第40話 再会のカリーナ
イジイ塾に僕を含めて料理長達七人と更にメイドさんが三名。新たに雇った農作業をしてもらう人が八名。何やかやで大所帯になっていた。総勢十九名いるが、勿論料理人達は料理に
八名は父上の募集で面接に来た三十五名の中から、イジイさんが選んだ人達だ。
ベテランさん達も互いに知らない事は知っている人が教え、素直にそれを聞ける人ばかりだ。
そして、この国にはあまり流通していない米が遂に我が家で栽培される。水田にする為にイジイさんに教わりながら僕が土魔術を駆使して田んぼを作った。広さは
指導して貰いながら、
うーん、勉強になるなぁ。そして、今回は三つは米、二つは麦、畑は一つだけ使用して
このハーブは増え過ぎてもダメらしく、増えてきたら抜いて乾燥させるそうだ。
それを火に
そうして、我が家に僕が密かに発動した和食を食べよう計画は着実に進行していった。
そんな日常が五日続いた日の晩御飯の時に、父上からいよいよ明日、ラスティネ皇国から
国同士の事なので先ずは陛下に挨拶をして、それを終えたら父上がエスコートしてウチに連れて来るそうだ。
「だからコルク、明日は料理も畑仕事も止めておけよ」
そう父上に釘を刺され、渋々と僕は頷いた。
「ボトルやマアヤ達も明日はラターシャ殿の訓練は無しだからな」
兄上達も不満そうながら頷いている。マアヤ、マキヤ、マラヤは最近になって実力がかなり付いてきて、魔物や魔獣相手に実戦訓練を積んでいた。
マアヤに至っては兄上を模擬戦で圧倒して、五本に一本しか勝ちを得られないと兄上が
マキヤは病み上がりから元気だったけど最近は少し身体も柔らかい曲線が出てきて魅力がアップしている。
マラヤは一つ年上だけど、本当に可愛く甘えて僕をたててくれる。アレ? 実力が上がった話じゃなくて
まあ、そんな感じで皆が強くなってるところだ。
そして、翌日の午後に遂に我が家に行儀見習いとしてラスティネ皇国皇帝の
父上がエスコートして馬車から降りてきた女の子を見て僕は仰天して言った。
「カ、カリーナさん!?」
僕の声でコチラを見たカリーナさんは優しく微笑みながら言う。
「またお会い出来て嬉しいです。コルク様。あの
そう言って見事なカーテシーを決めたカリーナさんを三姉妹が睨んでいた……
カリーナさん、十二才ぐらいだと思ってたけど、十才だったのね。お胸の成長が
とバカな事を考えていた僕は三姉妹の目付きには気がついてなかったのだった。
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