第2話 屋上
「屋上」
最近のラブホテルの屋上はすごい。
貸切の露天風呂もあるし、ゴルフやバスケ、ボルダリングなどのスポーツを楽しむ設備もある。昨今は利用客はカップルに限らず、友人同士で遊びに来て帰るだけの客も珍しくないそうで、ここまで来るともはやレジャー施設だ。テツオさんはこういうモノも掃除しているんだろうか。
「……くん!どうしたの?」
バッティングを終えて汗をぬぐいながら彼女がこちらにやってくる。
身体にフィットしたスポーツウェアを着た彼女はとても溌剌としていて健康的だ。食べ物にも気を使っているとのことで、血色も良い。化粧が控えめなのも嬉しいポイントだ。 適度に筋肉がついた若い女性の身体はやっぱりおいしそうだなぁ。
「……どうかしたの?」
「いや、おいし……じゃなかった、綺麗だなと思いまして」
僕が言い直して微笑めば、彼女は顔を真っ赤にして目を大きく見開いた。そして、少し恥ずかしそうにもじもじして耳に顔を寄せて囁いてくるには、「食べちゃってもいいんだの」とのこと。
やった!今日は久々に当たりだ!
彼女につきあって運動していたらお腹が空いてきたところだ。部屋に入ったら早く太股にガブッといきたいな~!
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