第7話私の弟


 うちの家庭は全員B型です。

血液に詳しい友人に聞いたところA型とかO型の血が入っているならまだいいけど完全に全員Bだと争いしか生まないと言われたことがあります。


あくまでも個人的な考えから言うと

男同士ならB型はBとABが集まりやすく、A型とはいまいち仲良くなれないです。

ABは自己主張の強いBとはそりがあいませんが、私の旧友のABとよく扱えるねと周りからは言われていたほど変わった奴もいました。


弟とはよく喧嘩をしてました。

一番印象に残っている喧嘩にならず私が退いたことが一度だけあります。

高校生くらいの頃、喧嘩になりかけた時に弟はよだれを垂らしながら獣のように「ガルルルルッ」と言ったことが一度だけありました。

食われると正直に思って、その時だけは退きました。元々噛み癖があり腕に嚙みつかれた時には歯が食い込んで血が出てたこともあり、頭やお尻も噛まれた経験があります。長い時には2時間近く喧嘩をしてた時もありました。

幼少期から喧嘩は絶えなかったので一番ヤバいタイプは弟のようなタイプだと理解しました。


加減という言葉と無縁の人は一番危険です。ナイフや包丁を持った喧嘩慣れしてない人間などははっきり言って雑魚ですが、喧嘩慣れをしていて加減知らずだと平気で一番危険な場所に全開で攻撃してきます。前にも話したかもしれませんが、私は腕、足、頬骨、肋骨、指は折られた経験あります。私の体が異常な状態、つまり腕が変な方向にブラブラとしてても喧嘩は止まりません。足が逆の状態でも止まりません。


変わった弟で最初は犬に上げてたおやつのクッキーを食べてて「何でたべてんの?」と私が聞いたら、「いや、美味しそうに食べてるからどんな味なのかなと思って」と言ってるうちに自分のおやつ並に食べるようになったかと思うと、次はドックフードをバリボリ食べてて「それは臭いがきついだろ?」と聞いたら

「味は意外といける」と食べてました。日にちが数日たった頃には茶碗に入れて食べてた時には何も言いませんでした。


ある日、バスで通学する学校に行ってた時、私が飲みから帰ってきたくらいの夜中の三時くらいにママチャリでどこか行こうとしてたので、「どこいくの?」と聞いたら「学校」って言い返してきて酔いがぶっ飛びました。「いやいや! そりゃ無理だわ。山に向かっていく方角だったのでずっと登りでしかもバスで45分くらいかかる所にママチャリで行こうとしてた時にはさすがに止めました。

「行けるかどうか試してみる」というと彼は去っていきました。

帰りにバスにチャリを持ち込んで入ってきたので、「よく着いたな、何時についたの?」と聞くと三時過ぎと答えました。ほとんど半日かかったためさすがの弟でも帰りは辛いと理解したようでした。


弟の理論では、普通の人がそれは無理という範囲が異常に広いという考えで

そりゃ行けなくはないけど死んじゃうレベルの事は彼にとって出来る事に入る弟でした。あれ程とは言いませんが、近いくらいの根性のある政治家は出てくれば何かしらに影響は与えるはずだと思う今日この頃です。

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