帝国暦734年 夏 敵情視察

 華の帝都と言っても通りと街区によって栄え方も風情も異なってくる。七つの丘が連なっていた地域を灌漑と造成によって一つの巨大な台地に仕立てた都市は、その裾野に行くにつれて野卑な地域となる。


 その中でも最北方。七つの丘の一つであった場所に、一つの迷宮が存在していた。


 気持ちの良い夏の日、三人はその迷宮へ敵情視察という名目で観光を企画して集まることになった。予算を確保する第一歩が上手く大地を踏みしめたため、そろそろ本題も意識せねばなるまいと考えたのだ。


 「まぁ、世界を救うならね、一度は見ておかねばなるまい」


 人通りの多い、しかし高貴とは呼べぬ人間ばかりの通りで地味な装いに身を包んだアウルスが“日本語”でそう言った。


 護衛として連れ歩いているカリス。そして御用聞きとして個人的に契約を交わしたベリルの間でしか成立せず、誰にも解読されぬ暗号のようなものだ。三人は個人的な文、または聞かれるとよろしくない会話をする時は日本語を使うようにしているのだった。


 しかし、街の中で悪目立ちをすることはない。此処は帝都。大陸の広大にして穏やかな内海を渡って数多の国々から人々が訪れる大都市。耳慣れぬ言葉など、ちょっと歩くだけで10や20は耳にする。中には霊猿人の可聴域外のイントネーションやアクセントが重要視される言語もあり、日本の都会で外国語を耳にするのとは訳が違う。


 「つってもよぉ、ボンボンが出歩いていいのか? んな気楽な格好で」


 そんな彼に問いを投げかけたのは、作業着に上着を羽織った普段着姿のベリルだった。アウルスから敵情視察に行くからついてこいよ、と誘われて出て来た彼女もまた、悪目立ちしないよう地味な格好をしている。


 ベリルからの問いに家格にあまりに似合わぬ、亜麻のチュニカと脚絆を組み合わせた、気楽な姿の若きお坊ちゃまは肩をすくめて笑った。


 17世紀や18世紀の英国でもあるまいし、この時代、多少身分が良かろうが外出は気楽なものだと。


 「何よりお前、こんな“おっかないの”が後ろについてて喧嘩売るヤツいるか?」


 「……なるほど、いねぇわ。ハルクホーガンよりタッパあるヤツに喧嘩売る馬鹿がいたら勇気を称えてやらにゃあならん」


 「誰がミスター・アメリカよ。本当にアックスボンバーしてやろうか」


 “おっかないの”扱いされて腹に据えかねたのか、実年齢12歳にして、種族的価値観によって既に“戦士”と認められている低地巨人の美少女は艶然と微笑み、清楚な外見に似つかわしくない、あまりにも逞しい拳を握って“べきり”と威圧的な音を立てた。


 その握力、現代の数値にして400kg以上。頭を握られれば熟れすぎた果物のように潰される相手からの脅迫に、二人は子供らしく「わぁ、怖い」と喜んで逃げ出した。


 どうにも精神が肉体に引っ張られすぎているようだ。


 雇用主と同じような服装に身を包んだ――しかし、腰にまいた帯からは霊猿人基準で長剣に近い短刀をぶら下げている――護衛は、逃げられては困ると本気で追いかけ、その首根っこを容易く捕まえた。


 歩幅が違うのだ。たとえすばしっこい子供二人が逃げた所で、十代の始めにして肉体が出来上がっている低地巨人に勝てるはずもなし。


 「あんまり巫山戯ないでくれる……? 万一にも何かあったら、後で奥様からこっぴどく叱られるのは、あたしなんだけど」


 「分かった分かった、以後慎むよ。だから下ろしてくれ、首が絞まる」


 「いやぁ、俺もなぁ、つい童心を思い出してなぁ。謝るから猫の仔扱いは勘弁」


 外出から一時間も経っていないのにげんなりした護衛を含めた三人は、それから間もなく目的地の近辺へと辿り着く。


 北方の行政区域を外れ、僅かな平民街を隔てた北端は柄の悪い地域だ。建物は密集しており、同時に施工が荒いのか歪んでいる部分も多い。建物に切り取られた空は、合間合間に張り巡らされた洗濯物のせいで尚狭く感じられる。


 その街路に溢れるのは、街に見合った小汚い格好した住人達。


 帝都と言えど、帝国市民権を持つ市民ばかりが住んでいる訳ではない。人口の殆どは平民か奴隷であり、属州民では軍役以外で市民権を手に入れるのが困難な世情を鑑みれば、未だ高い壁があるのだから当然の構図であった。


 故に高貴な人間が北方に集まったように、貧しい人間も一所に集まる程多い。富裕層が一回の酒宴で数家族が一年を豊かに過ごせるような出費をする裏側で、配給の大麦粥を啜って、人生の内で腹が満足に膨れる感覚を覚えることのなく死んでいく層も存在する。


 アウルスは彼等を憐れむことができるのは、己が有力氏族に産まれたからだろうと冷えた考えを持っていた。衣食足りて礼節を知るとはよく言ったもので、豊かで金があるからこそ、彼は恵まれぬ人々を哀れだと思うことができるのだから。


 護衛が身綺麗な二人に悪さをしでかす愚か者が現れまいな、と目を光らせている中、アウルスは道ばたにしゃがみ込んでいる一人の男を見かけた。


 薄汚れた風体、数ヶ月は浴場に行けていないといった様子の霊猿人は、よれた筆跡で書かれた板を掲げ持っていた。


 「私は帝国軍第Ⅳ軍団補助兵として10年奉仕し、その結果片腕と片足を失いました……」


 「第Ⅳ軍団というと」


 「ああ、父の管轄だ」


 帝国領邦の総督は領内の司法権のみならず軍権を持つ。実権は軍団指揮官の将軍が握っており、コーニュコピア総督であるガイウスが命令を直接下すことはできずとも――制度上の問題であり、実効力で見れば話も変わろうが――全くの無関係でもない。


 「失礼、そこのお方。第Ⅳ軍団に?」


 アウルスが男に歩み寄り、声を掛けると看板を持って地面をじぃっと見つめていた男は顔を上げ、茫洋とした意志の薄い瞳で少年を見詰め返した。


 そして、戦闘の名残か何本も歯が欠け、悪臭が漂う口を開く。


 「ああ……第Ⅳ軍団補助兵……第Ⅱ大隊で軽歩卒としてご奉公した……15年前の反乱制圧の補助戦力として差し向けられて、コールシガで手足を……」


 コールシガは内海に浮かぶ幾つかの大きな島の一つであり、現在は帝国属領として統治されている。しかしながら、島民の独立感情が強く、どれだけ有能な総督を送っても何十年かに一度、気が早ければ数年で定期イベントの如く反乱が起こる困った土地であった。


 良質な葡萄の産地であることと、穏やかな海流のおかげで交易中継点として有用でなければ、さっさと焼き払って捨ててしまいたいと言われる地は度々反乱で燃え上がり、帝国各地で手が空いている軍団の兵が差し向けられて来た。


 計算としては正しい。アウルスが学んだ歴史では、たしかに15年前コールシガで大規模な反乱が起こり、鎮圧に参加した軍団が相当の痛手を負っていた筈である。


 補助兵は辛いものだ。任期を全うしなければ退役時に貰える報奨金も少なく、手足を失うまで戦ったとしても市民権を得ることはできない。軍団から追い出され、手足を失った足手まといを受け入れてくれる家族もいないなら、彼のように物乞いをしてその日を凌ぐしかなくなるのだ。


 物も福祉も豊かな現代を生きてきた三人が当惑するような現実が、人の命が限りなく安価な世界に満ちている。基本的人権、などという言葉が概念すら存在していないのだから。


 「帝都南のエルミニオ街区を訪ねなさい。そこにコーニュコピア総督の名で救貧院が開かれている」


 「南に……? ですが、あっしなんぞが訪ねても……」


 「コーニュコピア総督は故地より出て帝国のために戦った兵士を見捨てません。騙されたと思い訪ねてみてください。悪いようにはいたしません」


 悩む老人の汚れきった手を逡巡することもせず掴むと、アウルスは彼の眼病で濁り掛かった目を見つめて言った。


 「貴方の帝国への献身に敬意を示します」


 「ああ、かたじけねぇ、かたじけねぇ……」


 握り込んだ手には銀貨が一枚潜められていた。大っぴらに渡してしまえば、周囲の誰かが奪ってしまうだろうと警戒したのである。


 「さ、お行きなさい」


 「へぇ、感謝しますお若いお坊ちゃま……」


 杖を手に立ち上がろうとする老人を介助するアウルスにカリスも手を貸してやる。ふらふらと立ち上がったかつての軍人は、何度も頭を下げながら南に通じる道へと去って行った。


 童心も吹っ飛ぶ情景を難しい顔をして見送った三人は、やがて元の目的地へ歩きながら、自分達も将来、あの老人のような存在を生み出すことになるのだなと腹の奥が重くなる感覚を覚えた。


 「年金とか保険制度考えないとな」


 「そーな。戦うだけ戦わせてほっぽり出すのも外聞が悪い」


 「素直に同情したって、どうしていえないのかしらね、この小さいのは」


 「うるへー、でっけぇの」


 迷宮探索は外神が差し向けた走狗との戦闘だ。ここに来るまでにも見受けた、別の手足を失った負傷兵らしき者達の中にも迷宮に挑んだ者がいたのかもしれない。


 「お、ここか……」


 暗い心を引き摺ったまま到着した迷宮は、しかし心を明るくはしてくれなかった。


 正直に言えば、心を擽るようなビジュアルではなかったからである。


 さて、七つの丘だった一つの頂点にて口を開ける、どこまで続くか分からぬ洞窟や朽ちた遺跡の回廊が伸びる迷宮は“皇帝のコブ”と呼ばれている。建国後に迷宮の存在を邪魔に思ったが、あまりの難易度に軍を動員しても攻略しきれなかった皇帝が「これはまるで余の額にて視界を塞ぐコブのようだ」と溢したという故事にその名が由来する。


 迷宮の中では珍しい、利潤を生みながらも明確に撤去を望まれた迷宮は、今日も入り口に要塞めいた蓋をされて来訪者を待ち受けている。


 「大したもんだなぁ。ちょっとした要塞じゃないか。俺ぁてっきり、こぢんまりとした入り口か、デカい大穴が口を開けてるもんだと」


 「そりゃそうだろ。内側から化物が溢れ出したら何万人死ぬか分からんのだ。予算かけて蓋とかねぇと危なかろう」


 「そうね、よく見れば内側に向かって攻撃を仕掛ける構造になってるし、防護施設としての側面が強いようね。軍団兵も常駐してるし……人手も金も食うから、帝国としてはさっさと撤去してしまいたいでしょう」


 しかし、正しく皇帝というよりも帝国行政府にとってのコブは、中々の来客に恵まれて栄えているようだった。


 帝国において迷宮探索を生業とし、その成果物で糧を得ている者は“探索者”と呼ばれる。よくゲームに出てくるギルドといった探索者を束ねる組織はなく、独自に活動している傭兵のようなものだ。


 それでも迷宮ごとに帝国の管理は徹底しており、要塞めいた入り口の脇にある管理事務所で潜る者の名や人数、そしてどの階層まで潜ったかを纏めている。


 将来的に三人は、これを全土で纏める組合を作る心算だ。必要な時、必要な所へベテランを差し向けて攻略を推し進め、時に教師役を派遣して強力な探索者を少しでも増やす。


 そして、機が熟せば大勢の探索者を動員し、一気呵成に迷宮を踏破させるのである。


 まぁ、人海戦術が通じる単純な相手ではないので、人数を動員できるようになればゲームセットという訳でもないのだが。


 ああやって迷宮に潜る人数を行政側が記録しているのには、迷宮一つ一つに許容量が存在するからだそうだ。


 数人が入る分には問題ないが、あまり大勢が踏み込みすぎると迷宮は活性化し、普段より多く、より強力な防衛戦力を吐き出すようになるという。


 人体の免疫と構造は同じだろう。刺激が小さければ大した反応は見せないが、一度に大量に入ってくれば激烈に反応する。かつての皇帝が迷宮に敗北したのも、この反応があるからだった。


 「見てろよ、いつかぶっ壊してやるからな」


 不敵に迷宮を見て宣言するアウルスに倣い、ベリルは誰にも通じまいが中指を立てる下品な手真似をし、直接乗り込む可能性があるカリスも親指を下に向けた。


 「さっ、頼んでも入れてくれるものでもなし……」


 「入ろうとするなら殴ってでも止めるわよ」


 「分かってるよ、我が護衛官殿。併設された市場でも観光して帰ろう。迷宮由来の物品が並んでいるんだろう?」


 「おう、俺も気になってたんだよ。欲しくても手に入らない工業に必要なブツが売られてるかもしれん!」


 市場は人が多く需要が高い場所か、商品が供給されやすい場所に立つ。


 “皇帝のコブ”にへばり付くようにしてできた市場は、紛れもなく後者であった。


 粗雑な掘っ立て小屋めいた商店や荷車をそのまま店にしている店、そして御座を地面に敷いただけの粗雑な露天の数々は、三人にとって東南アジアの良い意味で混沌とした空気を思い出させた。


 商われている物は、探索者が掘り出し、そして古物商である店主達に売り払った迷宮由来の品々だ。大抵は雑多かつつまらないものばかりで、価値がある物は少ない。


 何故なら、金や銀などの貨幣金属は出口で公定価格にて買い取られる法律となっており、宝石などの希少品は直接宝石商に持ち込まれるからだ。


 流れてくるのは由来の分からぬ道具や骨董品、壊れれば直せそうな日用品。他は宝石商に卸すまでもない装身具や武器、そして“敵対者”そのもの。


 「おおー……この無秩序感よ」


 「うっぷ、血と臓物の臭いが……ちゃんと処理してんのかこいつら」


 「桶に溜めて後で捨てるんでしょ。それよりも羽虫が鬱陶しいわ」


 迷宮は外なる神が壊した世界の残滓より作られるため、時に中に湧き出す走狗――帝国ではシンプルに怪物や異形と呼ばれる――は食用に適した存在もいるようだ。


 その中でも抵抗なく食えそうな、この世界でも見知った形の獣は食材として持ち帰られて肉屋で売られる。食えなくても体の一部、骨や牙は装身具や道具の素材として使われることもあるし、鱗や皮膚などが頑丈であれば武具に使われることもある。


 そのため、実に多様な走狗が食肉として売られている。


 まぁ、とは言え怪物と呼ばれる存在を抵抗なく食える者は多くないのか――少なくとも貴人は余程の物好きでもなければ口にしない――値段は二割から半値近く安い。大型犬くらいある兎めいたナニカは食いでもありそうだが、やはり抵抗感からか大きさに比すると割安だ。


 同様にそれらを調理して出している露天の食事も安い。普通の飯場で食べるのと比べると、半額程度であろうか。


 この辺りに貧困層の住居が多い理由が何となく分かる光景だった。


 「……流石にこの辺は土産にできんな」


 「坊ちゃま、持って帰ったら奥様に叱られますよ」


 「分かっとるわい!」


 気味の悪い商品を見て下らない冗談に華を咲かせる二人――尚、これでもまだ常識的なラインナップに絞られている――を余所に、ベリルは胡乱な目で見ていた屋台の中で、気になった物があったのか目を光らせて駆け寄った。


 それは一体の爬虫類めいたナニカだった。顎にフックを通してぶら下げられる、体長2m半近いソレは、強いて言うならワニが最も近いが、しかし手足は関節が三つあって如何にも機敏そうであり、更に頭部は横にも広く蛙のような要素もある。


 ご婦人であれば目を背けて視界にも入れたくない、ともすれば啓蒙が高まりそうな生き物に対し、ベリルも食欲を覚えて駆け寄ったのではない。


 生き物の皮膚が彼女の興味を擽った。


 「おお、この感触……」


 「あ? どうした嬢ちゃん、欲しいのか? ラナフェクトムを食いたがるなんて珍しいな。まぁ、コイツはコイツで鶏肉っぽくて美味いぞ。今なら一頭丸々で解体費含めて10セステルティウスにまけておくから……」


 店主の立豚人――豚のような頭部を持つ人類――が大ぶりな肉切り包丁を手にしようとするのを押し止め、ベリルは何だって? と聞き返した。


 「蛙の出来損ない、だからラナフェクトムって探索者共は呼んでるからな。さっき採れたてだから鮮度はいいぜ。しかし、こんなの持ち込むなんざ、よっぽど金に困ってたんだろうなぁ。デカい割に見た目が良くねぇから、味は好いのに全然売れねぇ……」


 「いや! 肉はいい! 皮だけ剥いで売ってくれ!」


 「はぁ……? 皮……?」


 店主は妙にテンションの高い鉄洞人の子供を不思議な生き物を見る目で見た。ラナフェクトムの革は弾力に優れるが、鞣してもすぐグズグズになって使い物にならないので、何に使うか分からなかったのである。


 しかしながら、ベリルには多いに価値がある物だった。


 まだ彼女がそれを活用できる段階にはないが、この走狗の革はゴムのような質感をしている。


 そう、近代工業に不可欠なゴムのような。


 ゴムっぽい手触りの生き物は確かに世の中に多い。一部の両生類や鯨類などの手触りをゴムのようと称することは多いが、あくまで手触りが似ているだけで本当にゴムを含んでいる訳ではない。


 しかし、ラナフェクトムの手触りは、それ以上にゴムだった。まるでゴムタイヤの外装をそのまま使ったかのような感覚は、どうしてもベリルに期待を抱かせた。


 これの皮を剥いで加工すれば、ゴムの原料たるラテックスになり、タイヤや靴底にOリングなどのゴムパッキンが作れるのではなかろうかと。


 この日、ベリルは酷い臭いのする生革を持って帰って親方にこっぴどく叱られたが――あと、冷静になると加工する設備がなかったので、泣く泣く没収を受け入れた――将来への取っ掛かりを掴み、強い確信を抱いて就寝することとなる。


 福利厚生をしくじれば民心が荒れることを危惧し、ロードマップに不備がないかと夜更かししてしまったアウルスや、自分もしくじったらああなるのでは、という不安で寝付きが悪くなったカリスに比べれば、大きなたんこぶを抱えていたとしても幸せな夜であっただろう…………。

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