帝国歴740年 春 社長室/銃声の産声

 前世にて、やたら高価な注文住宅に価値を見出さなかったアウルスであるが、いざ“自分の利便”だけを考えて新築された執務室に腰を据えれば、その考えを改めざるを得なかった。


 「……いいなぁ、これ」


 株主総会を翌月に控えた忙しい時節、アウルスは多忙な予定の合間を縫って探索者組合の会館を訪れていた。作ったら作りっぱなしで終わらせず、落成式典を執り行う話となったため、その下準備を兼ねた点検だ。


 探索者組合の発足には、様々な人間が利害関係に基づく便宜を図っている。手伝ってくれた相手にお礼状だけ送ってお終い、とはいかないのが政治の世界。


 我々一般人が見て、誰が喜ぶんだよと思うようなテープカットの儀式、あれも意味があって開催されているのだ。要するに感謝する姿勢を見せるのが大事だった。


 人は「貴方を重要だと思っております」という姿勢に悦びを見出す生き物であるがために。なればこそ、世間には冠婚葬祭に祝い事と、事あるごとに誰かを持ち上げるイベントが用意されている。


 来るまでは然程使うこともなかろうなぁと冷めた気持ちでいたアウルスも、いざ“帝国勇猛社社長室”として用意した執務室に入れば、馬車の中で感じていた億劫さは何処かへと吹き飛ばされてしまう。


 真新しい板張りの床、清潔感あふれる真っ白な壁紙、そして天井の円形理力照明などが彼の郷愁を強く擽った。帝国式の無駄に豪奢な雰囲気ではなく、前世のちょっとよい家賃のお部屋を連想させる部屋は、ベリルの遊び心とサプライズ精神に依る物だ。


 更には彼の体に合った丁度良い寸法の執務机、詰め物がたっぷりで座り心地の良い椅子。あり物で仕立てた帝国安閑社事務所の執務室と比べ、全ての物品がアウルス専用に作られているため、少し座っただけでも具合の良さが段違いだと実感できる。


 必要な物が手を伸ばせば簡単に取れるレイアウトとなっており、忙しい時は他の机を運び込んで書類を整理する空間にも不足せず、事務員を数人常駐させて臨戦態勢を整えることも可能な執務室は、大変に居心地がよかった。


 少しだけだが、遠く懐かしい、前世の日々を取り戻せたような気がしたから。


 「うん、凄くイイ、大変イイ、実際イイ。予算を掛けただけある、と思えてきた」


 「たりめぇだろ、お前の注文全部呑んで、家の建築衆が下請け使わず丁寧に仕上げたんだ。これで文句あるなら殴るぜ」


 人体工学に則ったワークチェアの座り心地に恍惚としているアウルスに、吐きかけるように強い言葉を放ったのは毎度の如くベリルである。彼女は式典の準備を監督する、という名目で仕事から抜けて今後の打ち合わせにやって来ていた。


 「もっと早くお前の所に頼んでおくべきだったな……事務所もいっそ新築して立派なのを作ってしまおうか」


 「ちょっと文房具新調するか、って気軽さで社屋を建てようとすんな。どんだけ金持ちの感覚が染みついてやがる」


 「そうは言うがね、あんまりみみっちいと軽く見られるから、金遣いが荒くなるのは仕方なかろうよ。愛人のために邸宅を二つも三つも拵えるよりは健全だろう?」


 実に貴族的な物言いに、金は稼いでいても庶民的な生活を維持しているベリルは、これだから金持ちはと頭を振りつつ嘆息した。どうにもこの男、この世界に来て15年以上も生活し続けたせいか、平均的な給与を受け取っていた時代のことをすっかりと忘れているようだった。


 「ま、今期は流石に倹約して株主にたっぷり配当金をくれてやらにゃあならんので、そんな贅沢をしている余裕はないが……」


 楽しい妄想を打ち切って現実的な話に頭を切り替えたアウルスは、その悪党めいた顔を真剣な表情に整えて姿勢を正す。机の上に手を置き、しゃんと座る姿は悪の組織の頭領……とまではいかぬが、狡猾な副首領あたりが実に似合いの風情である。


 「首尾は?」


 「上々。賓客向けのお上品なセレモニーの準備は今日の納入で完了。下々向け、探索者を囲い込むための説明会だの振る舞い酒の準備は、明後日には終わる。酒が足るか不安だが……アウルスよぉ、親父殿からもうちっとビール引っ張ってこれんのかい?」


 「無茶言うな。海軍、軍団、お得意様どころかアルトリウス氏族の一門衆。売れつって喧しい連中がどれだけいるか。全然追っついてないんだから」


 「模倣されるのはムカつくが、いざ手に入らないとなると他社製品がないのが不便すぎる……」


 組合発足のセレモニーは、何も支援者諸氏だけに限った話ではない。アウルスが会館の帝国勇猛社区画にて賓客をもてなしている間、一般区画で探索者相手の催しもやる予定となっている。


 物珍しさだけで十分に人は集まるだろうが、タダ飯タダ酒の神通力があれば、より多くの探索者が顔を出すだろう。人数を集めて効率に変えようとしている組織だけあって、初動でどれだけ大勢の探索者を集められるかが命運を分けるため、この辺の機微にも手抜かりはない。


 さて、探索者組合はベリルが迷宮産の物品を欲し、予定を早めて設立されたが、単にゴムが欲しいだけであれば流石に効率が悪すぎる。


 そのため、迷宮産の産物を開拓することも目的としていた。


 今までであれば利益にならぬため、倒しても放置されていた走狗が三人にとって得難い資源を含んでいる可能性がある。それを持ち帰らせ、価値があるか調査し、懸賞を賭けることで情報を集める体制も構築されていた。


 組合が探索者に示す仕事は三つ。


 一つは常設賞金対象。ラナフェクトムのような、幾らあっても困らない、三人以外には価値の低い走狗を狩らせること。


 二つは未知の走狗を持ち帰らせ、腑分けすることで有用な物がないか調べること。ブレンヌスから聞き取り調査を行った所、肉にも革にも然したる価値なしとして、迷宮内に打ち捨てられて市場に持ち帰られない怪物は多いそうだ。


 既に契約探索者となった者達と、ベリルが個人的に友誼を結んだ迷宮脇の屋台衆が知っている怪物の情報は集めている。既知の幾つかの怪物も、絶縁性が高い革など有用な素材が得られる物があるため、数種類が常設賞金対象に加えられた。


 そして、見つけられた未知の怪物を調べて有用であれば、常設賞金対象に加える。


 無論、サンプルを持って来た者には報酬を出す。暫くは価値がなくて打ち捨てていた物が大量に持ち込まれ、一種のゴールドラッシュのような賑わいを見せることだろう。


 最後は迷宮の“核”を破壊し、持ち帰ること。


 これは困難極まり、数年規模の計画となるだろう。“皇帝のコブ”は皇帝が破却しろと命令を出して尚、踏破されなかった迷宮であるため、どれだけ高い賞金……10万セステルティウスという法外な金額を掲げようが、直ぐにとはいくまい。


 それでも燻って日銭を稼ぐことに腐心していた探索者が、本腰を上げて迷宮深奥に向かってくれるカンフルとなるならよい。いつかノウハウが積み重ねられ、鍛え抜かれた英雄が本懐を果たしてくれると信じ、ひたすらに支援し続けるだけである。


 餌は用意した。報酬金から1割ずつ抜かれることで加入できる年金や保険。迷宮に潜る以外での臨時の警備仕事や護衛仕事の斡旋。安価な食堂や宿の提供も準備しており、少しずつ探索者を底辺のその日暮らしから、人類を脅かす脅威に挑む英雄に変えて行く。


 楽ではないが、不可能ではない。


 人はその日の糧を得る為なら理想と信念を放り出す。


 しかし、余裕が出て来たならば、高潔さを取り戻すこともある。


 衣食足りて礼節を知る、とはよく言ったもの。食も安全にも窮して尚、気高い意志を持つ者は尊いことに違いはなかろうが、少なくとも鍍金の高潔さでも剥がれない内は同じ価値を持つ。


 なら、剥がれない環境を作って大事に使ってやればいいだけの話である。


 場所と環境は三人が頑張って用意するので、彼等には精一杯、世界を護るための戦いに専念して貰おうではないか。


 「世界を救うのも楽じゃないな……」


 「快刀乱麻を断つ、とはいかねぇもんさ。特に今回みたく、真の黒幕が物理的に殴れない場所にいるならな」


 世界の地上げ屋、ヤクザめいた外神は形而上学的に隔たれた、基底現実に生きる三次元上の人間では、どうあっても触れることのできぬ場所にいる。世界的に有名なRPGの如く魔王を自称し、倒されれば大体の問題が解決する便利な敵など存在しないのだ。


 一つ一つ、建物の基礎を積むのと同じく、気が遠くなるほど地味で面倒なことを繰り返した末にのみ、救われた世界が微笑んでくれる。


 とはいえ、効率的な暴力が吹き荒れた後の世界が見せる微笑が美しいかどうかは、議論の余地が多いにあるだろうが。


 青痣と瘡蓋だらけの歪んだ顔、戦によって荒れ野ばかりが広がるようになった世界で踊ったところで、楽しくも何ともなかろうから。


 「あーあ……面倒くさい面倒くさい……念のためにスピーチの原稿も再チェックせにゃあ。父上からは、お前の言葉は甘くて劇的だが、もう少し含みを持たせよと叱られたからな」


 「なんでぇ、まだパパに採点してもらってんのか」


 「煽んなチビ。お前だってグイン殿に試験や点検を頼んでるだろうが……それに、コッチの世界での実戦経験は、永遠に埋まらん差があるんだぞ。頼って何が悪い」


 「冗談だよ、ガチになんな……相当疲れてんな」


 じゃあ、息抜きするか? というベリルの提案に対し、アウルスはどうやって、と問うた。三人が愛する映画を見て酒を呑みながら、益体もない感想を言い合ってダラダラするという娯楽は失われて久しい。


 ならば、どうやって手軽にストレスを解消しようというのか。


 どっかで一日空けられるか? という質問に対し、アウルスは後回しにできる案件はあったかと手帳を開くのであった…………。












 帝都から馬で数時間。街道からも離れた林の中に一件の建物が用意されていた。


 ベリルが工房の職人と協力して建造した丸太小屋である。


 看板には、帝国安閑社特別実験棟、などと大仰な名前が刻まれているものの、見た目は金持ちが週末を優雅に過ごすために建てたログハウスという風情である。


 「なんだ、お前も遂に都会の喧噪から離れた所でリフレッシュ、とか考えるようになったのか」


 「疲れた四十代のOLみたいね」


 「ぶっ殺すぞ」


 さて、帝国勇猛社の発足記念式典を翌週に控えたこの日は、ベリルの誘いにアウルスが頭を捻りながら辛うじて捻出して貴重な一日だ。


 人の居ない所で、気心の知れた三人だけでのんびりするだけでもアウルスには満足ではあったが――他の護衛と従者は遠くに停めた馬車で待機させてある――自信たっぷりに呼び出されたことを考えると拍子抜けである。


 このまま現代社会に疲れた重役みたいに酒でもダラダラやるのかとぼやいてみると、軽口にこれまた軽い殺害宣言で応えたベリルは、落ち着いた雰囲気のログハウスの中で唯一異彩を放っている物品に手を掛けた。


 壁に金具で物理的に固定され、最早家を破壊しなければ移動のしようがない念の入れ用をした鋼鉄の箱だ。重厚な掃除用具入れ、といった見た目のそれにカリスは何かを察したのか、些かそわそわし始める。


 三つも大きな鍵が掛かったそれを解錠したベリルは、中身を取りだして誇るように掲げてみせる。


 「げぇっ」


 「あら」


 反応は二者共に違う物だった。暴力に未だ忌避感が拭えぬアウルスは、潰された蛙のような呻き声を上げ、低地巨人として武具を愛するカリスは胸の前で手を打って乙女の顔をしてみせる。


 「ひれ伏せ! ついに完成したぞ!」


 小さな手によって掲げられるのは、矮躯のベリルを上回る長大な銃だった。


 現代では小銃に分類される個人携行用の小火器は、創造主の手の中で剣呑な光を放って武威を示す。


 それは奇妙な形をした銃であった。


 木製の基部は緩やかな弧を描いて銃床まで伸び、銃把は親指を通す穴が空いたサムホール型のピストルグリップ。基部に据えられた銃身は長く伸びていたが、後端には機関部らしい構造物や撃針は見当たらない。


 創作に持ちだされる軍用銃というよりも、猟銃や競技用の散弾銃といった風情の銃は、ベリルが“迷宮探索”に最も効率的な形状を追い求め、現実という名の費用や生産効率、そして整備性という要素に妥協を重ねてデザインしたものだ。


 「凄いわね、もうできたの。どうなってるのかしら」


 「まぁ待てって、操作してやるから。まずはだな……」


 言ってベリルが手元の金具を操作すると、銃身が大きく前に倒れた。中折れ式、現代では猟銃以外では中々お目にかかれない簡素な単装式の機構であった。


 「あら、ブレイクオープンタイプなの?」


 「探索者は学がない荒くれ者揃いだろ? 現地で壊れたら重い棒きれになると困るんでな。連発できる利便より頑強性と簡素さを突き詰めた。ヒンジだけじゃなくて閂で固定してるから、大口径でも壊れにくいのがウリだ」


 銃上部の閂を外すだけで機構部の根元が晒され、弾薬を装填する口が開く中折れ銃は頑強で信頼性が高い銃である。連発銃と違って複雑な機構は不要であり、銃身を封鎖する尾栓と本体を固定するヒンジや閂、そして撃針だけで成立するため構造が簡素で済む。


 シンプルさは頑強さ、そして整備性の高さに繋がり、同時に不発を大きく減らす。そもそも弾詰まりが発生せず、仮に不発でも再度解放して不発の銃弾をつまみ出せば済むだけの話なので、この銃の信頼性は極めて高いと言えよう。


 「銃弾はコイツだ。蝋で固めた紙に火薬と弾頭を一纏めにしてある。破ったりせず、そのまま突っ込むだけのお手軽製品だぜ」


 銃弾は、ハッキリ言えば不格好なチョークのような見た目をしていた。


 無煙火薬コルダイトと椎の実型の弾頭を筒状に巻いた紙で一纏めにしただけのもので、性能はさておき見た目は金属薬莢を知る現代人からすれば手工業的に過ぎる。ぱっと見ただけなら、本当に装填しても大丈夫かコレという不安さえ抱くほど。


 しかし、雷管がなくとも筒の中で発火させられる形式の撃針を持つこの銃では、これで十分なのだ。現に地球でも初期型の後装式ライフルは、紙製の薬莢でも十分に機能していた。


 それにしても大型の実包である。直径は8mm近く、大型獣狩猟のトドメ刺しに使われるような品に匹敵する。地球の戦争であれば、明らかに火力過剰な口径であり、テルースでも相当な重武装の大型人類や迷宮の走狗相手でなければやり過ぎと言えよう。


 「また随分と大口径ね……像でも撃つの?」


 「迷宮の怪物はタフなのが多いらしいから、火力はあるだけ嬉しいだろ。本当なら50口径くらいにしたいんだが」


 「肩関節が砕けちゃうわよ、霊猿人なら……」


 「アンチマテリアルライフルとか無茶してたんだからイケるイケる! デグチャレフとかバレットと比べれば小型!」


 「あれはガス圧を利用した反動軽減とか、前提として伏せ撃ちする構造だから! 立って撃ってるのは一部の怪物だけよ!?」


 「冗談冗談、ちゃんと加減しとるよ。制止力が高くないと、迷宮の狭い道で困るだろうから大口径になっただけさね。リコイルは本体がゴツくて重いから、口径の割にはマイルドに仕上がってらあ」


 ならいいんだけど、とカリスは銃を受け取って慎重に眺めた。標準的な大きさの人類――身長140cmから200cm以内――向けの構造なので、彼女の大きな手には小さすぎるようだが、きちんと操作して動作をたしかめられていた。


 とはいえ、親指を通すサムホールに物理的に指が通らない上、引き金を守るトリガーガードにも人差し指の第一関節まで入らない故に格好だけであるが。


 「割と快適ね……信頼性も高そう」


 「一応、暇そうな奴隷を使って二千回ほど動作させたが壊れなかったぜ」


 「その作業をさせられた人可哀想……」


 だって、これだけのために開閉を繰り返す機械作るのも非効率だし、と宣うベリルに人間という製品の安さに打ちのめされる地球人二人。操作する人間が一番高価な部品、という軍事的知識を持つ人間からすると、実に世知辛い世界である。


 「この親指の辺りの金具は?」


 「ああ、それはな、見てろよ」


 グリップのサムホール付近に二つの金具が埋まっていた。ベリルが底に六角の細い金具を突き刺して廻すと、回転しつつ棒が現れる。強度確保のために埋めた鉄芯などではなく、六角のボルトだったのだ。


 そして、ボルトが抜けるとグリップの後端、銃床がするりと外れた。


 「あら、素敵」


 銃床が外れると、小銃は火縄銃のような見た目になり全長が大きく縮んだ。狭隘な地形が多い迷宮に対応し、取り回しを向上させるべく取り入れられた機構だ。行軍の際も、邪魔なら短くして背嚢にぶち込めるようにという工夫でもある。


 「まぁ、ストック外すと反動制御が厳しいから、あくまで可能って程度だけどな」


 「ちゃんと構えれば、ストックなしでも割と何とかなるものよ。精度が落ちるのは致し方ないけれど……ああ、でもこの照準器良いわね、近距離の照準がし易そう」


 「イイだろ? ほれ、立てれば長距離にも使える。ヘックラーさんにもコッホさんにも訴えられない世界だから、堂々と真似したった」


 まるで新しい化粧品でも挟んでいるように和気藹々と話す女衆を見て、アウルスは自分がどう反応するのが正解なのだろうかと悩んだ。


 少なくとも、あんなにキャッキャと銃の構造や性能について語って盛り上がることができるほど、彼はミリオタではなかったからだ。


 作劇上の設定や外見的な格好良さに盛り上がることはあっても、俺が考えたこの世界で最高の銃、を実際に挟んでテンションを上げられるタイプではない。


 そして気付く。


 もしかして、コレを愛でて息抜きとせよと……?

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