第4話 家族紹介
広間に行くと
「コルくん、コルくんしか止められないわ~。お義父様を助けてあげて~」
そう言って母上は僕を
「
「まあ、コルちゃん。良く無事で。ご免なさいね、マルコに無理やり連れて行かれたんでしょう?」
「
「コルク、何だって地下室なんかに行ったんだ?」
父上が聞いてきた。
「僕は見てみたかったんです。カインズ家に封印された書物を。だから
父上は僕の返事を聞いてウームと唸った後に言った。
「しかしあそこには悪霊ではないみたいが、霊体が二体も居ただろう? 怖くなかったのか?」
そう言われて思わず
「私の父上と母上をはっきりと認識出来たのはコルクが初めてなんだよ。私はちゃんと父上と母上の霊体だと伝えていたのだが、誰も信じてくれなくてな」
僕はそれを聞いて驚いた。だってあんなにハッキリと見えたのに、他の人には霊体としか分からなかったなんて。僕は
「地下室にいたのは間違いなく
僕がそう言うと父上が驚く。
「なっ! コルクにはちゃんと見えたのか? それにどうしてじい様とばあ様だと分かる? 俺でも会った事がないのに?」
「
「あら、まあそうなのね。ボトちゃんが怖がっていたから悪霊ではないけど封印しようと思ってたのだけど······」
「お
「あらあら、ごめんね。ボトちゃん。でも封印しなくて良かったわ。お
「あら~、コルくんだけズルいわ~。私もお会いしたかったわ~」
ここで、僕の家族を紹介しようと思う。
先ずは
先代のカインズ公爵で、今は父上に代を譲り悠々自適の生活かと思いきや、お城の魔術研究所の所長をやってます。得意なのは
そんな二人から産まれた父上は名前がヴァンで、現カインズ公爵です。年齢は二十九才です。得意なのは剣術。アレ? 魔術の大家なのにと思った方も安心してください。付与魔術が父上の得意な魔術です。
そして母上。母上は現在二十七才にはとても見えない若々しい人で、八才の兄上と六才の僕の二児の子供を持つ元平民です。大恋愛(主に父上)の末に結婚されたそうです。おっとりした性格で怒ったトコロを見た事がないです。名前はリーンです。魔術は生活魔術と呼ばれる魔術が使えます。
兄上は現在八才で、ボトルといいます。とても賢くて魔力も多く、既に火と風魔術を使用できます。弟の僕にも優しく色んな事を教えてくれる良いお兄ちゃんです。
そんな家族に囲まれて毎日、楽しく暮らしております。
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