第2話 新しいけど何気ない日 (New normal day)

私は日向紫紅。(ひゅうが しぐれ)

今18歳で、今年から大学に通っている。

高校までも別にそこまですごい人生を送ってきた訳ではないけれど、そこそこな生活をしてきたとは思っている。


中学高校と部活は陸上部に入って主に100mと4×100mリレーをやっていた。成績はまずまずで県大会までは出場できるくらいだった。

勉強の方も悪くはなかったと思っていて、小学校まではテスト勉強ってなんだろうレベルだったが中学からは勉強をしっかりやって周りからは頭いいんだよねと思われる存在だった。


と、ここまで自分を振り返っていつも思うのは、私って平凡だなということだ。

贅沢なことを言っているのかもしれないが、私はもっと面白いことを求めてしまう。物語の読みすぎかもしれないが、要は私は自分の日常に求める理想が高すぎるんだと思う。

本当は皆んなと喋りたいのにシャイすぎて上手くいかないし、プライドが高いのか分からないが無駄に強がってしまうこともある。

だから大学からはそんな現状を変えていきたいと思っている。

大学デビューとは言われたくないが、これからはもっと自分を出していける人間になりたい。






新歓が終わり本当の大学生活が始まった。

なんか思い描いていたよりも普通で拍子抜けしてしまっている部分もあるが、大学生活は上手く行っていると思う。

友達もできたし、授業も普通についていける。初めての一人暮らしも一応生活はできている。

ただ一つ気がついたのは、一人暮らしになるとより人から遠ざかることができてしまうということだ。

自分から誰かと仲良くしない限り、1人になることが可能だ。


私は1人で孤独になるのが好きじゃない。

人の中には1人が良いとか、1人で平気と言う人もいるが私は違う。仲の良い人と一緒にいたいし、喋ってたいし、理解されていたいと思う。

私の考えは少し重いかもしれない。

でも、これが私で、今までシャイで人と接するのが難しかった分余計に人と仲良くなるのが難しいのだ。

頑張らないと、自分。

最近毎日言い聞かせている。









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る