第8話 特殊部隊の誕生?
「ねぇ、しろまるあなた水って得意?」
「苦手ですけど船があればいけますけどどうされのですか?」
「いや、敵は船使うだろうからどうしようかなと」
「でしたらさめさめに任せたらいいのではないかと?」
そう言うと私は、しろまるに冷たい視線で見つめた。
「じゃ、しろまるは狙撃出来るの?」
そう聞くとしろまるは、獣の姿から以前見せた人間の姿になった。
「これなら出来ますよ主様」
そう自慢げに言うと私は、やっぱりと思いさめさめを手元に呼び出した。
「ねぇ、さめさめ敵の水軍を破壊して欲しいのだけど行ける?」
そう言うとさめさめは、満面の笑みで首を縦に振った。まぁ、水である以上本領発揮と言う感じなんだろう。瀬田城を攻めるには、二つの方法しかないので両方を抑える事で敵軍を潰すと言う作戦であった。しかし、この作戦を行なうには本隊の力が必要であるが少なくとも本隊が到着するまで後二日は掛かるだろうと思いしばらくの間は、私としろまる・さめさめでこの戦線を維持しなければならないのである中の出陣であった。
そんな事を考えていると敵が、中級ぐらいの武士何だろうを先頭に唐橋を使って渡河を開始した。
「そうだろうね、本隊が近江に入ったと知れば早急にここの攻略をしたくなるよね」
そ呟きながら私は、借り物の甲冑と朱色の槍を持って唐橋を渡った。そしてついに敵と唐橋の中間で鉢合わせてしまう。
「少女よ、そこを退くのだ」
「嫌です、ここから先は一歩の進ませません」
そう言って私は、朱色の槍を構えた。
「少女よ、君が争いに巻き込まれることはないのだから家に大人しく帰りなさい」
そう言うと私の中にある糸がプツンと言う音と共に切れた。
「あんた達に壊されたんだよ、くそ白鷺軍が」
そう言うと同時に私は、甲冑に扮したマントを投げ捨てて槍を構えた。
「な、なんでいるんだよこ、こに」
「うるさい、死んで」
そう言って私は、槍じゃなく腰から取り出した拳銃で撃ちぬいた。
「あんた達もこうなりたくないなら今すぐ降伏しなさい」
「黙れ、侵略者は貴様であるこの落ちこぼれ王女め」
そう言った途端私は、敵の兵士の首をはねていた。
「もう、知らない君たち全員生贄だ」
そう言って私は、槍を敵の兵士の顔面に投げたと同時に愛刀の左文字を抜き取り敵の兵士を刈取りを開始した。流石の白鷺軍である船で迂回して侵攻しようとするがそんな物は私には興味は無いのである。
「わーい、敵さんもっと遊ぼよ」
「ひぃー助けてくれぇー」
「ば、化け物だー」
そううちのさめさめが敵の殲滅を行っているのであり、第一陣の本陣近くにある砲台もしろまるによって陥落済みであった。そんな中対岸から大砲を打ち込もうとするのだからしろまるが操る
「もう、兵士切れか」
「く、ば、化け物め」
そう唐橋最後の兵を刺した刀を抜くと辺りには血に染まる瀬田川と無数の骸で溢れていた。そんな事を気せずに私は敵本陣のある稲荷神社を目指して進んだ。
稲荷神社に着くと残りの兵士たちが一斉に襲い掛かって来たが私は、あっさり切捨てて大将の首元に刀を当ててこんな質問をした。
「ねぇ、本陣と大将は誰か教えて」
そう聞くと大将は、震えるながら私に質問をして来た。
「こ、これに答えたら助けてくれるのか?」
「そうだね、助けてあげるよ」
そう返すと大将は、簡単に口を割った。
「ほ、本陣は京都山科で総大将白鷺咲輝様で侵攻軍第一軍団の指揮は樟蔭様です」
「その樟蔭はどこにいるの?」
「ぜ、膳所城にいます」
「そう分かったわ、さようなら」
そう言って私は大将の首を切捨てた。
「簡単に味方の情報吐いたらダメだろう、普通」
そう言って私は血の付いた刀を相手の袴でふき取り鞘に納めて帰ろうとしたが、きちんと切れてなかったのだろうか後ろから槍を持って襲い掛かかって来たが、私は冷たい鉛の玉を二つ相手の心臓にプレゼントして置いた。
「樟蔭お婆様か、膳所城攻略下手したら……」
そう思いながら私は瀬田城に帰還をした。
翌日敵が攻めて来るのでは無いかと思ったが攻め込んで来ない、それどころか偵察するら行わないのである。そんな日が三日続けば戦闘状態の緊張状態から少し緊張が緩むもので私も瀬田城の黒書院と言われる所で持って来た本を読んでいた。
そんなある日城内にある陣太鼓が鳴り出した。その直後だった私のいる所に伝令兵がやって来た。
「申し上げます、彦根方面より大軍が押し寄せております」
「旗は」
「は、虎の紋に
「そう分かったわ、城内にいる指揮官を本陣に集めてくれない?」
「り、了解しました」
そう返事をした伝令は、颯爽と消えて行ったのだ。私は、ようやく本隊がやって来たのかと思うと心の中でホットしたが、この瀬田城に本隊を格納する能力は無いのは明らかであり、正直に行って今でも三千ぐらいは
私が本陣に着くと指揮官が揃っていた。指揮官と言ってもここに居るのは、家臣では無く普通の一般人であり先月まで普通に暮らしていた人達である。
そんな普通の人達に作戦を立案させるのは、無謀であるので私はこのような提案をしたする事にした。
「皆、訓練の方は順調に進んでいる?」
「は、はい順調でございます」
「そう分かったわ」
そう訓練と言うのは、三日間の間に本隊である虎姫隊で使用している銃の使い方である。そんな事をするよりも行軍とか槍とかの近接戦の訓練させろと思うだろうが、それは本隊である虎姫隊に任せるので問題は無いのである。てか、虎姫隊の後ろにいる朱音率いる狐ノ宮隊で最悪攻撃させればいいので問題は無いのである。
「じゃ、これからの作戦を説明するわね」
そう言って私は、地図にある白と黒と朱の駒を使って説明をした。作戦とは、三日前に打開した唐橋地域の所に上陸を行いそこから虎姫隊と瀬田本隊と共に大津に向ける部隊と朱音率いる狐ノ宮隊で攻撃を仕掛けるものであった。
「以上が、作戦なんだけどどう思う?」
「おそれがら一言言ってよろしいでしょうか?」
「なに、どこか作戦に穴があるの?」
そう言うと指揮官である一人の男性から私が予想もしてない事を言われた。
「琵琶湖からの攻撃は出来ないのでしょうか?」
「確かに出来ない事はないけど、上陸作戦が出来ない限りあまり効果がないわよ?」
「では、大砲と上陸部隊をこの瀬田隊に任せて頂けませんでしょうか?」
「分かったその案を承諾する代わりに一つ条件を吞んでもらうわよ?」
「何でしょうか」
「それは瀬田隊の総意なの?」
そう確認をしたのである。なぜならこの案を出して来たのが、副大将だったのだ。もしこれが瀬田隊の総意であれば問題無いし私からすれば助かるのである。なぜなら虎姫隊には上陸作戦と言うよりも水上作戦にはとても弱いのであり水上作戦隊が出来ればこれからの作戦が楽に進行出来るのである。
しかし、彼らは無理やり連れてこられた兵でありその招集を命じたのは皇帝である私なのだ。その為、これ以上無理を強い要るのは私も嫌だし彼らにとっても同じではないだろうかと思った。そんな事を考えていると副大将は首を縦に振った。
「これは、我々の総意でありますのでどうか承諾のほどお願いします」
そう言うと副大将を始めとした指揮官全員が頭を下げた。
「わかりました、無理だと思ったら撤退しなさい?」
「了解しました、では変更点を説明するわ」
そう言って私は、変更点を説明をした。瀬田城から出撃して瀬田本隊は、瀬田川を登って膳所城の対面につき次第砲台の構築後砲撃をする部隊と瀬田川を登って砲撃後膳所城に強襲上陸する別動隊の二部隊による作戦に変更を加えて、虎姫隊本隊は膳所城に陸路にて膳所城に攻撃をする部隊に変更した。朱音部隊は、大津城に向かって侵攻をする作戦に変更をした。
「申し上げます、虎姫隊の狐ノ宮朱音様がお目通り願っております」
「通せ」
「分かりました」
そう言って伝令が出ると私は、本陣から立ち上がり外の景色を見てある事を瀬田隊に頼む事にした。
「瀬田隊、今夜侵攻するよ」
「はっ、ただちに出陣の支度を行いさせます」
「ちょっと待ちな、兵糧の用意は通常の用意をしなさい」
「了解しました」
そう言って瀬田隊の指揮官達は、一斉に支度の準備をし始めた。
つづく
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