが、何処までも人類という〝思考の枠〟が彼等を戒めた。


 体面を気にする者、暢気に構えている者、旗色が明確でない故に日和見を決める者。


 竜の末裔を自称したとして、やることは他の人類と大して変わらぬ。


 その中でただ一人、強く意志を表明したのがルフィヌス氏族の頭首各たるコルネリウス家の一粒種、リウィアであった。


 彼女は断固として帝国勇猛社への救援に駆けつけるべし、と声高に主張した。


 とはいえ、成人も迎えていない少女が帝都危急の事態を報されたのは、氏族の中でもかなり後の方。慎重派たる父マルコシウスが、爾後に備えて非軍役経験者と女子供を逃がそうとしていたのが原因だった。


 マルコシウスは元老院議員の中でも武断的穏健派だ。必要とあれば家人に武装させ、竜鱗人という人類の一個体が発揮しうる特大の〝理不尽〟を振るうことも辞さぬ覚悟ではあった。


 しかし、お淑やかに、帝国淑女斯くあれかしとばかりに育てた娘が、そんなことを言い出すとは思いもしなかったのである。


 結果的に言うと交渉は難航の末に決裂した。リウィアはマルコシウスの大事な一粒種で、将来的には養子を取って家を継承させる大事な連枝であるため、危険な所になど行かせられる訳がない。


 それに、まだ98歳だ。卵を温めたこともない若人を災害の中心地にやれるかと、誰もが止めようとした。


 できるだけ大勢を、可能な限りの軍勢を救援に向かわせたかったリウィアであるが、全ての提案は却下された。


 丁寧に理屈を説いて、それが駄目なら利を説いて、それでも駄目なら泣きすがって懇願までした。


 しかし、乙女の願いは大人達には通らない。他の人類とタイムスケールが違いすぎる上、子供を作るのにも難儀する竜鱗人は軽々に血脈を失えぬから。


 なので彼女は、じゃあもう知らんと好きにすることにした。


 大人が大人の理屈で動くのなら、子供の感情で全部ぶち壊してやると。


 きつい見張りが緩むまで、大分時間を無駄にした。大人達が事態を正確に把握し、慌て始めたのは帝都北方から火の手が上がり、じわじわと南下し始めてやっとだった。


 この期に及んで〝会議〟などと抜かす大人達があまりに滑稽であったが、隙ができた瞬間を見逃さず、竜の令嬢は部屋の扉を蹴破って中庭に飛び出ると、翼を広げて大空へ逃げ出した。


 普段は生来肉体に備わった生体の操作によって格納されていた、薄い翼膜を目一杯伸ばして大気を叩き伏せ、惑星の柵から独力で抜け出せるのは、一際濃い竜の血を残した個体の特権。


 二呼吸もあれば、対応に遅れた老いぼれ共が追っ付け飛び立とうと、置き去りにできる速度で夜空を駆け抜けながら令嬢は神々に祈った。


 あの灰色の目をした、帝国で最も富を生む財宝を。金銀財宝の海に浴するを悦楽とする竜でさえ食らい尽くせぬご馳走を損ない給ふなと。


 人生で始めて、どんな宝玉より眩しいと思った魂を御許へ攫い給うなと。


 しかし、願いは叶わなかった。


 リウィアは間に合ったが、間に合わなかった。


 帝国勇猛社の上空に辿り着き、事態を把握するべく旋回軌道を取った彼女の目に信じられない光景が飛び込んでくる。


 遙か地上を睥睨して獲物を見つけられる竜の瞳は、夜闇の中であっても視力が損なわれない。当人にとっては見間違いであってほしかったが、血濡れて〝四肢を損なった〟アウルスは紛うことなき現実なのだ。


 ああ、それも、それも何と言うことか。あの笑っているのに笑っていない、底が見えない麗しの冷たき目の片方が失われることが許されるのか。


 「よくも……」


 否、許させて堪るものか。


 煮えたぎる赫怒にて沸騰した脳髄は、全ての自重を令嬢に忘れさせた。体を壊さぬように身に付けた、制御下にある本気の出し方も、何もかも。


 努々忘れぬようにと教育されるのに。ヒトと交じった竜の血を沸かしすぎれば、ヒトに堕した肉体の方が先に限界が来ることを。


 彼女は一瞬だけ生身で音より早く駆けた。重力の加速に合わせて羽ばたき、鋭角な急降下に入った途端、自らの肉体が大気という極厚の壁で打擲されながらも。


 拳を慮外者の使いっ走りに満身の勢いで叩き付ける刹那、翼を広げて抗わねば自らの速度と反作用にて肉体は木っ端の如く砕けていただろう。


 事実、最初の一撃で右腕は、通常の人類なら再建不能なほどに破壊されていた。


 「よくも、よくもよくもよくも……」


 今は殆どが姿を隠してしまった真なる竜であったなら、音の五倍も六倍も速く飛ぼうが小揺るぎすらしないが、竜鱗人の脆い筐体に竜血の本気は荷が勝ちすぎる。


 時として、限界を忘れたことで自分の力によって果てる者の方が、戦死する者より多いくらいに。


 ただ、リウィアには才能があった。貪欲な竜の血統が希に見る濃さで現出した彼女であるから、体を突き破らん勢いで脈打つ心臓から血に乗せて理力を全身へ供給し、強引に肉体を賦活して自己崩壊を防ぐことが能う。


 音速を超えた代価として眼球周辺の毛細血管が破裂し、流れ出した血涙を軌跡として残しながら拳を振りかぶり終えるまでに、拉げた右腕の再生は終わっていた。


 だが、次の一撃で再び骨は楊枝の如く砕け散る。硬めに硬めた握力で拳が駄目になり、本能頼りの肉体を鈍器と仕立てる殺意が自らを傷付けるのだ。


 それでも構わず拳を振るう。当たれば良い、この気化せんばかりに熱された殺意を発散できるのであれば、肉体が感じる苦痛など駄賃未満の出費だと言わんばかりに。


 「よくもぉぉぉ!!」


 カリスが自分の配下と切り札の手榴弾まで使って、やっと撃破できるような巨体が拳の数発で砕け散ったのは、信じがたい光景だ。


 理性と恐怖心こそ備わっていないものの、知性を持たされていた走狗達の全てが震え上がった。


 夜空がひび割れんばかりに張り上げられる竜の咆哮。大気を震わせ、崩れ残っていた要塞の一部が更に破壊されるようは吠え声は、扉に潰されて死に損なっていた亡骸の巨人を完全に崩壊させ、更に数えきれぬ雑兵をひねり潰した。


 竜鱗人が〝兵卒としては使えぬ〟と言われるのは、霊猿人の6倍食っても腹八分という劣悪な燃費の上、この絶対的な理不尽を振るう際は近くに同族以外を置けないせいだ。


 戦場とは血が沸き立つもの。どんな冷血漢であっても雰囲気に飲まれる場において、指揮をするだけならまだしも、前線に投入するには竜鱗人は危険すぎる。


 指向性や敵味方識別など器用なことはできぬ。たとえ敵攻勢を一撃で粉砕せしめる破壊力があろうとも、直後に敵地に孤立する使い捨てのような砲弾めいた運用となってしまうから。


 竜血を沸き立たせる咆哮の危害半径はリウィアを中心に約50歩調。会館の耳栓をした銃兵でも鼓膜が危うかったので、その扱いづらさは自ずと理解できよう。


 だが、激情を世界を揺るがす吠え声として吐き出しても、まだまだ足りない。


 人は、手に入ると思った物を損なわれた時に凄まじい怒りを発露する生物であるがゆえ。


 リウィアは、ここ数ヶ月ずぅっと不機嫌だった。


 外野が色々喧しいし、子離れできない母親のヒステリーのせいで、夜会でアウルスと顔を合わせられる機会が激減した。挙げ句の果てには同盟国がゴリ押しで婚姻話?


 巫山戯てるのかと、運命の神に呪詛の言葉を吐きかけて、何度酒杯を握り潰したか。


 今まで貰った折り紙の花を束ねた花束を眺めても、自分の名を冠する酒が封切られるまでの日を数えても、慰めには全く足りない。


 その始末の上で今日の惨状だ。邪悪な走狗の百や二百を虫のように潰したところで、腹が鎮まろうはずもなし。


彼女は怒りのままに蹂躙を続けた。


 あの人は自分の財宝なのだ。自分だけが組伏して、その溢れんばかりの光輝を独り占めにするのだ。誰でもない自分の力でそうするはずだったのだ。


 だのによくも、あんな痛々しい有様にしてくれたなと、怒りは大河の流れの如く止まる事を知らぬ。


 会館の探索者や軍の生き残りにとっては慶事であったが、非情に危険な状況だ。


 今やリウィアの理性は憤怒に塗りつぶされて、肉体の限界を完全に度外視しつつある。本能が欲するがまま殺戮のために踊り、自らが被る害を認識の中から外していた。


 走狗の攻撃に美しい装甲が削れようが、投擲武器が刺さろうが理力による肉体再生で強引にねじ伏せて戦い続ける彼女は、正に短距離を最速でつっ走ることだけを目的に設計されたドラッグカーだ。


 燃費は劣悪を通り越し、そもそもそんなモン考えるなと言わんばかり。全力稼働をして〝肉体が壊れない〟限界は、彼女ほど血が濃くとも精々5分といったところか。


 それを知ってか知らずか、直近の最大脅威を排除するべく会館の近くに密集していた走狗達が令嬢に襲いかかる。間合いに入ると同時に片端から殺されていくものの、本気を出せば出すだけ自分が壊れていく竜鱗人を足止めするのは、それだけで戦術的に意味がある。


 「撃て! 全力射撃! リウィア嬢をお救いしろ!!」


 「た、弾が……」


 「あるだけでいい! くそ、射線が通らない二階の銃兵を三階に上げさせろ! 予備選力もだ!!」


 「そちらも残弾数は殆ど……」


 「畜生めぇぇぇ!! 銃以外なら投げつけられる物は何でも投げろ!」


 重戦車は戦場の花形ではあるが、死角が広く活動時間、行動可能半径が狭い故に時代後れとなった。一瞬だけ戦場を支配した物と似た空気を放つ、特大の戦力を支援せんと命ずるアウルスであったが、ここにきて銃兵隊の弾が尽きてしまう。


 分配しても、一人あたりたったの25発。これだけ全力射撃を命じれば、必要な所に再分配しなおしたとしても、あっと言う間に在庫が切れるのは道理だ。一人100発持っていても、数時間も保たず弾薬が枯渇するのが後装式銃最大の欠点。効率的であるが故にこそ、消耗が激しい。


 かといって、簡単に引き返すこともできないため、救援が必要だからとしても討って出ることはできぬ。包囲下の味方を救うのは結構だが、駆けつけた結果、包囲された味方が増えましたとなっては乾いた笑いも出てくるまい。


 東西に散っていた走狗が戻ってくる。今一押しで落とせそうだった会館攻略を邪魔されたのが相当に疎ましかったのか、大路を埋め尽くして殺到する走狗の勢いは、雑兵の派遣を再開した皇帝のコブからの量も含めて膨大だ。


 流石にこの数を相手に銃剣突撃は命じられない。


 何か、何か手は、いやもう祈る以外にないのかとアウルスが絶望し掛かった刹那、それはリウィアの来援と同じく唐突に始まった。


 地面が光ったのだ。


 左右対称の幾何学模様を描く七色の光は、膨大な理力を秘め渦を巻く。


 供給源は同じく上空。会館手前、半径200歩調を埋め尽くす模様は、天より見下ろせば、祈るため重なり合おうとしている掌のように見えただろう。


 「「「主よ、我等に仇なす者の如何に多いことでしょうか」」」


 朗々と響き渡る声は、通常規格の人類可聴域を超えており、その意味を殆どの者は知覚することができない。


 神々に届くよう、自らが誓約した神に届くようチューニングされた読経だからだ。


 「な、何だ!?」


 「「「しかし主よ、あなたは我等を囲む盾、我が栄え、我等の頭を決して地に触れさせざるお方」」」


 自己完結する体内での理力の扱いと異なり、基底現実にて振るわれるそれを〝理力の民〟が行使する際、補助詠唱は聖歌もかくやに空気を揺らす。人の耳においては、ラ、あるいはル、と和音が重なった荘厳なコーラスにしか聞こえない。


 「見ろ! あそこだ!!」


 「理力の民!? 歌ってるぞ!!」


 「「「主よ、お立ちください。我が神よ、我等をお救いください。あなたは我等の全ての敵の打ち倒し、悪しき者の剣を折られるのです」」」


 自らに与えられた理力は、神の恩寵であり奇跡たると信じるがため、自然と詠唱は祈りとなる。


 「「「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、御名の下に祈りの斯くあれかし」」」


 決まりの結句と共に事象が基底現実にもたらされる。


 そは即ち法則の綻び。空間の一点を基点とし、全ての物が〝圧壊〟した。


 掌の中央に引き寄せられるように黒く渦を巻いたのは、星が星としてあるがために生む重力の波。極小の特異点を地上に顕現させ、空間諸共圧搾する大凡この世にある物では耐えられぬ甚大なる破壊。


 数千の走狗が、一瞬で亡骸も残さず粉砕され、基点となった迷宮前の地面諸共に半円形のクレーターを残して消え去る。


 怒りをぶつけるはずであった〝走狗だけ〟が綺麗に吸い込まれていったせいで、リウィアの拳が一度、ぶつけ先をなくしたように空ぶった。


 「す……すげぇ……」


 「こ、これが魔族とも恐れられた者達の力か……」


 いっそ詐話めいた奇跡的理力の行使を前にして、アウルスは呆然と呟いた。


 そりゃこんなもん使える連中、数が少なくても同盟国として尊重するわなと。


 そして、これが遠慮なく暴れ廻ったなら、中央大陸で魔族なんて仰々しい蔑称までつけて嫌われるのにも納得した。


 だが、空中に遊弋する五人もの理力の民が、何故ここに現れたのかがアウルスには分からなかった。


 普通に外交の季節ではなかったし、帝都には移民も殆どいないはずなのだ。


 挙げ句の果てに、彼等の中央で聖句を紡いでいたのは伏し目の令嬢、国に帰ったはずの天体に恋をしたギルデリースではないか。


 流石に今回は、何だか分からんがとにかくよし、で事態の理解が追いつかなかった。リウィアの到来だけでも理解不能なのに、ついでに外国人まで助けに来たとなれば、如何に頭の回転クロック数が速いアウルスでも追っつかぬ。


 助かるには助かったが、何事が起こっているのかと困惑する探索者達を余所に、竜鱗人は頭に上った血が引いていったからか、血濡れの体を大きく戦慄かせて汚れを払う。


 そして、キッと天を、そこに飛ぶ者達を睨んだ。


 助けられたのは分かっている。しかし、その中心にいる使節が気に食わなかった。


 あの浮名とは縁遠いアウルスが「一夜を共にした」なんて噂される理力の民に、良い所掻っ攫われて内心穏やかではいられないのだ。


 私だって、そんなことしたことないのに! という怒りが稚気に溢れており、同時に下世話な想像の通りではないだろうと分かっていても、リウィアは頬を膨らませたい気持ちが抑えられぬ。


 礼は後で言おう。冷静になったら自分が危ういところだったことくらいは、正気に立ち返ったリウィアには分かる。理力を回しすぎて頭はガンガンするし、体の節々が錆び付いたように軋む。口の中に溢れる血は、自らの筋肉の圧に負けて崩れた内臓からの出血に依るもの。


 完全に回復させようと思ったら、数分の間が欲しい。あとは、体を燃やす大量のカロリーも。


 しかし、痛みも空腹もさておいて、貪欲な竜は見初めた宝物の下へと飛んだ。


 最初に助けに来たのは、貴方を一番想っているのは自分だと譲らぬように。


 「ああ、アウルス……なんてこと」


 右腕が殆ど根元から千切れ、右目に建材の破片が突き立った姿のなんと痛々しいことか。金紅石シルバールチルを思わせる灰色の宝石が永遠に失われてしまったことに感極まりつつも、それでも完全に損なわれずに済んでくれたことが嬉しくてリウィアはついつい、貴族令嬢らしからぬことをしてしまった。


 「リウィア嬢、ご無事で……んむぅぅ!?」


 即ち、衆目の前にも拘わらず、深い深い接吻を同意も得ずに送ってしまったのだった…………。


【あとがき】

 カクヨムには、コンテストなるものがあることを今更になって思い出しました。見てくれる方が増えると嬉しいので、ブクマや評価、感想など頂ければ嬉しく存じます。


 また、それらが筆者の筆を走らせる拍車となるため、今日までのご支援を嬉しく思っておりますことを重ねて御礼申し上げます。

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